40話 二人零和有限確定完全情報ゲーム
40話・・・まさかここまで続くとは思ってませんでした( ´ー`)
「よし、着いたぞ」
「ここどこですかっ」
「ん?俺の工房だ」
「いや、まぁ、はい。それで何をすればいいんですか?」
「こいつの使い方を教えてくれ」
8x8マスの台と木製の石、片面に黒の塗料で色を塗っただけのような簡単な作りだが。どこからどう見てもオセロだった。
あぁ、なるほど。メディン婆さんにオセロとか将棋の話をした気がする。
オセロを販売して一山当てようって事か。そして、これがその試作って事ね。
「親方おかえりなさい。あ、そいつがこれ考えたってやつですか?」
ゴン───。
「いってぇ」
「ボビー、お客さんに対して口の利き方には気をつけろっていつも言ってるだろうが」
「すんません」
弟子だろうか。拳骨を食らわせて説教しているが、そのお客さんの首根っこを押さえて引っ張ってきたのはあなたですよ、親方。
まぁ、それは置いといて。
「これオセロですね」
「あぁ、そうだそうだ。オセロだ」
「これは中央に互い違いになるように黒と白を置いて黒番と白番を交互に打っていくんですけど挟むとひっくり返る。それで最終的にどっちの方が多いかを競うゲームですね」
「ふ~ん。そんなのが面白いのか?」
「やってみると面白いと思いますよ。対戦してみます?」
「おう、やってやろうじゃねぇか」
親方と3戦し3連勝。
「くそう。もう1回だ、もう1回」
と、だいぶハマったようだ。
「親方ぁ俺もやらせてくださいよぉ」
とボビーが言うので親方とボビーで対戦して貰う。
「はっはっは。まだまだお前ごときには負けてられねぇよ」
「くっそー、親方もう1回」
「いくらでもかかってきやがれ」
うん、めちゃくちゃ楽しそうだ。これ売れるかもしれない。
「あ、親方ここに居たんですね。親方?」
へんじがない。ただのゲーム廃人のようだ。
親方を呼びに来た人、この人も弟子だろうか。と思っていたら目が合った。
「もしかしてこれを考えた方ですか?」
「あ、はい」
「親方の1番弟子のフィリップです。よろしくお願いします」
「あ、ナギトです。よろしくお願いします」
「何か親方がすいません。熱中すると他の事が目に入らなくなるんですよ」
「みたいですね」
「親方、親方。お客さん放ったらかしにしてどうするんですか」
「ん?あぁ、そうだった。使い方は大体分かった。試作もこれで問題ないだろうからメディン婆さんに工房に覗きに来るように言っといてくれ」
「はい、分かりました」
それじゃあ失礼します。と言いかけて現在地がどこか分からなかったのでフィリップに帰り道を聞いてから帰途に着く。
ミルフェイユに戻り、メディン婆さんに親方からの言伝を伝える。
そして、親方も弟子も完全に熱中していた様を言うと。
「そんなにのめり込んでおったか。ひっひっひ」
と邪悪な笑いが響き渡った。
明日はまた動きまわるそうで午前中は休み午後からは未定といった感じにするらしい。
なので朝ご飯は用意してくれるらしいがお昼ご飯は外で済ませるように言われたので折角だから金の稲穂亭にでも顔を出してみようかと思う。
お昼を済ませ、冒険者ギルドへ向かう。
冒険者ギルドの扉をくぐると、そこに見知った顔が2つあった。
シフさんと喋っているもう1人は以前俺に絡んできてワンパンKOした冒険者だ。当然KOされたのは俺だが。
「サカグチ様。お待ちしておりました」
「すいません、お待たせしました」
「こちらが今回講師を勤めて下さるキザイア様です」
「ナギトです。よろしくお願いします」
「あの時はてめぇのせいd「キザイア様?」いや、何でもねぇ。キザイアだ、よろしくな」
「それではこれよりアシストの職業訓練を行って頂きますが、どうされますか?」
「うーん、そうだな。支援の方の説明が済んでるなら訓練場で実際にやった方が早えぇな」
「かしこまりました。では、訓練場の方で職業訓練をお願いします」
「可愛がってやるから覚悟しときな」
「キザイア様。次はございませんので良く考えてから行動されてくださいね」(にっこり)
「よーし、ナギト。職業訓練頑張ろうぜー」
「・・・よろしくお願いします」
コイツで大丈夫か?と不安になったが仕方ないので訓練場へと向かう。
「よーし、それじゃあ。アシストについて教えていくぞ」
「はい、お願いします」
「まず、アシストの装備は盾とナックルだ」
「はい」
「自分に強化バフを掛けて後は突っ込んで殴りまくる」
「はい」
「他に聞きたい事はあるか?」
「え?」
「装備も教えた、戦い方も教えた。他に何が要る?」
「えっと・・・立ち回りとか・・・」
「壁になるんだから突っ込め」
「はぁ・・・。えっと、武器は何でナックルなんですか?」
「知らん。殴りたいからじゃねーの?」
「他は・・・」
「無いならこれで終了だな。お疲れさん」
「え?」
「訓練終了だよ。お疲れさん」
「よし、ちょっと待ってて貰えますか?」
「おう?」
シフさんに泣きついた。
そうしたら昨日に引き続きリサさんが専門では無いがある程度は教えれるという事で講師になってくれるそうだ。そして。
「キザイア様ちょっとあちらでお話がございます」(にっこり)
「へ?てめぇ何を言いやがっt「キザイア様」はい」
と連行されていった。
オセロめちゃくちゃ弱いです。




