32話 言われ慣れている
慣れって怖いですよね。
「へ?」
「あ、気がついた?ナギト君久しぶりー」
「あ、てめぇ。あれ?」
布団に寝転んだ直後に気を失ったと思ったら、また真っ白な空間に呼び出され、憎っくきチャラ神様が目の前に居る。
そして、詰め寄ろうと思ったのだが身体が動かない。
「いやー、しばかれたくないからねー。無意識にグーパンなんてされたら避けれないかもしれないし」
「とりあえず1発しばかせろ」
「無理だけどねー。身体もないから」
「へ?」
「しばかれない為に今回はなんとー、魂だけ呼び寄せてみましたー」
「え?マジか。ってかこれ、感覚では手とかもあるのに実際は無いのが気持ち悪い。んで、めちゃくちゃ不安なんだけど」
「それは魂を守る器である身体が無いから仕方ないんだよねー。もうしばらくだから我慢してねー」
「くっそ・・・」
「前回さー、ご褒美欲しいって最後に言ってたじゃない?あげたのに全然気付いてくれないからヤキモキしてたけどやっと気づいたみたいだねー」
「薬草スレイヤーか」
「違うよー(笑)ご褒美にあげたのはトリックスターの加護だよー(笑)」
「語尾に(笑)つけんなっ」
「薬草スレイヤー(笑)は採集が楽しそうだったから付けてみましたっ」
「いらねぇよ」
「ちなみに効果は・・・・何もないっ」
「マジいらねぇ」
「トリックスターの加護の方は色々と良い効果があるからこれからの助けになると思うよー」
「どんな効果があるんだよ?」
「僕の言う事信用するのー?全部ウソかもしれないよー?悪魔かもしれないんだから」
「あ・・・」
「まー、悪魔じゃなく神様だよ。そこは信用してねー」
「信用出来ない。って言っても話も進まなそうだし、信用するしか無いんだろうけどな。ある程度は」
「それぐらいでいいよー。丸っきり信用されても面白く無いしー、疑いながら振り回されてる姿を見るのが楽しいからねー」
「うっぜぇ。趣味悪すぎだろ」
「良く言われるー」
「んで、本当の所、俺をこの世界に呼び寄せた目的って何なんだよ」
「フレキを倒させる事かなー」
「それだけじゃねぇだろ?」
「やっぱり分かるー?」
「いいから早く言えよ」
「トリックスターの加護ってね色々効果はあるんだけどその中でも特に火属性が強化されるんだ」
「ほう」
「僕、火を司る神様だから」
「似合わねぇ」
「それも良く言われるー」
「いいから、続きを」
「だからね、トーチとか慣れないウチは暴発させちゃうぐらいに強化されるんだ」
「お、おう」
「それでね、シフ居るでしょー?シフって、あの長くて綺麗な金髪が自慢だからさ」
「うん?」
「暴発したトーチでアフロになったら面白いかと思ったんだけど、中々上手くいかないねー」
「は?」
「あとは、ナギト君のスキルだったりレベルだったり能力はさー大分異端なんだよねー」
「いや、ちょっと待ってストップストップ」
「ん?」
「もしかしてシフさんをアフロにするためだけに加護を付けたのか?」
「そうだよー」
「・・・・・・・」
「能力だけじゃなく元の世界の知識とかもね、だから、この世界にとって異分子であるナギト君が」
「いやいやいやいや、そーだよー。じゃなくて、しかも、さらっと話進めんなし」
「えー」
「えー。じゃねぇ。理由それだけ?」
「そうだよー」
「マジか」
「神様って結構ヒマだからねー、楽しい事に飢えてるんだよねー。まー、僕だけかもしれないけどー」
「まぁ、お前だけだろうな」
「かもねー」
「まー、そんな感じでねー。この世界で浮きまくってるナギト君は周りを巻き込んで色々と問題を起こしてくれると思うんだよねー」
「やっぱりそうなるのか?」
「なるんじゃないかなー。っていうかー、なって欲しいんだよねー」
「おい」
「まー、そーやって、僕を楽しませてよー」
「ヤダよ」
「まー、ナギト君がどー思おうが問題は起こると思うから頑張ってねー」
「・・・・・」
「応援してるよー」
「それも狙いの1つか」
「うん?」
「俺の周りに問題が起こって、それによってお前の目的が達成されるって事だろ?」
「うん、そーだけどー。ナギト君が考えてる事とは違うよー?」
「どうゆう事だ?」
「他の神様と敵対してるって事は無いよー」
「ほう」
「まー、たまにやりすぎて怒られる事はあるけどねー」
「神狼とかか?」
「それはまだバレてないから大丈夫だよー」
「まだ・・・ってか、俺は大丈夫なのか?」
「大丈夫じゃないかなー?あー、ゲリは怒るかもねー。まー、大丈夫じゃない?」
「何か全然大丈夫じゃない気がするんだけど・・・」
「とりあえずねー、ナギト君を中心に問題が起こってーそれを見て楽しめれば僕は満足なんだよねー」
「なるほど。タチ悪すぎるなお前」
「それもたまに言われるー」
「うっせぇ」
「それじゃーそろそろ、トリーネちゃんも迎えに来たみたいだしー」
「待て、お前にはまだ聞きたい事と言いたい事が山程あr「またねー」」
「やっぱりナギト君と喋るのは楽しいなー、楽しかったからご褒美に称号をもう1つあげよーっと」
チャラ神様は凪斗のステータスをイジり。これを見てどんな反応をするのか想像して軽薄そうな笑顔を浮かべていた。
チャラ神様は久々の登場ですね。企みは不発に終わりましたが金髪アフロなシフさんを見てみたかった気もします。




