29話 いたずらっこ
イタズラって楽しいですよね。
ステータス欄の称号・賞罰の表示を少し変更しました。
冒険者ギルドでの衝撃が大きく驚き疲れぐったりしたままミルフェイユへと帰ってきた。
タイミング良くトリーネが店仕舞いをしている最中でそれを手伝い一緒に店内へと入る。
「あ、そうだ。トリーネにお願いがあるんだけど」
「ん?なに?」
「いくつか服を見繕って欲しくて」
「別にそれぐらいいいけど、どこか買いに行きたいお店とかあるの?」
「いや、ここにあるやつでって思ってたと言うか何も考えてなかった」
「うふふ。毎度ありがとうございます」
「なるべく安いやつで頼むよ?」
「わかってるわよ、借金のある身だものね」
「あー、それなんだけど。さっき冒険者ギルドに行ったら書類見せられたんだけど払える金額だったから払って来ちゃった」
「え~、なんでそんなにお金持ってるのよ」
「いや、思ってたより修理代が安かったのと薬草の買取が高くてね」
「へ~。じゃあ、借金生活が始まる前に終わったって感じだね」
「そうだな。あ、でも。まだもうしばらくはここでお世話になりたいんだけど大丈夫かな?」
「全然いいわよ」
「おぉ、良かった」
「ナギトの能力の正体も全然判明してないし」
「だなぁ」
「おばあちゃんもナギトを使って何かしようと企んでるみたいだし」
「デスヨネー」
「ま、まぁ、とりあえずシャツと肌着とズボンの安いやつお願い」
「さっと選んじゃうわね」
「うん、お願い」
さっと選ぶと言ってたはずなのに、これとこれとこれだと色が合わないし、これとこれだとデザインが微妙よね。これとこれと・・・。と言った感じで終わる気配がない。人選をミスったかもしれないな。
「まだ終わらんのかい?ん?ナギト帰っておったのかい」
「はい、さっき帰ってきて服選びをトリーネに頼んだんですけど、こんな感じです」
「もう夕飯出来とるから無理矢理にでも連れて来とくれ」
「はい」
トリーネを連れテーブルに着くと、メディン婆さんから銅貨8枚を渡された。昨日と今日の分だそうだが何もしていないので受け取れないと断わった所、先行投資だから問題無いと言われた。企んでますよねー。
夕食が終わり、メディン婆さんは部屋に引き上げ片付けも済んだタイミングで。
「ナギト。ちょっといい?」
「うん、いいよ。どうしたの?」
「今日ね、私図書館に行ってたじゃない?」
「うん」
「気になってた事を色々調べて来たんだけど」
「うん」
「都市伝説みたいなモノよ?もしくは、おとぎばなし」
「うん」
「信憑性は低いし私も信じてはないんだけど」
「うん」
「昔は精霊とか神様の加護とか恩寵みたいなのを持ってる人が居たって言うのよ」
「へぇ」
「それでもしかしたらナギトもって思って。無いとは思うんだけどね。一応」
「なるほど」
「それでもう1回ステータス見せてもらえない?」
「んー、見られたくない所はあるから1回確認してからでもいい?」
「うん、もちろんよ」
それじゃあ、と少し離れ背を向けた状態で。
「ステータスオープン」
[ステータス]
名前:ナギト・サカグチ
年齢:18歳
職業:放浪者
Lv.342
HP10/10
MP10/10
SP10/10
スキル:言語スキルLv.10 アイテムボックスLv.99 鑑定Lv.10 生活魔法Lv.2
「うーん、そうゆう表示は無いかな。あ、生活魔法がレベル2になってる」
「おめでとう。ちゃんと練習してるのね、じゃなくて」
「ん?」
「次のページも見てよ」
「へ?」
「だから、次のページも見てって言ってるの」
「へ?」
「もしかして知らなかったとか?」
「・・・うん・・・」
「ナギトってホントになにも知らないのね。外国って言うよりも別の世界の人っぽいわ」
「・・・もし別の世界から来たって言ったらどうする?」
「そんな訳ないじゃない。いいから早く次のページ開いてよ」
「うん」
フリックしても動かず、どうしようか悩んだが良く見てみると下に小さな三角があり押してみると。
[ステータス]
体力1[+]
力1 [+]
知力1[+]
敏捷1[+]
1023
思い返せば最初にステータスを見た時この表示もあったんだった・・・。
もしかしたら、あの時は年齢とか職業の表示は無かったかもしれない。
鑑定が認識とか知識に依存するって考えが正しければステータスの表示もそれの影響を受けて変化するのかもしれない。
久しぶりにあのチャラ神様を本気でしばきたくなってきた。もう次に会ったら無意識にグーパン出来る気しかしない。
「なんか固まってるけど、どうだったの?」
「あ、ごめん。ん?ちょっと待ってね」
「ん?うん」
また下に三角があった。押して見ると。
[ステータス]
称号・賞罰
トリックスターの加護
薬草スレイヤー(笑)
これを見た瞬間、俺は崩れ落ちた。絶対にあいつしか居ない。絶対にしばく、なんとしてもしばく。
心配し駆け寄ってきたトリーネの声も耳に届かないほどにチャラ神様をしばく事しか考えて居なかった。
一気に色々判明しちゃいましたね(笑)




