私の強い固定概念で、彼は美化されたモノになっていた!?
私の強い固定概念で、彼は美化されたモノになっていた!?
私は同じ職場の彼に恋をした。
彼は周りの人達にも印象が凄く良くて、誰からも好かれ愛されているわ!
私達の上司も、”彼を一目置く存在で、上司からも凄く可愛がられていた。”
先輩からは可愛がられ、後輩からは慕われているの!
女性社員の女の子達からも、”凄く優しくて親切な人”と思われているしね。
”私もその一人だった!”
誰もが彼を悪く言う人がいないの。
そんな彼を私は好きになってしまった。
”彼のような人が、彼氏だったら凄く嬉しいのにな~”
ふとそんな事を考える事もあったわ!
『ちょっといい、蒔田さん?』
『えぇ!? あぁ、はい。』
『“あのさ? 次の休み、空いてるかな?”』
『えぇ!?』
『“美味しいお店があるんだけど? 一緒に食べに行かない?”』
『・・・・・・』
『急でビックリだよね! でもずっと蒔田さんを誘いたいなって俺さ、
思ってたから、どうかな?』
『“行きます! 絶対に行きます!”』
『・・・ううん、じゃあまた時間と場所が決まったら? 連絡するね。』
『あぁ、はい!』
・・・なんだか嘘みたい!
うちの会社には、他にも可愛い女の子がいっぱい居るのに。
彼は私を選んでくれた!
これはいかない手はないよね!
絶対にこれがキッカケで、彼と付き合うまで行くわ!
『ごめんね、せっかく休みの日に、俺みたいな男が誘って、、、。』
『な、何言ってるんですか? 誘ってくれて嬉しいです!』
『じゃあ、お店予約してるから! それまでプラプラする?』
『・・・あぁ、はい!』
『どっか行きたいところってあるかな?』
『猫カフェがいいかな、猫が好きなんで猫ちゃん達と遊びたいな~』
『いいよ! 今から見に行こうか!』
『はい!』
結構、緩い感じで始まった! ”彼との初めてのデート!”
お店の予約時間がPM20時から取っているらしいく。
それまで予定のない感じで、二人でプラプラ時間を潰す。
私の中で彼は? ”キッチリ予定を立てて、時間通りに予定通り動く
男性なんだと、勝手に思い込んでいた!”
私はたまにそういうところがある!
自分の固定概念で、なんでも決めつけてしまうトコロ。
・・・でも実際の彼は? ちゃんとしているトコロと緩いトコロがある
男性で、そっちの方が柔軟に対応出来る人なのかなと。
前よりもっと彼を好きになっていたわ。
しかも? 一緒に行った猫カフェでも、私より浮かれている彼を
見て、もっともっと彼を好きになってしまった!
こんなに、猫ちゃんと戯れる彼を会社で見た事がない!
私の目には、狂いがなかったとこの時想ったの!
『“あぁ! もう直ぐお店の予約の時間だね? そろそろ行こうか。”』
『・・・ううん。』
彼が私の為に予約してくれたお店は? 物凄く外観もオシャレで料理も
物凄く美味しかったわ!
こんなオシャレなお店を選ぶ彼は美食家に違いないわ。
”私は彼と結婚したい!”
こんな男性が、旦那さまだったら? なんて幸せなんだろう。
*
・・・でもこれを機に、私が思っていた通り!
彼と私は付き合うようになって、
彼と付き合ってたった3ヶ月で、”私は彼と結婚したわ!”
ずっと私が夢見ていた事が、現実になったの!
・・・でも? 実際に彼と結婚したら?
彼は私が思っている男性からは程遠く、凄く暴力的で
私は彼を怒らせないように必死だったの!
それに私は彼と結婚後は、会社も辞めるように彼から言われて、
直ぐに私は会社を辞めたの。
”専業主婦”になってからは? 私の家族や友達とも会う事を旦那から
拒否されて、誰にも話が出来なくなってしまった。
旦那は家に帰って来るなり、私を殴るようになった。
私はひたすら旦那に、”お願いやめて、痛い、もう殴らないで、やめて、”
旦那はそんな私を見て! ”やめてクダサイだろう! 何偉そうに俺に
モノ言ってんだよ!”
そうやって私を毎日毎日、殴るようになった。
私の固定観念は、旦那が職場の人達みんなに好かれていて、凄くイイ人
だと思い込んでいた事が間違いだった!
”彼は二面性があったのよ!”
それを知らなかった私が、今はこのざま。
このまま私は旦那に殴られて、いつか死ぬのかな?
それなら旦那も私と一緒に死んでほしい!
一人で死ぬのは嫌よ! 寂しすぎるじゃない?
・・・だから明日、旦那を殺す準備をしているの!
旦那に殴られる前に、台所にあるよく切れる包丁で彼が玄関のドアを
開けたら? 私は彼を包丁で刺すわ。
その後、睡眠薬を大量に飲んで私も死ぬの!
”死ぬなら私も一緒よ!”
旦那だけを一人死なせないわ。
私も後を追って死ぬから、待っててね!
最後まで読んでいただいてありがとうございます。