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私と一緒  作者: マロ
11/12

あの子が好きなの?

いよいよ3年生だ。

最後のクラス替えだからかな?凄いドキドキする。

翡翠さんと一緒のクラスだったらいいな〜

なんて考えつつ歩いていると、青い顔で足元がおぼつかない人が居た。

「危ない!!」赤信号に身を乗り出そうとしてたので思わず体が動いてしまった。

「大丈夫ですか!?」意識の確認をする。

「おーい、大丈夫ですか!?」もう一度聞くけど反応はない。

呼吸をしてるか確認する。息は…あるね。良かった。

そうこうしてたら救急車が来た。

誰かが呼んでくれたんだろう。学校前で人通りが多いことが幸いだったな…


結構時間たってたな…

そんなこと考えながら学校へと走って行く。

クラス替えしたんだった、えーと…

違うクラスだったか…

もしかしたら?って思ったけど、まぁそういうものだよね〜。

…でも陸がいるし、退屈はしないだろうな〜。

教室を入ると見覚えのある顔が2人居た。

翡翠さん…と陸…。

やっぱり、2人の方が相性もいいだろうし、翡翠さんも陸が好きなら邪魔しちゃダメだろうなぁ…

ズキンと痛む胸を抑えつつ席に座ろうとして、

「透くんっ、おはよう!!」翡翠さんにしてはテンションが高く、声も上擦っている。「おはよう。翡翠さ…翡翠。」やっぱりまだ慣れないな。

「透くん、もう3年生だよ。時の流れって早いね~」そうか…もう3年なのか。

翡翠さんの言葉で、時の流れを実感する

「そうだね。あと12ヶ月もしないうちに受験と卒業があるなんて信じられないよね~」

…?なんか、翡翠さんが固まってしまった。

「だね〜」やっぱり今日の翡翠さん固いな…

お邪魔だったかな?せっかく2人っきりだったのにっていう感じで。「翡翠、そろそろチャイムなるよ。」

耐えるに耐えない沈黙を破ったのは僕でも翡翠さんでもなく陸だった。「あ、陸ありがとう。助かる!!」

そう言って翡翠さんは去っていった。


次の日になって、朝から翡翠さんは陸に会いに来てるようだ。

彼女に思いを伝える前から負けてしまった。

元々負け戦だったのだ。勝とうとしていたのが無理難題だったというだけ。

昨日まであったものがえぐり取られた感覚を覚えつつ、僕は本を開いて読む。

なんでかな、座ってるはずなのに立ちくらみしそうだ。

視界も色が失われて、人生が急に楽しくないもののように感じる


「透くん…だよね?私の事わかる?」

隣の席の女の子が話しかけてきた。

知らな…いや、昨日見たか。「あぁ、昨日の。調子はどう?」

「ぼちぼち良くなってるよ〜。昨日はありがとう〜!!良かったら琴葉(ことは)って呼んでね。」

当たり前のこと、しただけなんだけどな…

照れくささを覚えつつ本を読もうとする。

「透くんって勝手に呼んでるけど大丈夫?嫌だったら言ってね。」わざわざ聞かなくてもいいのに…可愛らしい人だな。

「大丈夫。琴葉こそやっぱり嫌ってなったらいつでも言って?」さっきまでおしゃべりだった彼女が急に黙った。

なんでだろう、不思議な子だな〜。


なにか運命的な力が働いているのか?ペアワーク、同じクラス委員等、朝話してから急に色々な形で彼女と関わることになった。

自分が助けた人と急に関わるようになったからだろうか…妙に落ち着かない。


あれから数日、彼女と関わってみて気づいたことがある。

彼女…結構雰囲気がふわふわしてる

言い方が悪いかもしれないけど、気づいたらどこかに飛んでいきそうなくらいだ。

けどしっかりしてるとこもある。このギャップにやられる男子は多いだろうな〜


最近は翡翠や陸よりも琴葉と関わる時間の方が長い気がする。

なんか、この子の間のとり方と作ってくれる空気の居心地がいいんだろうな。

「ちょっと透くん?ちゃんと聞いてるの?」

今は何故か彼女と勉強することになっている。

「ごめん。それで…なんだっけ?」

「もう!!もっかい言うね?映画のチケット貰ったんだけど、今度の土曜日一緒に見に行かない?」

「ん〜…まぁいいよ〜基本土日は空いてるし」

こうして遊びに行くことが決定した。

そろそろ勉強に本腰入れないとなぁ。

そんなことを思いながら。

恋愛で逃げた経験、ありますか?

僕は中三の頃好意を受け止められなくて、有耶無耶にした苦い思い出があります。あの人には悪いことをしました。

それっきり恋人は作らないようにしてたんですけどね〜…

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