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52話 決心

初の試み、ルビを試してみました٩( ᐛ )و

メディン婆さんを見送り、1人になった瞬間から既に暇を持て余しだしていた。

1人で家の中で出来る事を思い浮かべ、最大限にゆっくりとのんびりする事をコンセプトに昼寝する事にした。

勝手口の施錠を確認し部屋へ戻り正装(スウェット)になる。

とは言え、昼寝する習慣もなく、昨日もガッツリ寝たのに昼寝なんて出来るかな?と思ったが、布団に入り目を瞑れば数分の内に眠りに落ちていた。


目が覚めると外は真っ暗で、と言う事もなく。30分程の昼寝をした事により頭もスッキリし身体も軽くなった気がする。悲しいかなこれから頭を使う予定も身体を動かす予定も無かった。


日本に居た時は自分の事を出不精だと思っていたが、スマホや漫画、パソコン等のいくらでも時間を潰せる物があった場合そうであっただけで、そういった物が無いとじっとしていられない性格だと言う事をこの世界にきて気づいた。

庭に出て、クリーンとウォーターの練習をし、キッチンに戻りテーブルに着いて水を飲んだりしながらMPの自然回復を待っていたのだが、退屈に耐え切れずライトを発動させたりしていた。


だがそこで、アシストに転職すれば知力にステータスを振りMPの最大量が増えるので、こんな休み休み練習する事もなくもっと効率良く生活魔法のレベリングが出来るのではないかと気づき、この地道な努力を行う気力を失ってしまった。そして、同時に多少なりとも時間を潰せる遊びも失ってしまったのだ。


2階にある自分の部屋とキッチンを何度か無駄に往復し、店舗スペースに並べられた衣類や生活雑貨の類を眺め何か自分に必要な物は無いかと思案するも毎日見ている物なので何がどこにあるかも大抵把握しており、必要な物であれば既に購入していたはずである。

要するに凪斗は時間の潰し方がヘタだった。更に言うと時間の使い方がヘタだった。


完全に時間を持て余し、トリーネの帰りを待つと言う最初の目的が頭の隅に追いやられ。どこへ出掛けようか、何をしに行こうかという事しか頭になかった。


「そうだ。リサさんに支援になるって決めた事を伝えに行こう」


トリーネに相談してからなのでまだ支援アシストになると決まった訳ではないのだが、目的が見つかり意気揚々と冒険者ギルドを目指しミルフェイユを後にした。



冒険者ギルドはお昼過ぎと言う事もあってか人も疎らで、酒場スペースで盛り上がっている冒険者は数名居るが受付に並んでいる人は居なかった。


「あ、シフさんこんにちは」

「こんにちは。今日はどうなさいましたか?」

「1次職をアシストにしようかと思って、講師をしてくれたリサさんに報告だけしとこうと思いまして」

「それではリサさんを呼んでまいりますので少々お待ち下さい」

「はい、お願いします」


「ナギトさん私に用事って何ですか?もしかして支援アシストになる決心がついたとか?」

「はい」

「え?」

「ん?」

「本当に支援になるんですか?」

「はい、まだ相談とかもしてからですけど一応今の所は支援になろうかと思ってます」

「おぉ~~。私の教えが心に響いたって事ですね」

「え?えっと、まぁ、はい・・・」

「違うっぽいですけど、いいです」

「何かすいません」

「実は男性の支援アシストって圧倒的に少ないんですよ」

「ほう」

「やっぱり男性は前衛職に憧れが強いのかマーシナリーを選ぶ事が多いんですよね」

「なるほど」

「女性の1番人気はアシストなんですけど・・・・」


リサさん曰く、全体のバランスとしてマーシナリー>アシスト>アクロバット>マジシャンという比率らしいが。

男性の場合マーシナリー>アクロバット>アシスト=マジシャンになり。

女性の場合アシスト>アクロバット=マジシャン>マーシナリーになるそうだ。

どの職が必要でどの職が要らないと言う事もないので人気に偏りが出来る事は問題ないのだが。

女性の場合、結婚や妊娠をきっかけに冒険者を引退する人が多く、低ランクの内は全体のバランスが取れていても高ランクになる程に支援アシストが足りなくなるという事らしい。

もちろん男性でも結婚などを機に引退する人も居るそうだが女性程では無いらしい。

そして、支援アシストの脱退後、次のメンバーの募集を掛けても見つからず、そのまま解散になるパーティも少なくないとか。


「なるほど。それで結構強い目に支援アシストに勧誘してきたんですね」

「うぅ・・・そんな強引でしたか?」

「強引って程じゃないですけどね」

「まぁ、でも1人でも支援アシストが増えてくれるのは嬉しいです」

「いや、まだトリーネに相談してからなんで絶対なるって決めた訳じゃないんですけどね」

「えぇー。支援アシストってモテるのになぁ」

「だから俺は支援アシストになるって言ってるじゃないですか」

「相談は?」

「相談とかじゃないです。俺はパーティメンバーを守れる男になりたいんです」

「タンカーとかも守ってくれますよ?」

「後ろから見守り、傷ついたメンバーを・・・・モテたいですっ」

「正直でよろしい」



元々、支援アシストになろうと思って報告に行ったのに。言いくるめられ支援アシストになる堅い決心をしてしまった。



いつもお読み頂きありがとうございます。

1/17に投稿しました短編「呪われた一族」ですが1-2分で読めるぐらいの短さなので、もしよろしければそちらもお読み下さい。よろしくお願いします。

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