35話 噂話
(ノ)・ω・(ヾ)ムニムニ
「申し訳ございませんが、もうしばらくお待ち頂いても宜しいですか?」
「あ、全然大丈夫ですよ」
「お昼時で職員が数名外しておりまして、私が抜けると手が回らなくなる恐れがございますので」
「適当に時間潰してますんで、声掛けてください」
「はい。後5-10分で誰か戻ると思いますので、戻り次第お声掛けさせて頂きますね」
「はい、お願いします」
昼食を済ませ、冒険者ギルドで職業訓練の手続きと説明。そして、支払いをしに来たのだがシフさんが忙しいみたいなので待たせて貰う事にした。
暇つぶしに依頼ボードを眺めてみる。この間見た時よりも更に貼られている依頼が少ない。採集依頼は相変わらず貼られたままだ。
大して見る物も無く、あと5-10分の事なので座って待つ事にしたら近くで喋っている冒険者の会話が耳に入ってきた。
「ペールが抜けたからアタッカーの募集を掛けてたんだけどよ、誰が来たと思う?」
「誰だよ?」
「まさかのトリーネちゃんだよ」
「おぉー」
「まぁ、正式に加入じゃなくお試しの臨時加入なんだけどよ」
「固定で組んでるって話は聞かないからな」
「単発でもトリーネちゃんが居ればこれまでよりも深い階層にチャレンジ出来るだろうし、出来れば気に入って貰って正式に加入して貰いたい所だけどな」
「夢は広がるな」
「だろ?」
そんな会話が耳に入ってきた。
思ってたよりもトリーネって凄いヤツだったんだな。でも、それもそうか、職業訓練の講師に冒険者ギルドから指名されるぐらいだしな。などと思っているとシフさんから声が掛かった。
「サカグチ様、お待たせいたしました」
「忙しいタイミングに来ちゃって、すいません」
「お気になさらないで下さい。では、続きは応接室で宜しいですか?」
「はい、お願いします」
応接室に入り席に着き、シフさんがお茶を出してくれる。最早、恒例になりつつある流れだ。
「それでは、他の職業訓練も引き続き行っていくと言う事でよろしでしょうか?」
「はい、お願いします」
「マジシャンの講習は終了いたしましたので、次はマーシナリー、アシスト、アクロバットのどれからになさいますか?」
「あー、えっとそうですね。人それぞれだとは思うんですけど、各職業ごとにステータスの振り方とか教えて貰えませんか?」
「はい。一般的に推奨されている振り方でしたらお教え出来ますが、それで構わないのでしたら」
「それでお願いします」
「一応、まずマジシャンから」
シフさん曰く、一般的なステータスの振り方は。
マジシャンは最低限だけ体力に振り、残り全てを知力に振る。
アクロバットは最低限だけ体力に振り、残り全てを敏捷に振る。
マーシナリーは最低限だけ体力と敏捷に振り、残り全てを力に振るアタッカータイプ。
最低限だけ力と敏捷に振り、残り全てを体力に振るタンカータイプ。と大まかに2系統あるらしい。
アシストは最低限だけ体力に振り、残り全てを知力に振る支援タイプ。
全て均等に振るバランスタイプ。
そして、マーシナリーと同じ様にアタッカー、タンカータイプも存在するらしい。
マジシャン、アクロバット、マーシナリーの3つは分かりやすくアシストはステータスによって立ち回りもかなり変わってくるので器用貧乏感が否めないと思ったが。パーティに1人はアシストが必要らしく1番募集の掛かる職らしい。
「それじゃあ、分かりやすそうなアクロバットにしようかと思うんですけど、他に先にした方がいいのとかあります?」
「そうですね。分かりやすさで言えばマーシナリーが良いかと思いますね」
「2系統あって、一気にどっちもってなると混乱しそうなんですけどね」
「やる事はどちらも似た感じだと思いますよ。逆にアクロバットは偵察や罠解除などの役割を担う事も多いので私からすると本当に大変そうです」
「なるほど。マジシャンみたいに後方からのアタッカーってだけじゃないんですね」
「どの職も大変な部分はあると思いますがアクロバットやアシストといった支援も分担する職はやる事も多く、視野の広さやバランス感覚も求められますので」
「なるほど。それじゃあ次はマーシナリーの講習をお願いできますか?」
「はい。かしこまりました」
「えっと、マジシャンの時の講習代金と次の分とでいくらになります?」
「1回の講習で銅貨4枚となっておりますので、次の分と合わせますと銅貨8枚になります」
「たしか、払えたはず「アイテムボックス」あ、いけますね。今払っちゃって大丈夫ですか?」
「申し訳ありませんが、手続きもございますので受付カウンターでお願いします」
「あ、はい。すいません」
「いえ、大丈夫ですよ。日程でご希望はございますか?」
「早い所済ませたいんで、なるべく早くでお願いします」
「なるべく早くでしたら手続きが済み次第マーシナリーでしたら受講いただけますよ」
「え?んー、じゃあ、お願いします」
「はい。それでは受付で手続きとお支払いをお願いします」
「はい」
と言う事で心の準備も出来ないままマーシナリーの職業訓練を受ける事になった。
ヾ(・∀・。)ノダ-!!!!




