表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私と一緒  作者: マロ
8/12

離したくない

-冬休みに入って、しばらくして-

もうすぐ年が開ける…初詣は振袖を着るって約束したし、明日は早くなるから、今日は準備したら早く寝ないと…!

明日は、財布とスマホと…

準備を終わらせて、布団に入った。

明日、楽しみだな。透くん…誘えばよかったかも…

でも、はしゃいじゃうと恥ずかしいし…

そんなことを考えながらまぶたを閉じる。


朝の3時と少し。

目が覚めたから、用意したものを持って、忘れ物がないか確認して美咲の家に行く。

美咲の家に、振袖を借りることになっていて、美咲のおばあちゃんとお母さんが着付けてくれるみたい。


チャイムを鳴らして応答を待つ。

「いらっしゃ〜い」この人は美咲のお母さん。すっごい若くて細かいとこにも気が利いて、でも優しい人。

「よぉ来たねぇ…美咲ちゃんの友達やろ?」この人は美咲のおばあちゃん。温かみのある人だ。

「はい、今日はよろしくお願いします。」深々とお辞儀をして、着付けてもらった。

美咲もやって来た。「わぁ…美咲の振袖姿初めて見た。綺麗だね」そう言うと、「私より可愛い翡翠が言うか!!このこの〜」そんな風に言ってきた。

「どっちも可愛ええの〜好きな子でもおるんけ?」おばあちゃんがそんな風に聞いてきた。

「えぇ!?好きな人だなんてそんな…」「おばあちゃん、この子ね、好きな人いるんだよ。透くんって言うんだけど。」隠そうとしたら美咲がバラす。

「もう、なんで言っちゃうの!!」恥ずかしがってると

「まぁまぁ、好きな子が居るってことはええことやよ。美咲ちゃんはそんな話欠片もせんから、なんか嬉しいわぁ。」

おばあちゃんがそう言う。

「んで、その透くんって子はどんな子なんだい?」

「透くんは…優しくて、少し抜けたところがあるけど、そこも可愛くて。美咲のおばあちゃんみたいに温かい人」そう言うと

「そうかい。なら、安心だねぇ」優しい笑顔でそう言った。

胸の中からじーんと温かいものが広がる。


軽くメイクして、朝6時くらいになり、

「ありがとうございました。」美咲のおばあちゃんとお母さんに言って、家を出た。

「翡翠、こっち向いて。」

「なぁーに?」そう言うとパシャっと音が響いた。

「ちょっと!撮るなら言ってよ!!」私がそう言うと、

「大丈夫。ほら、可愛い。」

「ありがとう。じゃなくて、なんで撮ったの!?」

「そりゃあ…まぁ良いじゃん。」「透くんに見せるだけだし(小声)」何か小声で言った要な気がするけど、

「…まぁ良いや。私に写真共有しといてね?」

そんな会話をしてると、聞き覚えある声が聞こえてきた。

「あれ?美咲と翡翠だ。奇遇だね、2人も初詣?」陸だ。

なんかテンション高い…?

って、隣にいるの…透くん!?

会いたいとは思ってたけど、まさか会えるなんて…

普段は見ることがない私服。なんだか新鮮。

でも同じところもあって。

なんだろう…やっぱり綺麗な髪だなぁ。そんなことを思っていると、

「翡翠..さん。じゃなくて、翡翠、明けましておめでとう。」慣れてない感じがなんか可愛い。

それに…話しかけてくれた///って、私も返さないと

「透くん、明けましておめでとう。」やば、他に聞きたいことあったんだけどな…顔だけが熱いや。

なんか目線が会う…?


「陸!!透!!わり、遅れた!!」聞き馴染みのある声がもう1人やって来た。

「航、明けましておめでとう。」私から目線を離して透くんが航に言う。

「おう、今年もよろしくな!!って、あれ?美咲と翡翠もいるじゃん!!なんで?」まだ6時ちょいなのに元気だなぁ…

素直にすごいと思う。

「たまたまそこで会ったんだよ。」陸が言う。

「2人も今年もよろしくな!!」「うん、よろしく~」「よろしくね?」私達にも言ってきたからそう返す。

「それで?私たちに対して何か感想は無いんですか〜」美咲が急に言った。

「2人とも似合ってるな!!」「うん、似合ってるね。」陸と航がそう言う。

「それで、透くんは?何かないの?」美咲、ちょっと!!

内心そう思いつつ彼の言葉を待つ。

「2人とも似合ってると思います.....よ」なんだか怯えてるような感じだけど、寒いのかな…?耳も赤いし。

それより似合ってるってどういう意味なんだろう。

そのまま受け取って良いのかな?可愛いってこと?

どっちの意味合いが強いの?

「みんなありがとお~」美咲が満面の笑みでそう言い、私に向かって小声で「透くんから可愛いって言われちゃったね〜」私も小声で返す。「別に似合ってるって言われただけだし!!可愛いって思ってるかどうかは別の話じゃん!!」

そう言い返す。


振袖って結構歩きづらいんだなぁ…。なんか置いていかれそう。

「翡翠さん、歩きづらくない?良かったら握って?人混みではぐれてもなんだし。」そう言って透くんが手を差し出してきた。「え....?うん。ありがとう。」

なんで?なんで気づいてくれるの?こんなことされたら…私もっと好きになっちゃうよ!?

って言うか手が……触れちゃう。

透くんの手…大きくて…それに、温かいなぁ…。

ドキドキしすぎて…透くんに聞こえてないよね?

透くんの手は優しくしっかりと握って引っ張ってくれる。


お陰でみんなに置いていかれずにお参りできた。

先に私と透くんが終わったから境内で、手を繋ごうとして、

「あっ、手はもういいよね。もうそこまで混んでないし…」

「うん…」その通りなんだけど…まだ、繋いでたかったな…

皆も参拝して、帰ろうとするけど…

私はまだ帰りたくないな…

そう思っていると、「腹減ったなぁ、売店でなんか買おうぜ!!」お腹を鳴らして航が言う。「良いね、まだ何も食べてないし丁度いいかも。」陸が言って、「あ、じゃあ私唐揚げ食べたい。」美咲も言った。私も食べてないからお腹すいてるし…「私も何か欲しい!」

「OK、じゃあ僕と航で行ってくるよ。透はここにいて?」陸がそんなふうに言うので航が「何でだ?みんなで行きゃ良いじゃん?」と言ったけど、

「女子は2人とも草履だから待ってた方がいいでしょ?

かといって2人っきりだと危ないから、透に居てもらおうって話。」航は納得したように、「そうか!じゃあ透、2人のこと頼んだぞ〜!!」


そんな会話を経て、何か察したかのように美咲が口を開く。

「あっ、私ちょっと御手洗に行ってくるね?」

やばい、透くんと2人っきりになっちゃった…。

「2人っきりだね…」思わずこぼしてしまう。

「そうだね…」透くんはちょっと顔を赤らめてそう言う。

言わなきゃ、『連絡先交換しない?』って。でも…言えない

静かな空気が流れていた。沈黙を破ったのは透くんだった。

「あの!!翡翠さん。じゃなくて、翡翠!!」突然名前を呼ばれてビックリした。どうしたんだろう?

急に名前で呼ばれて「な、何?」としか言えなかった。

「連絡先!交換しない...!?」透くんの言葉に少しフリーズする。

あれ?先越されちゃった。って言うか、あんなに大きな声で翡翠って呼ばれちゃうと…ドキドキしすぎて笑みがこぼれちゃいそう。

「あ、あの翡翠...?」透くんの困惑混じりの声にハッとして、「も、勿論。交換しよっ...!!」そう返した。

「ありがとう...!!」とっても喜んでそうな声色で、満面の笑みで透くんが言った。

あれ!?何その笑み!?好きなの!?私の事!!

ヤバい、好きが止められない。

……私、彼の事こんなに好きだったっけ?


動揺してる間に陸と航が唐揚げとたこ焼き持って帰って来た。

透くんって好きな食べ物なんなんだろう?

後で聞いてみようかな。

美咲も帰って来たから、皆で食べて、それぞれの帰路についた。

私は振袖返さなきゃだから美咲と一緒に帰る。


「美咲のおばあちゃん、お母さん、ありがとうございました。」みさきのお母さんはこくりと頷いて、おばあちゃんは「いいんだよぉ。来年は受験だろうけど、またいつでもおいで〜。その時は彼でも連れてねぇ」おばあちゃんの言葉に顔を赤らめる。

「で、でも透くんが初詣で着る服はないでしょ?おばあちゃん。」

私がそう言うと、今度は美咲のお母さんが、「大丈夫、心配しなくてもお父さんの羽織袴(はおりはかま)があるから。ね?」「わ、分かりました。勇気が出れば、誘ってきます。」なんか、美咲のキャラが濃いバージョンって感じだ。

予想以上にグイグイ来る。

でもそこには優しさしかない。美咲と同じだな〜なんて考えて、「改めて、ありがとうございました!」そう言って家にに帰った。


今日は…透くんと連絡先交換して、手も繋いじゃった。

透くんの手、大きくて温かかったな…

あの感触はさっきのことのように思い出せる。

「今日は先越されちゃったけど、次は負けないからね。」

連絡先を開いて透くんの3文字を見ながら言う。

恥ずかしくなったから画面を閉じてすぐに寝た。

一気に3話解放はやりすぎましたね。

癒しになってくれたら幸いです。

次は三学期からかな?お楽しみに

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ