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96話 合流

「ふぅ、結構狩ったな。こんなもんで良いか?」

「十分です。蜂蜜27個貯まりました」

「そうか。ならちょっと休憩するか」

「はい」


狩ってみて初めて気づいたけど、モスビーは蜂蜜とモスビーの繭をドロップする。

加護の効果でドロップ率が上がってるとはいえ毎回落ちる訳でもないし、どちらが落ちるかも分からない。

そして、9階に居るのもモスビーだけじゃなくアグリーキャットっていうデカい猫も居る。

いや、もうデカい猫って虎とかじゃん。って思うけど猫がそのまま大きくなった感じだからやっぱ猫なんだよなぁ。

まぁ、そんな感じで蜂蜜だけが狙いなんだけど、狙いが1つだけだと意外と出ない。

前に来た時のドロップもそのままだからまとめてだけど、蜂蜜x27・モスビーの繭x21・アグリーキャットの毛皮x20だから比較的蜂蜜が出てるし物欲センサーには引っかかってないはずだけど、微妙にもどかしい。


「すのこ出しますね」

「おぉ、頼む」

「今度はリンゴジュースと蜂蜜で試してみましょうか」

「本当にそのアイテムボックスは便利だな」

「メディンさんには能力の無駄遣いって言われちゃいましたけど」

「おばあちゃんが考えてるのはたぶん商人としての使い方なんでしょうね」

「だろうね。もし自分にこんなアイテムボックスがあればって考えたらもどかしかったのかもね」

「俺なら行商になるな」

「え?」

「海に行って魚を仕入れて内陸部で売る。貴族ならいくらでも金を出しそうじゃねぇか?」

「たしかに」


「あ、居た居た。お待たせー」

「すまんな」

「お前らいい加減にしねぇとクビにするぞ」

「悪かったって言ってるだろ」

「ドロップとか荷物預かりますよ」

「おぉ、すまんな」

「僕のもお願いー」


「それで蜂蜜は集まったの?」

「はい、27個集まりました」

「流石ね。それで、まだ休憩する?」

「俺らはいつでも行けるが、後ろの2人はキツそうだぞ?」

「寝起きでまだ酒も残ってるから一旦休憩させてくれ」

「僕も身体がダルいから休憩したい」

「もうしばらく休憩にするか、ナギト悪いんだがこいつらにも飲み物出してやってくれ」

「はい」


「なにこれ?普通のオレンジジュースじゃないわよね?」

「めちゃくちゃ美味ぇな」

「オレンジジュースに蜂蜜入れたの?」

「はい」

「へ~。もしかして、神様に教わったの?」

「いやいや、そんなんじゃないですよ」

「おかわりー」

「寝坊かましたクセに遠慮が無ぇな。しばらく先頭はスティーブンで進むか」

「いやいやいや、死んじゃうってー」

「この辺りじゃまだ死なねぇだろ」

「でも、痛いじゃん」

「そんだけ元気ならもう休憩はいいな?ナギト悪いが片付けてくれ」

「はい」

「そんなー」



スティーブンさんを先頭にしてダンジョンを進む。訳にはいかず、ジョーさんブラッドさんを先頭に前回同様の陣形で進む。

ただし、寝坊の罰としてライトはブラッドさんとスティーブンさんが担当している。

2人共、魔力操作が苦手らしく。ジョーさんは「練習になって丁度良いじゃねぇか」と笑っていた。


そして、何事も無く進み。14階に下りると、初めてダンジョン内で冒険者と遭遇した。


「お疲れさん。調子はどうだ?」

「まぁ、ぼちぼちだな。俺らは休憩に入った所だからある程度なら狩ってもいいぞ」

「いや、俺らはまだ下に行くから通りがかりぐらいは狩らせて貰うって感じだな」

「そうか。無理すんなよ」

「おう」


知り合いなのかと思ったが15階に居たパーティとも似た様な会話を交わしていたのでパーティ同士がすれ違う時の挨拶みたいなものっぽい。


15階からはゾンビが、16階からはスケルトンが出てきてこの辺りはアンデッドのエリアらしくちょっと臭いが気になる。

なのでこの辺りは空いてるだろうと思ったが逆に人気らしく、ほぼ空く事は無いらしい。

ドロップも高額で慣れると倒すのも楽らしい。


どの階層も埋まっており全然狩りが出来ないままどんどん下に潜っていく。

22階に着いた時ようやく。


「やっぱこっからは空いてるっぽいな」

「一旦休憩してからにしましょ」

「狩るにしろまだ潜るにしろ、そろそろ昼にするか」

「すのこ出しますね」

「あぁ、頼む」

「お昼ご飯、何出します?」

「「「肉」」」

「ボアファングのステーキでも出してあげて」

「はい」


全員に皿をコップを配り、ステーキを1枚ずつ乗せていく。


「あ、僕2枚欲しい」

「「俺も」」


ビリーさんを見ると渋々といった感じで頷いたので3人には2枚ずつ乗せた。

そして、全員にパンも配る。


「「「「「「いただきます」」」」」」

「本当に熱々のままだな」

「僕、スープも飲みたいー」

「「俺も」」

「はぁ~。今日はまだ働いてもないのに食べつくす気なの?ダメに決まってるでしょ!」


流石にお許しは出なかったようだ。

まぁ、このパーティはビリーさんがストッパーにならないと本当に全部食べそうだから怖い。


ストック分が100話に到達しました٩( ᐛ )و


最近、ブックマークや評価をして頂ける方が増えてます((ヾ(。・ω・)ノ☆゜+.ァリガトゥ

そういった目に見えたリアクションがあるからこそ続けられてるんだと思います。

これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします(´・ω・)(´_ _)ペコリ♪

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