85話 呼び出し
翌朝、昨日冒険者ギルドで買取に出した薬草を補充すべくラウエルの森でスキル上げと採集を行った。
その際、北門の守衛さんがあの人だったので借りたままになっていた木剣を返した。
まだお互いに名前は知らないままだったりするのであの人扱いなのも仕方ない。
今日は、冒険者ギルドはスルーしてロックスのホームへ向かう。
「はい、トリーネにも了承を得られました」
「それじゃあ、早い所ダンジョンに行かないとな」
「まだナギト君のアイテムボックスがどれぐらい使えるのか分かってないものね」
「俺らは何時でも行けるがトリーネが分からんからな。スティ-ブンちょっとトリーネを呼んできてくれ」
「何で僕が」
「俺はナギトに話がある。ビリーはこれから昼飯の準備がある。暇なのは誰だ?」
「うう・・・分かったよ・・・行けばいいんだろー!」
用事がありブラッドさんは冒険者ギルドに行っているらしく、ホームに居たのはジョーさんビリーさんスティーブンさんの3人だった。
「まぁ、話なんて大して無いんだがな」
「この人いつもスティーブンをイジメて喜んでるのよ」
「反応が面白いんだから仕方ないだろ?」
「ナギト君も気をつけなさいよ」
「はい・・・。あ、そうだ。これからお昼の準備するならお肉まだありますよ」
「大飯食らいが多いから助かるわ」
「それはナギトの取り分だから気にしなくてもいいんだがな」
「売るよりは皆で食べた方がいいじゃないですか「アイテムボックス」4つあれば足ります?」
「十分よ。それじゃあ、作ってくるわね」
「お願いします」
「そういえば、ダンジョンに潜るにあたって必要な物とかあります?」
「う~ん、低階層を回るつもりだからな。日帰りなんだよ」
「あ、そうだったんですね」
「朝飯食ってから合流して、ダンジョンに潜って夜には打ち上げだ」
「昼はどうするんです?」
「現地調達して、階段周りが安全地帯って言っただろ?」
「はい」
「あそこで調理して食う。それでまた狩りに戻るって感じだな」
「それなら調理道具とかも俺のアイテムボックスに入れときますよ」
「おう、後でビリーから受けとっておいてくれ」
「はい」
「おう、ナギト来てたのか」
「あ、ブラッドさんおかえりなさい」
「もうじきトリーネも来るぞ」
「何かあるのか?」
「ダンジョンに潜る日程を決めにな」
「俺はいつでもいいぜ。そろそろ潜らないと生活費もヤバいからな」
「って事はスティーブンもだろうな」
「そうだ。シフさんがナギトに用があるって言ってたけど何かしたのか?」
「え?何もしてない・・・と思いますけど。何だろ・・・後で行ってみます」
「あの人は怒らせるなよ?」
「分かってます・・・」
「ただいまー」
「おかえりなさい」
「飯もそろそろ出来るだろうから話は食ってからだな」
昼食後、話し合いというか。明日、俺とトリーネが朝食を済ませたらホームに来てそこからダンジョンに向かう。と一瞬で決まった。
そして、俺は冒険者ギルドに向かう訳だが。「私は工房に行ってくるわね」と言うトリーネを止める事は出来なかった。
だって、あんな良い笑顔で言われたら止めれるヤツは居ないはず・・・。
今度はお土産でも持って謝りに行かないとな・・・フィリップさんに・・・。
そんな事がありつつも冒険者ギルドへと向かった。
「何か俺に用があるとかで。俺シフさんに何かしました?」
「ナールさんから頼まれた事と、私からも少しお話がありましたので」
「はぁ」
「今ちょっとここを離れられないので応接室でお待ち頂いてもよろしいですか?」
「はい、分かりました」
待ったといっても、数分でシフさんとナールさんがやってきた。
「わざわざすまないね」
「いえ」
「そろそろユーダリルに潜るんだろ?」
「はい、明日から潜りますね。あ、こないだ1回ちょろっとだけ行きましたけど」
「だったら間に合ったようだね」
「え?何がですか?」
「バカ息子の詫び第二弾って所かね」
「あぁ」
「シフからも加護をやってくれないか頼んだのさ」
「あぁ、シフさんからも。・・・・え?」
「ナールさんと同じく私も神族です」
「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
「はっはっはっはっは。相変わらず良い反応してくれるねぇ」
「豊穣を司ってますので、ドロップ率等が上昇いたします」
「・・・・・・・・・・」
「聞いちゃいないから、授けちまっとくれ」
「はい」
「ナギト。ステータス開いて確認だけしとくれ」
「え?あ、はい」「ステータスオープン」
[ステータス]
称号・賞罰
トリックスターの加護
ラウフェイの加護
豊穣の女神の加護
薬草スレイヤー(笑)
ツッコミマスター(神)
「豊穣の女神の加護ってのが増えてます」
「うん、しっかり授かったようだね」
「ドロップ率や量が上昇しますので、金策には向いてるかと思います」
「おぉ、いいですね。ありがとうございます」
「頼んだのはそれが目当てじゃないんだけどね」
「そうですね。ユーダリルには私の息子が居りますので。何かあった時、私の加護があれば助けになってくれるかもしれません」
「あぁ、シフさんの息子さんが。・・・・・えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
えーーーーーーーーーーーー(・o・)




