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太陽の見えない世界で③

「てりゃ」

「わーあたちゃった」

リーリヤが投げたボールにワザとぶつかり、銀色の髪の少女は大げさなリアクションをする。

「アイラちゃんたおしたー!」

先にボールににあったていたであろう少女と合流する。

「その演技はおおげさすぎない?」

「そーかな?私たちがこの子達にかまってあげらる時間もあまりないから......気合入りすぎちゃった。」

「そっか......。」

ここの宿舎にいる子供たちの中でおそらく最年長であろう少女達は子供たちのためにわざとボールに当たったらしい。

「「盗み聞きはよくないですよ」」

窓の内側から様子をうかがっているのはばれているようだ。



「とりあえず自己紹介しとくね、私がアイラ。そして、こっちのトマト頭の彼女はアリシアよ」

「よろしくって、僕はトマトじゃない!」

「それはさておきなんだけど、君が新しく来た人だよね?」

この二人は昨日の夕食の時にはいなかったのでヴァルのことはうわさでしか知らなかった。

「ああ、なんで昨日はなんで夕食の時にいなかったんだ?」

アイラはサッと手を後ろに組んだ

「ちょっと見せてみろ」

腕を引くとそこには、

「どうしたんだこの手は!?」

子供たちへの配慮が伺われたであろう、肌色の治療テープが巻かれていた。

「気にしないでね、時間がたてば時期に治ると思うから......。」

「そんなことないだろ!?まさかアリシアもか?」

「僕は、背中に少しだけ」

こんな状態で子供たちと遊んでたのかよ......。

「アイラ、アリシア傷を見せてみろ」

そう言い先にアイラの手をつかんだ。

「え?」

治療テープを外すした肌は酸で溶かされたような跡だった。

「じっとしてろよ」

右手をアイラの腕から手に腕をかざしていく。

「すごい、なんで人間の君が治癒術式を?」

アイラの手に差し掛かったとこで

「ななななな、なんで手を握り合ってるのよ!?」

部屋に入ってきたリオンが問い詰めてきた。

「見ての通りいちゃついてるんだよ」

アリシアがふざける。

「何言ってるのよ、このあほトマト!けがの治療をしてもらってるのよ」」

「ならいいんだけど......。」

リオンはほっと胸をなでおろす。

「よし、これでだいたい傷は治ったぞ、次はアリシアだ」

「僕はいいよ、背中だし服も脱がなくちゃいけないし......。」

「何恥ずかしがってるのよ、ほらこのベットに寝転んで」

そういわれアリシアはベットにうつぶせになる。

「......よし始めるぞ」

「っふ、はははは、くすぐったいんだけど」

体をくねくねさせて笑っている。

「なんかいやらしいんですけど......。」

むっとしたリオンがつぶやく。

「よし、終わりだ」

体を伸ばし

「ありがとう、楽になったよ。噂どおりほんとにわたしたちを怖いって思わないんだね」


「お前らが何かしたってわけじゃないしな、で()って?」

「リーリヤが祭りの時の話を嬉しそうに話していたよ」

「っえ?」

二人はニヤニヤし

「「()()()()()

「ななななぁぁあああ!」

恥ずかしさのあまりリオンは叫んだ。

「お前らなぁ、そんぐr」

ヴァルは体のバランスをなくし、リオンに倒れ掛かった。

「ちょっと、大丈夫?どうしたの?」

がっくりとしたヴァルに問いかけるが反応がない。

「なるほどね、安心してリオン、魔力を急に使い過ぎによる軽い奇絶よ」

「ならいいんだけど......」

「じゃ、僕たちはマリアに報告があるから」

「しっかり看病するのよ」

含みを持った笑顔を見せる。

「う、うん。わかった......」

「じゃーな」

そうして二人は出ていった。


ヴァルをベットに寝かしつけ

「無茶しちゃって......君はほんとやさしいんだね......。」


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