3話 コイツ・・・喋るぞ!
書いてて楽しくなってきました(*´ェ`*)
とりあえず見逃して貰えたみたいだし打開策を何とかして考えないと。
穴を掘ってここから脱出する。無理だよね。道具も無いしスキルも無いし。更に言うとそんな音立てたら確実に殺られる。
まず鑑定は使えないだろうし、アイテムボックスにも攻撃能力なんて無いから使えn・・・アイテムボックスにアイツ収納すれば倒した事になるかもしれないっ!!っと思ったけど生き物は収納出来ないって説明受けたんだった・・・。
あ、でもLv.99だったらいけなくもない気がしてきた・・・。
「アイテムボックス」
でも、直接入れないと無理っぽいからなぁ。近づくって時点で絶対無理だしこれも詰んでるか・・・。
「ぬ?貴様、我の言葉が通じるのか?」
やっべぇ話しかけてきたよ・・・いや、でもチャンスかもしれない。
「分かります分かります」
「貴様のような羽虫が我の言葉を解すとは異な事よ。丁度小腹も空いておった事だしのぅ近う寄れ」
「いやいやいやいやいや小腹空いてるって絶対に食う気じゃん」
「ふぅー、羽虫が喧しいのう・・・サンダー」
ドゴーン───。
盾にして隠れていた岩が砕け散り爆風と共に俺も吹っ飛ばされた。
意識が朦朧としながらも立ち上がり逃げようと思っている所に。
「ウィンドカッター」
あ、これ死んだわ。死んだらチャラ神様の所に行って絶対にアイツしばいてやる。
今際の際に走馬灯を見る原理としてドーパミンとかが大量に分泌されてーとかあるよなー。今そんな感じかなー。などと考えて居たが一向に衝撃が来ない。
痛みもなく瞬殺でさっきの所に逆戻りかな?と目を開けると。
「ぬ?・・・ウィンドランス」
まだでしたー。痛いのだけは勘弁してくださいー。あれ・・・?
「どういう事だ?・・・ウィンドストーム」
何かちょー強力そうなの来ましたー。詰んだわー。流石にこれは無理だわー。
何かふわっと風は来るけど衝撃は全然来ない・・・なんで・・・?
「貴様、我でも知りえぬ奇っ怪な魔法を使うようだの・・・サンダーストーム」
あ、これアイテムボックスが吸い込んでるわ・・・。流石Lv.99!ローズル様ありがとうっ!
いやー、流石ローズル様優しいわー優男だわー・・・っても・・・。
何かムキになってずっと色んな魔法撃ってきてるけど全部吸い込んでる。
アイテムボックスのウィンドウに「サンダーストームx18」とか表示されてるんだけど、これってアイテムなの?まぁ、おかげで無事だから何でもいいんだけど。
「貴様、何者だ!我の魔法を全て受け流すとは真っ当に人ではあるまい」
「いやいや、ちょー人ですよ。さっき異世界から来たばっかですけど」
「意味の解らぬ事を・・・死ねい・・・」
またしても魔法の雨あられですよ。まぁ、ちょっと閃いちゃったんで試してみるしかないよね。
収納出来るんだったら出す事も出来るだろうし、試してみよう。まずは・・・掌を上に向け心の中で「小石」と念じると掌の上に小石が現れた。
休むことなく俺に魔法を撃ち続けているデカ狼に意識を向けて呟く。
「アイテムボックスに入ってる魔法全部!」
とてつもない光に目を開けていられなったが目を瞑るよりも先に激しい風に吹き飛ばされ壁に叩き付けられ俺は意識を手放した。
2話目、3話目とちょっと短いかもしれません。
この当たりの調整も上手くなっていければいいなぁと思います。
生暖かい目で見守っていただければ幸いです。