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78話 ポフッ

洞窟の中に入ると両サイドには灯りが設置されており足元に気を使う事もなく奥へと進む事が出来た。

奥へ10メートル程進んだ所に石造の部屋がありその中心に階段があった。

天然の洞窟の中に突如人造物が現れ、石造りではあるがやはり違和感があった。


「各階層に階段があって、その周辺は安全地帯になっていてな」

「はい」

「下りてから準備をする。そこからが本番だな」

「はい」


階段を下り、部屋の中で全員にクイック、ヘイストを掛け。ジョーさんとトリーネにはアキュラシーも掛ける。

ジョーさんが何度か確かめる様に素振りをしている。


「出来るだけクイックとヘイストは切らさないようにしてくれ」

「はい」

「感覚が狂うとちょっとした事で怪我に繋がるからな」

「あぁ、なるほど」

「それじゃあ、いくぞ」


階段のある部屋を出てダンジョンを徘徊する。ジョーさんが先頭に立ち、その3メートル程後ろを俺が着いて行き、トリーネは更に2メートル程後ろに居る。

地下なので当然光源もなく。ジョーさんが片手にランタンを持って先導をし、トリーネも生活魔法のライトで後方から照らしてくれている。

生活魔法を維持しながらあれもこれもとやるのは慣れないと無理との事で俺は免除されたが、後衛としては必須らしくこれから練習していかないといけない。



しばらく進んでいるとジョーさんが前を向いたまま言う。


「居たぞ」


目を凝らすと何かが羽撃いているのが分かる。

その羽撃いている何かの元へジョーさんが飛び込み剣を数度振るう。


「へ?」

「何してんだ?終わったぞ」

「え?もうですか?」


ジョーさんの元へ駆け寄ると足元に真っ二つになったモンスターの死骸が転がっていた。


「アイバットだな。まぁ、この階層はコイツ等が多い」


顔を良く見ると目の大きい蝙蝠のようで、そのまま名前になったようだ。

そして、気付いたのだが1羽ではなくあの一瞬で3羽も倒したようで3羽分の死骸があった。

このアイバットと言うモンスター。イメージする蝙蝠と違い圧倒的にデカい。鷲や鷹などと比べても遜色の無い程の大きさだ。この大きさで音もなくホバリングしていたのだから異世界の不思議な力が作用しているとしか思えない。

そんな事を考えていると。


ポフッ───。


アイバットの死骸から煙が上がり、それと同時に死骸は消え、後には銭貨が残されていた。


「ダンジョンの場合、倒したらモンスターは消えてドロップだけが残る」

「なるほど。ダンジョンの場合って事は、外だと残るんですね」

「そうだが、そんな事も知らなかったのか?」

「まぁ、はい」

「ドロップも放っといたら消えるから拾うなら今のうちだぞ?」

「え?あ、はい」


と銭貨3枚を急いで拾い上げる。


「普段なら銭貨は拾わないんだがな。今日はまぁいいだろ」

「そうなんですか?」

「重いからな。長期で潜る時は銅貨でさえ拾わないな」

「なるほど」


とりあえずアイテムボックスに入れておこうと思ったが、自分のと混ざって分からなくなるかとも思ったが、自分の分を覚えておけば問題ないかとアイテムボックスに拾った銭貨3枚を収納する。すると。



所持金 銀貨17枚 銅貨35枚 銭貨2枚

所持金 銭貨3枚


あれ?所持金の項目が増えた。口座が2つになった感じ?

まぁ、スキルレベル99だからこれぐらい出来て当たり前なのかもしれない。便利だから文句もない。



「よし。それじゃあ、サクサク行くか。スキルを切らさない練習でもあるから集中力を切らすなよ?」

「はい」


支援スキルの持続時間はスキルレベルに関係なく完全に知力依存らしく、知力1につき10秒。

俺の知力は30あるので300秒、5分ある。

集中していると5分は長く感じるが気を抜くと一瞬でスキルを切らしてしまう時間なので難しい。


その後もアイバットを何度か倒しドロップの銭貨をアイテムボックスに収納していく。


「大体こんな感じなんだが2階にも行ってみるか?」

「はい、お願いします」


地下2階へ下りる階段へ迷うこと無く向かう。


「もしかしてここのマップ完全に覚えてるんですか?」

「まぁ、俺は生まれも育ちもアスガードだからな。上層階なら大抵頭に入ってるな」

「おぉー」

「それじゃあ、2階に下りるか」

「はい」


地下2階に居るモンスターはアイバットも居るらしいが、ボアファングというモンスターも出るらしくドロップに肉を落としたりするそうだ。


「お、居たぞ。ボアファングだ」

「は、はい」


名前じゃ分からなかったけど、思いっきり猪だった。ただし、牙がめちゃくちゃデカい。

あ、なるほど。ボアが猪でファングが牙で、こいつも見た目そのままの名前なのか。

などと考えていたら既に戦闘は終了していた。


ポフッ───。


ドロップは銭貨と肉だった。だったのだが、1kgほどあるだろうか?肉は大きい笹の葉みたいなのに包まれていて、「え?ボアファングって笹の葉までドロップすんの?」とツッコミそうになってしまった。

しかも、葉の軸の部分か何かで綺麗に結ばれているのだ。我慢した俺を褒めて欲しい。


そして、ドロップした銭貨とボアファングの肉をアイテムボックスに収納した。



いつもお読み頂きありがとうございます。


久しぶりに短編を書いてみましたので、そちらの方もお読み頂けると小躍りして喜びます。

大して怖くはないと思いますが一応ホラーなので苦手じゃなければですが(´・ω・`)


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