91話 発注
翌朝、トリーネと2人で必要な物の買い物に行こうと思ってたのだが。
パーティで話し合って分担して買った方が効率も良く、1箇所で複数個買う場合は値引きもされたりでお得じゃないかと言われ。ロックスのホームへ来ていた。
「折角、来てくれたのに悪いわね」
「いっその事、俺ら4人で買いに行くか?」
「拗ねて後が面倒になるだけじゃない」
「起きないあいつらが悪いんだろ?」
「まぁ、そうなのよね。毎回だし」
忘れていたがブラッドさんとスティーブンさんは朝に弱く、約束もしてないのに起きているはずがなかった。
「起きるまで俺らの分だけでも必要な物をまとめておきません?」
「しかないか」
「あ、あと。入れとく物を先に入れとくとか」
「そうだな。とりあえず俺のを持ってくるから頼む」
「私もお願いね」
ジョーさんが俺に預けたのは着替え数着と武器や防具の予備、それらの手入れ道具等。
ビリーさんは女性なのでやはり着替えも多く、色々と細々した物も多くスキンケア用品などもあった。
「寝具とかの予備なんて無いからな。それは買いにいかないとだな」
「って言っても布団ぐらいでしょ?」
「いや、石畳で下が冷たいからな。すのこでも置いてその上に布団敷けばだいぶ楽なんじゃねぇか?」
「だったら、いっその事ベッドごと持って行って貰うとか?」
「ダンジョンに行くたんびに毎回部屋から持ってって貰うのか?」
「そうね。だったらそんな高い物でもないしすのこと布団で十分かも」
「あとは飲み物と食い物だな。肉ばっかりだと流石に飽きるからな」
「お肉はナギト君のアイテムボックスに入ってるのを現地で料理するとして、あとはパンと野菜と果物とあれば十分じゃない?」
「汁物も欲しいんだよな」
「いいわね」
「それで、悪いんだけど作ってくれねぇか?」
「あそこで作るのはちょっと面倒臭いのよね」
「いや。ここで作ってアイテムボックスに入れておけば取り出したら熱々だろ?」
「あ、そっか」
「冷めても温め直すぐらいなら出来るだろ」
「そうね」
俺よりも全然ジョーさんの方がアイテムボックスを使いこなしてて嫉妬。
「それじゃあ、食材の買い出しに行って来るわね。トリーネちゃん一緒に行きましょ」
「え?」
「折角だから服とかも買いに行きましょ」
「は、はい」
ビリーさんがトリーネを引きずる様にして飛び出していった。
「俺らは、すのこかそれに代わる物でも探しに行くか」
「それだったら近所の工房で注文しちゃいません?」
「んー、注文しても出来上がるのはだいぶ先になるだろうからな。次のダンジョンに間に合わせたいんだよな」
「ここの並びに知り合いの工房があって、そこならサクっと作ってくれるかもなんで」
「布団が敷けるサイズってなると注文した方が早いかもしれんからな」
「とりあえず行って聞いてみて、ダメなら探すってのでどうですか?」
「そうだな、行ってみるか」
トリーネが迷惑を掛けまくってるから、注文出来れば多少はそれのお詫びにもなるし。
あそこの工房は腕も良さそうだから半日もあれば人数分を余裕で作ってくれそうな気もする。
「おはようございまーす」
「おはようございます。お肉ありがとうございました。早速、皆で頂きました」
「トリーネがご迷惑お掛けしてるみたいなんで」
「いえ、ウチの親方に原因があるので。それで、今日はどういったご用件ですか?」
「最近、パーティに加入しまして。こちらが」
「ジョーだ。よろしくな」
「フィリップです。こちらこそよろしくお願いします」
「布団を敷けるサイズのすこのが欲しいんですけど。在庫とかあります?」
「在庫は無いですね。ご注文頂ければ明日には納品出来るようにしますが」
「おぉ、やっぱ早いですね。人数分だから6枚お願いします」
「いや、5枚もあれば十分だな」
「え?5枚じゃ足りなくないですか?」
「同時に全員は寝ないんだよ」
「そうなんですか?階段の所なら安全なのに」
「モンスターは来ないが他の冒険者は来るだろ?」
「え?もしかして・・・」
「もしかするんだよ。物盗りぐらいならまだ良いが、殺して奪うようなヤツもたまに居るからな。見張りは必須なんだよ」
「なるほど・・・。それじゃあ5枚お願いしてもいいですか?」
「はい。何に使われるか伺っても?」
「ダンジョンで寝る時に布団を敷く台ですね」
「ですと、高さは普通のすのこと同じぐらいで大きさだけが布団サイズという感じですね」
「はい。5枚でも明日で大丈夫ですか?」
「いえ、5枚でしたらお昼過ぎには出来るかと思います」
「凄いですね。あ、それで代金はいくらぐらいですか?」
「そうですね。見習いのラルフにお仕事を頂けるんでしたら1枚当たり銅貨2枚といった所でしょうか」
「安いですね。フィリップさんに頼んだとしたらいくらなんです?」
「私ですと銅貨5枚ぐらいでしょうか」
「なるほど。ジョーさんどうします?」
「見習いだからってモノは悪くねぇんだろ?」
「はい。私かラルフが監督いたしますので大丈夫です。もし不出来でしたら私が代わりに作らせて頂きますのでお昼過ぎには間に合わせます」
「だったら見習いに仕事をやってもいいな」
「ですね。それじゃあラルフ君にお願いします」
「はい、ありがとうございます」
「お昼過ぎにまた寄らせて貰いますね」
「はい、お待ちしてます」
銀貨1枚ですのこ5枚ってだいぶ安く上がったっぽい。しかも、お昼過ぎには完成するみたいだし。
あとは布団。そして、枕が欲しい。低反発だとか頭の形に合ってるとかそんな良い物じゃなくていい。
普通の枕が欲しい。部屋用とダンジョン用の2つ。
いつもお読み頂きありがとうございます。
久しぶりに書くペースが上がり多少のストックが出来ました。
いっぱい書いたはずなのに話が進んでないのは仕様です(○゜∀゜)ガハッ∵∴




