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97話 赤いなあいうえお

「ここらへんは元々俺らが狩場にしてた所なんだ」

「そうなんですか」

「ペールが。ちょっと前までウチに居たヤツなんだが、ペールが抜けてここいらで狩るのが厳しくなってな」

「はい」

「ここらは昆虫型のモンスターで火属性には弱いんだが、それ以外が全部厄介でな」

「はい」

「まず硬いから物理攻撃が効きにくい。その上でスピードも攻撃力もあるから気も抜けないしな」

「あぁ、なるほど。マジシャンが居ないとキツそうですね」

「そうなんだよ。かと言って更に潜るのも厳しくてな」

「だからトリーネが欲しかったんですね。俺みたいなオマケがついてきたとしても」

「そうゆうこった。まぁ、トリーネ以上にナギトの方が掘り出し物だったみたいだがな」

「まだ働けてないですけどね」

「ドロップの上昇とアイテムボックスだけでお釣りが来るわよ」

「そう言って貰えると気が楽ですけど、足を引っ張らないように頑張ります」


「ここで狩るならブラッドとトリーネがメインで他はサポートだな」

「トリーネは前にも来てるから連携も問題無いだろうしな」

「基本的にはトリーネちゃんかスティーブンが釣って、トリーネちゃんが削る、ブラッドが受け止めてジョーがトドメを刺すって感じね」

「なるほど」

「私達はゆっくり見てましょ」

「余裕が無いからライトはナギトにやって貰っていいか?」

「はい」


昼食を済ませたら後片付けをするのだが。皿とコップは基本使い回すので毎回洗う事になっている。

洗うといっても洗剤も無いのでウォーターで水を出し手でこすって汚れを落とす。手はクリーンで綺麗になるので楽でいい。

そこで発覚したのがブラッドさんとスティーブンさんは生活魔法も魔力操作も苦手らしくウォーターは多少出来るがクリーンは使えないそうで、いつも代わりにビリーさんが洗っているそうだ。


「ナギトのおかげで長期間潜れるようになったんだからお前らもいい加減クリーンぐらい使えるようにならねぇとな」

「マーシナリーには難しいんだよ」

「俺もマーシナリーだが使えるぞ?」

「うぐ・・・発動してるのかも分からんのにやってらんねぇよ」

「そこは発動してると信じて続けたら意外とすぐ出来るようになりますよ」


たしかに俺も他の生活魔法に比べてクリーンはモチベーションを維持するのに苦労したもんな。


「今日から2人は休憩中にクリーンの特訓だな」

「えー・・・休憩中はゆっくり休みたい・・・」

「汚いとモテねぇぞ」

「よし、頑張ろうかなー」

「チョロすぎだろお前」

「ブラッドとスティーブンは休憩の時と寝る前にクリーンの練習ね。トリーネちゃんも居るんだから少しは気を使いなさい」

「しゃあねぇか」


「そいじゃそろそろ狩るか」

「片付けますね」

「毎回、面倒臭いだろうが頼む」

「はい」


ちなみにアンデッドエリアはクランがパーティ単位で独占していて階段付近のセーフティゾーンにはベッドこそ無かったが椅子やテーブル等があり、かなり快適そうな生活空間が作られていた。



「ホップルが居るな。トリーネ頼む」

「はい、いきます」「ファイヤランス」


ドーン───。


「来るぞ、ブラッド」

「おう」


ホップルはデカいバッタだった。

デカいって言ってもトノサマバッタとかそんな程度じゃなく大型犬サイズのバッタ。

うん、夢に出そう。


トリーネのファイヤランス1発では倒しきれないようで、ホップルはこちらに向かって来る。

ただ、それでも火には弱い様で羽や足は焼け落ち身体も大部分が焦げている。

それでも突進してくるホップルをブラッドさんが盾で受け止め転がせる。そこを透かさずジョーさんがトドメを刺した。


「ナギト君、ドロップをアイテムボックスにお願い」

「はい」


ドロップはホップルの翅。羽じゃなく翅な理由は良く分からない。

透明で弾力があり加工もしやすいらしく窓に使われたりするらしい。

一般市民は使わないが貴族の豪邸には使われるのと、ある程度で交換が必要な為需要はそこそこあるらしい。

なら買取額も高いのかと期待したが「だったらここも独占されてるだろ」と一蹴されてしまった。


この階で出るモンスターはホップルの他にキャンディバーというモンスターが出る。

こいつも可愛らしい名前のクセに昆虫型のモンスターで。最初はデカい蚊かと思ったが飛ばずに地面を滑って来るのだ。

スイー、スイーと音も無く泳ぐように向かってくる姿を見てアメンボっぽいと思ったがその通りだったようで。

飴の様な匂いがして身体が棒みたいだから飴棒でキャンディバーらしい。


キャンディバーはトリーネのファイヤランス1発で倒しきれるので楽でいい。

ただ、それだけハイペースで倒して行くとMPが持たないようで。


「MPが減ってきたんで釣りの交代お願いします」

「ナギトが居るから俺は下がるわ」


とジョーさんとスティーブンさんのポジションが入れ替わる形になった。

そこからはスティーブンさんが先制をして近寄ってきたらトリーネがファイヤアローで迎撃。

その後の突進をブラッドさんが受け止め、転がせてそのままブラッドさんがトドメを刺す。



うん、俺って何もしてないな。

ライトで照らしながら荷物持ちしてるだけ。



いつもお読み頂きありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
[一言] 翅 こんなの読めるかwぐぐったらハネだった 飛行型生物以外には翅を使う感じか めんどいから全部羽でいいじゃんもう
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