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98話 見張り

「中々順調だな」

「やっぱりドロップ率が異常よね」

「ほぼ毎回のように落ちるからな」

「それでどうする?ここで粘るか更に潜るか」

「そこまで戦力が上がった訳じゃないからな。もうちょいここで様子見した方がいいんじゃねぇか?」


MPの自然回復が追いつかなくなってきたのもあって休憩をしながら今後の相談をしている。


「ブラッドは狩場の心配よりもクリーンの練習が先だな」

「マジでやるのかよ」

「スティーブンもだぞ?」

「分かってるよー」

「ただ、スティーブンは狩りでもMP使うから程々でいいぞ」

「ブラッド頑張ってねー」

「うるせぇ」


やいやい言いながらも真面目にクリーンの練習をしている。

そんなブラッドさん達を脇目にビリーさんに相談を持ちかけてみた。


「肉を焼く時に蜂蜜を塗るといい感じになると思うんですけどどう思います?」

「甘くなっちゃわない?」

「塩も振って甘じょっぱいというか、そんな感じにしたいんですけど」

「美味しくなりそうな気がしないわね」

「そうですか」

「ナギト君が責任を持って食べるならやってみてもいいわよ?」

「それじゃあ、ちょっとだけ試しに作って貰っていいですか?」

「いいわよ。今すぐじゃないけどね」

「はい、お願いします」


肉は好きだけど味のバリエーションが少なくて、ちょっと変化が欲しくなってきてたのだ。

出来ればバーベキューソース的なのが欲しいけど変化があればそれでいい、贅沢は敵だ。

言い出したらキリは無いしね。



「そろそろ休憩は終わりにして狩りに戻るか」

「やっとか・・・」

「ブラッドさんどうしたんです?」

「クリーンの練習をさせられてるよりは狩りをしてる方が100倍気が楽だ・・・」

「そんなにですか」

「使えるようになりゃー練習もしなくていいんだぞ?」

「わーってるよ。地道に練習すっからそう急かすなよ」



その後、22階を何事もなく巡回し何度かの休憩を挟み夕食となった。


「ん?なんでナギト君だけ肉が多いのー?僕のも多く入れてよー」

「ナギト君のはリクエストされて焼きながら蜂蜜を塗ったお肉も入れてるからよ」

「え?肉に蜂蜜?」

「なんで肉に蜂蜜なんか?」

「スティーブンもブラッドもそっとしておいてやれ。ナギトはきっと残念な舌をしてるんだよ」

「「あぁ・・・」」


くっそ、言いたい放題だな・・・。


「私も一口ちょうだい。あ、でもナギトが食べてからね」


トリーネは、信用はしてるけど毒味させた後じゃないと怖いって所か。


「焼いてる時、良い匂いしてたから興味はあるけど。トリーネちゃんが食べた後で私も一口欲しいかな」


ビリーさんは更に防衛線を張った感じか。


「早く食べてみてよ」

「うん」


パクッ───。


モグモグモグ───。


「どうなの?」


ゴクン───。


「うーん。普通のと比べてみるね」


パクッ───。


「どう?」


モグモグモグ───。


ゴクン───。


「うん、蜂蜜の方が美味しい気がする」

「一口貰うわね」

「トリーネちゃんどう?」

「あ、美味しい」

「私も貰うわね」

「おい、ビリーどうだ?」

「蜂蜜の方が美味しいわね」

「おい、俺にも一口」

「「俺も」」


仕返しのチャンスがやってきた。


「いやー、俺って残念な舌してるからやめといた方がいいんじゃないですかぁ?」

「それ言ったのジョーだからっ!僕は言ってないっ!!」

「俺も言ってねぇ!」

「お前ら・・・アッサリ売りやがったな・・・」

「まぁ、皆食べていいですよ」


「おぉー、マジでこっちの方が美味いな」

「うん、もっと甘いのかと思ったけど気にならない程度の甘さだし」

「蜂蜜の方が微妙に柔らかくてジューシーな気もするな」


自信があった訳ではないけど中々に好評で良かった。


「これからはなるべくモスビーを狩るようにしないとだな」

「賛成ー」

「たぶんですけど、肉を蜂蜜に漬けておいてから調理しても美味しくなると思います」

「それだと流石に甘くなっちまうんじゃねぇか?」

「やってみたらいいんじゃない?これだって美味しかったんだし」

「ナギト君って変な事知ってるよね。当たり前の事は知らなかったりするのに」

「そのおかげで美味しい物が食べられるんだから良いじゃねぇか」

「たしかにー」


「よし、それじゃあ見張りをどうするかだな」

「寝坊したブラッドとスティーブンで良いんじゃねぇか?」

「まだ引っ張るのかよ」

「今日はブラッドとスティーブン。明日は俺とビリー。明後日はナギトとトリーネで良くねぇか?」

「あっ、僕はブラッドとペアでいいよ」

「ん?珍しくやる気じゃねぇか」

「はぁ~。どうせブラッドとペアならクリーンの練習サボれるとかそんな所でしょ」

「そそそそんな事ないよっ」

「分かりやすすぎか」

「まぁ、オチもついたしそれで行くか」

「見張りの間、暇だと思うんでこれでもやってて下さい」


アイテムボックスからオセロを取り出す。


「なんだこれ?」

「あ、持ってきたのね」

「オセロってゲームなんですけど、商業ギルドが販売し始めたばかりのやつです」

「へぇ~、何から何まで冒険者っぽくねぇな」

「へ?」

「商業ギルドにまでツテがあって初心者の冒険者とは思えないって事だよ」

「で、どうやるのー?」

「あ、はい」



オセロのルールを説明し、折角なんでオセロを2面出してやって貰う。

案の定、4人共食い入る様にオセロをやっている。

ここまでは予想通りだけど、予想通り進んでしまった場合、寝てくれない可能性が高い事を忘れていた。



いつもお読み頂きありがとうございます。


ブックマークが凄い勢いで増えててビックリします。

1日のPV数も始めた頃の10倍ぐらいに増えてて、本当にそんな人数に読まれてるのか疑問に思い出しました。

もしかしたら誰も読んでない気もする( ´ー`)

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― 新着の感想 ―
[一言] こういうのって大体負けてる方が、 「勝ち逃げは許さん」とごねて、延々と続くんだよな
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