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私と一緒  作者: マロ
10/12

好きなのは誰?

今日は高校最後のクラスが発表される日。

透くんと一緒のクラスだったらいいな〜なんて考えてたけど、そんなに都合よくいくことなんて、ない。

唯一の救いなのは航と美咲が同じクラスだってこと。

陸と透くんが同じクラスで私たちとは離れてしまった。

…初日だけど、陸に話に行くフリして透くんに声かけちゃおっと〜。

扉を開けて、姿を見つけたから、話しかけに行く。「陸、おはよう。」笑顔で言うと、陸は「ちょっ…僕じゃなくて透に言いなよ。別に話したことが無いわけじゃないんだし…」そう耳打ちしてきた。

そんな会話をしてると、「ねぇ知ってる?さっき、学校前の交差点でうちの学校の女子が倒れたらしいんだけど、咄嗟に男子が動いて助けたんだって〜。」そんな会話が聞こえてきた。

「そんなすごい人もいるもんだねぇ〜」陸に言うと、「そうだね。それより透のところに行ってきなよ」ぶっきらぼうに言って本に集中してしまった。

「でもまだ透くん来てないし〜。」そんなふうに陸に反論する。


ガラガラと扉が空く音が鳴り、見るとそこに居たのは透くんだった。

(なんか息が荒い…?)そんなことを思いつつ声をかける。

「透くんっ!!おはよう〜」久しぶりに話す気がする。

チャットだと話してたんだけど、面と向かって話すのは本当に久しぶりだ。

「翡翠さ…翡翠、おはよう。」

あの日の約束、覚えててくれてるんだ。

…なんか、嬉しいな。

「透くん、もう3年生だよ。時の流れって早いね〜」

始まって早々に去年と同じクラスが良かった、なんて思っちゃうほどに。

「そうだね。あと12ヶ月もしないうちに受験と卒業があるなんて信じられないよね〜」いざそう言われると、残されてる時間の短さを実感する。

「だね〜」

…ちょっと待って、夏、秋、冬は付き合うどうこう言ってられないから告白するなら今年の春か卒業式辺りってこと!?

そんな事実に唖然としてると「翡翠、そろそろチャイムなるよ。」陸が言ってきた。「あ、陸ありがとう。助かる!!」そう言って私のクラスにもどる。


始業式から何日か経った。

今日も透に会いに行こうとすると見知らぬ女の子が透と一緒に居た。

「透くん〜、前はありがとうね?助けてくれて〜」

「全然。当然のことをしただけだよ〜」

「すごい嬉しかったし、あの時の透くん王子様みたいでかっこよかった。」その子の顔は赤く、彼も照れている。

なんでだろ、多分あの子がお礼をしてるだけなのに。

それだけなのに胸がチクチクして、涙が出そうで苦しい。

彼女とか…かな?

諦めた方がいいのかな…?色んな考えが頭の中で巡る。

ジワッと視界が潤んできた。

やばい、泣く…

そう思ってそそくさと教室に戻り、机に伏して目をつぶった。

「翡翠、大丈夫?何かあった?」美咲の心配している時の声が聞こえる。

「……後で話していい?今は1人にして。」きつく言ってしまった、けど美咲は優しい声で「分かった。いつでも話しに来ておいで。」「うん。」年甲斐もなく泣きじゃくりそうになった。


「それで、透くんとなにかあった?」美咲が聞いてくる。

「ううん。ただ、透くんに彼女ができたかもしれなくて…」

「はぁ…!?そんなわけな…」「だって!!あんな顔、私の前じゃしたこと無かった!!あんなふうに笑うの初めて知ったもん。そんなの、私は眼中に無いってことじゃん。」美咲の言葉に被せて駄々をこねる子供みたいに泣きながら言う。

しんどいなぁ…でも、お似合いだもん。私が入ったらきっと迷惑だよ。

そんなふうに殻を作って、私は感情に蓋をしてしまった。

出てきた女の子の名前は琴葉です。

次の透視点でどんな子か分かると思うので、お楽しみに。

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