作戦番号二〇二三三
エピソード: ぐちゃぐちゃ
例によってまた私の言っていることが理解できていないようなので、あらためて要点を指摘しなければならない。面倒なことだ。さて、文面はどうするか――
『問題点は、利用者の間で勝手にポイントのやり取りをしてしまった事にある。システムが仲介をしていたならまだしも、私が冗談でポイントを要求しただけで実際に私のポイントが増えてしまっただなんて、そんなポイントプログラムだと知られてみろ、カオスに巻き込まれて炎上どころの騒ぎじゃなくなるぞ』
よし送信っと。どうせ理路整然と書いたところで通じないのだ。感覚でビビらせるのが良い攻め方だろう。たかが1ポイントとはいえ、されど1ポイントである。ポイントを大切に取り扱わないポイントプログラムなど、この私が許さない。地道に積み上げるからには、それなりの価値が保証されていなければならないのだ――お、返事が来たな。読み上げよう――
「うっかりしてました。そういうことをやるにしても、ちゃんとポイントの受け渡しをするシステムを用意してからにすべきだったというわけですね」
その通りだ。
『だいたい、今回のポイント付与の流れはどうなっていたんだ?』
「え、普通に1ポイント増やしちゃっただけっすけど」
『いやいや普通にって……ポイント増やしてって言われたらハーイって増やすんかい!?』
「お世話になってたからホイホイ乗っちゃったんす。反省してるっす」
『いくら関係者だからってウパルパさんに言われたくらいで真に受けるなよ。配達の仕事以外では天然入ってたりするんだから、なんか事故ったりしても知らないぞ!?』
「えっ」
『えっ』
あ、自分の投稿を消しやがった。なんだ……なにか私に見られたらマズい事でも書いていたか……? まあいい、大事なことを最後に指摘しておこう。
『とにかく、今回の1ポイントについては迷惑料として、ありがたく貰っておいてやる。感謝しなさい』