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31話 楽しくお喋り

お喋りも楽しいですよね。

「そう言えば、ナギトが会った神様ってなんて名前なの?」

「えーっと、何だったっけ。チャ・・チャ・・・チ・・・・。えっと・・・・あ、ローズルだ」

「ローズルね。あと、特徴としてはチャラくて飄々としてて。あとはなにかある?」

「んー、イケメンで笑顔がウソ臭くて、胡散臭い。神様って言ってるけど、どっちかって言うと悪魔っぽい。そんな所かな」

「そっか、悪魔って線もあるのね。うん、ありがと。それじゃあお昼までには戻るから」

「図書館?」

「うん、行ってきま~す」

「いってらっしゃい」


朝起きてきても2人共別段変わった様子もなくいつも通りで普通に朝食を済ませトリーネは出掛けて行った。


「朝食が済んだのならナギトはこっちに来よし」

「はーい」

「本当はのう」

「はい」

「お前さんのアイテムボックスを使って配達をさせようと思っとったんじゃ」

「はい」

「それで常連客に顔見世をしとったんじゃが」

「あー、なるほど」

「あの、けったいな服のせいで計算が狂ってもうての」

「はぁ」

「生地問屋で聞いても似たようなのすら見た事がない、職人に聞いてもどうやって織っておるか見当も付かない。と言いおる」

「はぁ」

「そこでじゃ!」

「!?」

「お前さんの居った国、ニホンじゃったか」

「はい」

「国ではないの、世界じゃな。正しくは」

「はぁ」

「この世界よりも遥かに進んだ文明なんじゃろ?」

「まぁ、そうですね」

「お前さんの世界にあった物を作って売ればボロ儲けじゃろ?違うかえ?」

「あー、まぁ、作れれば儲かるかもですね」

「そう、そこなんじゃ。作れれば」

「はい」

「お前さんから見てこの世界に足りない物、お前さんが欲しい物でもいい。何か無いかの?」

「うーん。この世界で作れる物でですよね?」

「勿論そうじゃの」

「作れるけど無い物・・・・これ、めちゃくちゃ難しくないですか?」

「それを考えるのがお前さんの仕事じゃ」

「ちょっと時間下さい考えるんで」

「そう言って何も思いつかなかったら給料泥棒じゃぞ?」

「え、いや、ちょっと・・・そんな・・・。あ、逆にしません?」

「何を逆にするんじゃ?」

「俺が元居た世界の事を教えるんでメディンさんが考えて下さいよ。俺この世界の事まだ全然詳しくないし」

「言うたの?」

「へ?」

「言うたからには取り消せんぞ」

「え?ちょ」

「男に二言はなし。じゃ」

「は、はい」

「隠し事は一切なしじゃ。いいの?」

「・・・はい」


ハメられたー、めちゃくちゃハメられたー。

別に言ってもいいんだけど。何だろう?このめちゃくちゃ負けた気分は。

やっぱこの人怖い・・・。



そこからは俺が適当に話をして、メディン婆さんが気になった所を細かく説明していく。

それを何度か繰り返し、メディン婆さんが腕を組み考え込んでいた所にいつの間にか帰っていたトリーネに昼食へと連行されて行った。


メディン婆さんの尋問から開放され安堵の溜息と共に次はトリーネが控えているという事。

そして、もしかしたらこれが毎日続くかもしれないという事に深い溜息を吐いた。



昼食を終え、またラウエルの森で検証のために色々とスキルを試していくのかと思っていたのだが、テーブルを挟み向かい合う形で席に着き今度はトリーネから尋問を受けていた。


「その神狼の仕えてる主人とローズルが敵対してるのよね?」

「うーん。敵対って言うかそいつの事が嫌いって感じの言い方だったような気がするけどなぁ」

「嫌いってだけで神狼を殺させたりしないんじゃない?」

「まぁ、確かに。でも、何かもっと軽い感じだったんだよね」

「トリックスターって言うぐらいだから、それぐらいイタズラの範囲内なのかしら?」

「まぁ、神様だからなぁ。俺達とは感覚が違うのかもしれないな」

「そうね。それから、ナギトに神狼を倒させたじゃない?」

「うん」

「それで目的は達成してると思うんだけど、なんで元の世界に戻されてないのかな?って、もしかしたら次にもなにかさせよとしてたりするんじゃないかしら?」

「あー、それなんだけど。元の世界からこっちに送り込む時に魂を再構築、作り直してるらしくて、何度もやると魂がダメになっちゃうらしくて戻れないらしいんだよね・・・」

「なるほどね~。やっぱり思うんだけど」

「うん?」

「神狼が仕えるぐらいだから、その主人ってきっと神様でしょ?」

「うん、だと思う」

「自分の都合で勝手に呼び寄せておいて、もう戻せません。でしょ?」

「・・・うん・・・」

「あまりにも自分勝手で、神様の敵って事は、やっぱり悪魔とかそんな感じのだと思うのよ」

「あいつ自身から悪意みたいなのは感じなかったけど、やってる事はむちゃくちゃだもんなぁ」

「だ・か・ら。これからなにがあるかわからないし、スキルとか加護の事は他所で言わない方がいいわよ」

「うん」



元々ヤバいと思って隠してたのを探りだしたのはトリーネなんだけど、流石にそれは言えなかった。

トリーネがそろそろ夕食の準備をすると言うので手伝おうかとも思ったが1日中2人と喋り続け精神的に疲れたので部屋で休ませて貰う事にした。


部屋に戻り布団の上に寝転んだ途端、俺は眠りに落ちた。



お読み頂きありがとうございます。

もう31話ですがここまで読んで下さっている方が居るのか不安です(´・ω・`)


そんな方でお住まいの地域を教えて下さる方がいらっしゃれば、その方角に向かって拍手致します(・ω・ノノ゛パチパチパチ


是非ご一報を( ´ー`)

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