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79話 凪斗やらかす

その後もボアファングとアイバットを狩り続け、俺はやらかしてしまった。


「ところで聞きたいんだが」

「何ですか?」

「ナギトのアイテムボックスの容量はどれぐらいあるんだ?」

「え?普通より少ないぐらいで・・・」

「いや、無理があるよな?ボアファングの肉を10個ぐらいは入れてるはずだぜ?」

「たしかに・・・。あのっ!」

「お、おう?」

「内緒にしてもらえませんか?容量が多い事・・・」

「まぁ、いいが。隠すような事じゃないだろ」

「そうなんですけど。ちょっと事情がありまして・・・」

「う~ん。メンバーにも秘密にするのか?」

「無理ですかね?」

「事情があるなら仕方ねぇが、アイテムボックスが使えるのと使えないのとじゃ効率が違うからな」

「そうですね・・・」

「いいよ、メンバーにも黙っといてやる。そんな心配すんな」

「はい、ありがとうございます。いや、でも」

「でも?」

「一緒にパーティを組むんですからアイテムボックスの容量が人より少し多いぐらいには教えてもいいかなー?と・・・」

「お前に任せるよ」

「はい」


「それじゃあ、そろそろ戻るか」

「はい」

「朝飯も食ってねぇからな、いい加減腹が減っちまった」

「そういえばそうでしたね」


それからは遭遇したモンスターのみを倒し真っ直ぐに外を目指して行った。

ジョーさんがサクサク倒していき俺は後ろを着いて行きドロップをアイテムボックスに入れるだけの簡単なお仕事だった。

そして、外に出て門の所まで行くと守衛さんから身分証の提示を求められた。


「あれって入る時だけじゃないんですか?」

「入ってる間はデータが残るようになってるんだ」

「へぇ」

「戻らないやつも居るからな」

「あ、なるほど・・・」


地下2階までしか行かず、ベテランのジョーさん先導で余裕だったから忘れてたけど。

人とモンスターとの殺し合いで、ゲームみたいに死に戻りのような便利な物もなく、死ねば終わりのリアルな世界なんだった。


「もう1人も身分証の提示を」

「あれ?トリーネ。あれ?あ・・・トリーネ」

「ん?なに?」

「ギルドカード出して」

「え?あれ?もう終わったの?」

「うん」

「あ、すいません。これ」


ダンジョン中もずっと静かだったのは、たぶん・・・スタンピードでトリップしっぱなしだったんだと思う・・・。


「おい、ナギト。トリーネのヤツどうしたんだ?」

「あー、えっと・・・何かトリーネって興味のある事に熱中しやすいタイプで」

「うん?」

「さっき言ったスタンピードってのをずっと考えてて、それしか考えられない状態だったんだと思います」

「あー・・・たまにそうゆうヤツも居るがかなりトリーネは極端な方だよな?」

「だと思います」

「パーティでダンジョンに潜った時は問題無いと思ってたが、ダンジョンの中でそうなるとヤバくないか?」

「たぶん、大丈夫です」

「そうか?」

「この状態で人通りの多い所を歩いても問題ないですし、この状態のまま話掛けても一切反応無いのに料理は普通に作れてたりするんですよ」

「それは、本当に大丈夫なのか・・・?」

「たぶん、必要な事はちゃんと出来るんですよ」

「なるほどな」


「ほれ、身分証の返還だ。お疲れさん」

「よし。それじゃあ、2人共行くぞ」

「はい」



ロックスのホームに戻り、スティーブンさんは出掛けているようでブラッドさんとビリーさんにダンジョンでの様子などを報告していたが。


「とりあえず腹減ったからビリー何か作ってくれ」

「今から?さっき材料使いきったから作るなら買い出しに行かないと無理ね」

「マジかよ」

「あ、ボアファングの肉ならありますよ」

「そうだったな。それで何か頼む」

「2人も食べる?」

「トリーネどうする?あぁ、トリーネ、トリーネ」

「ん?なに?」

「ボアファングの肉食べる?」

「うん」

「すいませんけど俺とトリーネの分もお願いします」

「1人分も3人分も一緒だから気にしないでいいわよ」


アイテムボックスからボアファングの肉を1つ取り出してビリーさんに渡す。


「すぐ作るからちょっと待っててね」

「お願いします」


「それで初ダンジョンの感想はどんな感じだ?」

「うーん、ジョーさんが強すぎて実感湧いてないってのが1番ですかね」

「まぁ、それでも。自分に必要な部分とか見えてきただろ?」

「そうですね、勉強になりました。ありがとうございます」

「これから一緒にやってくんだから気にすんな」


「あ、そうだ。ドロップの銭貨どうしましょう?」

「あぁ、小銭だから気にすんな。取っとけ」

「いや、俺は後ろを着いて行ってただけなんで」

「ならパーティ資金に入れればいいんじゃないか?」

「ブラッドォ・・・ケチ臭い事言うなよ」

「これは言ってなかったかもしれないから説明しとくぞ」

「はい」

「今、俺達のパーティは6人だ。ダンジョンで得た金は7等分して分けるんだが、1人分余るよな?」

「はい」

「それを、この家の家賃だったり武器やら防具の修理代、消耗品の補充に充てている」

「なるほど。そうする事でどの職が不利とかってのを無くしてるんですね」

「そうゆうこった」




意外と言ったら失礼だけど、パーティで稼いだお金の管理とかもしっかりしているみたいだ。

やっぱり信用出来そうだし、勧誘の話を受けて正解だったと思う。



いつもお読み頂きありがたき幸せ~( ・ิω・ิ)


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