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9話 求められてないサービスショット

サブタイトル考えるのも難しい(´・ω・`)

「お客さん、お湯持ってきましたよ。起きてください」


身体を揺すられ少しずつ頭が覚醒していく。あぁ、そうか寝ちゃってたか・・・。


「お湯と、これが身体を拭う用の布です。あと、お父さんがもうじきご飯出来るから身体拭ったら下りて来いって言ってました」

「うん、ニーナちゃんありがとね」

「はい、それじゃー失礼しまーす」


温度を確かめる為お湯に軽く触れるとちょっと熱いめのお風呂ぐらいの温度だったのでスウェットを脱ぎパンツ一丁になる。なんとなく全裸になるのには抵抗があったからだ。

お湯に布を浸し絞ってから身体を拭いていく。


「なにこれちょー気持ちいいんだけど」


ちょっとした抵抗心なんてなんのその産まれたままの姿になり身体を拭っていく。

そして、気づく。


「スウェットはいいけど、1回脱いだパンツをまた穿くのって抵抗あるなぁ・・・」


とは言え、着替えもないので仕方なくもう1度パンツとスウェットを装備する。

明日出来ればパンツと靴下買いたいな。と明日の予定が1つ増えた所で。


チャリン───。


スウェットのポケットに入れたままだった銅貨が床に落ちる。


「財布とまではいかなくても小銭入れる袋みたいなのも欲しいなぁ。いあ、待てよ「アイテムボックス」これに入れとけばいいのか。よっと」


「銅貨x7」


とウィンドウに表示された。


「うん、これなら落とさないし盗まれたりもしないから安全だ。そう、まずはご飯だー」



湯桶と絞って水気の取れた布を持ち、先程受け取った鍵で施錠し1階へ向かいながら明日の予定を考える。

10時までに冒険者ギルドに行かないとだけど、その前にパンツと靴下、安ければジロジロ見られないためにも服が欲しい。ってもお店が何時から開くのかも分からないし何時に起きれるかも分からないからなぁ。遅刻だけは気をつけないと・・・。

ここ最近は朝に寝て昼に起きるような生活をしていたので朝に起きれる自信など一切なかった。そして、今が何時なのかも完全に忘れている。


「おう、下りてきたな。いつでも飯出せるがどうする?」

「それじゃあお願いします。あ、あとこれありがとうございました」


と湯桶を差し出すと。


「ニーナ。ニーナー。」

「はーい、今行くー。・・・・って、どうしたの?お父さん」

「桶、片してくれ」

「もー、それぐらいお父さんがすればいいじゃない」

「文句言わずにさっさとやれ」

「はーい」



「今のが娘のニーナで俺はマグナスだ」

「えーっと、凪斗です」

「手ぇ出すなよ」

「出しませんよっ」

「はっはっはっはっは。名前の響きも変わってるしお前さん他所の出かい?変わった服も着てるしな」

「そうですね・・・色々ありまして、今日この街に着いた所です」

「ふーん、と、まぁ、まずは飯だな。今持ってくるよ」


近くのテーブル席に腰を掛け待つこと2分程でマグナスが料理を手に持ち戻ってくる。


「これが金の稲穂亭自慢のスープだ。」

「はい、いただきます」


スプーンで掬って一口、おぉ、これまんまコンソメスープだな。うん、美味しい。自慢のって言うだけの事はある。野菜もゴロゴロ入ってるし結構お腹に溜まりそうだ。

と、そこで視線を上げるとなぜか向かいの席にマグナスが腰掛けている。


「味はどうだ?」

「あ、美味しいです」

「おう、なら良かった。他所の出なら口に合わないかもと気になったんだ」

「いや、全然美味しいですよ」

「んじゃ、どんどん食ってくれ」

「はい」


一口、また一口と食べていくが腕組みをしたままこちらを見つめ一向に席を立つ気配がない。

気になり食べながらだが視線を何度か向けるとマグナスが口を開いた。


「いやな、ここらじゃ見ない平たい顔だし、肌の色もちょっと違うか。他所から来たって言うのにそんな見た事もない服に荷物どころか武器の1つも持ってない。お前さんが何者なのか気になってな」

「あー、怪しいですか」

「かなり。な」

「うーん。中々説明するのが難しいんですけどね。外国出身で。常識は無いかもしれないですけど問題を起こす気はないです。うーん。あとは・・・」

「問題起こさずにちゃんと金払ってる間は泊めてやるからそんなに心配すんな。まぁ、何かやらかしたら叩き出すがな。はっはっは」

「気をつけます」

「とりあえず全部食えよ。残したら叩き出すからな。はっはっは」

「はい」


叩き出されるハードルが思いの外低そうなのが怖いが多少は信用して貰えたっぽいかな。と胸を撫で下ろす。叩き出されないためにもしっかりと平らげ。


「ごちそうさまでしたー」


と、食器を手に取ると。


「あとで下げるからそのままにしといてくれー」


と、奥から声が聞こえた。


「はーい。ごちそうさまでしたー」


と階段を上がり部屋に戻る。内鍵を閉めベッドに腰掛け明日の事を考えようかと思ったがどうせ寝落ちするな。と、思い。布団に入り目を瞑った。案の定何かを考える暇も無く眠りに落ちていった。



今更ですが、チャラ神様の元に召喚されたのが夕方頃で、物語スタートからようやく24時間経過した感じです。

ほぼ裏設定で進行に一切影響ない情報ですが( ´ー`)

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― 新着の感想 ―
[一言] とりあえず服や下着の替え欲しいね
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