22話 神の介入
神様が降臨します。
夕食を終え各々が自室に戻り、俺はと言うと自室で布団の上にあぐらをかき、先程トリーネに火をつけて貰ったロウソクを前に悩みまくっていた。
早くライトの練習をしたいのだがロウソクを消さないと発動してるのか分からない。ロウソクを消すと真っ暗になる。ライトの練習を終えれば寝るしかなくなる。そう、今現在全く眠くないのだ。
する事もないので夕食中の会話を反芻する。
午前中、俺はメディン婆さんと一緒に店番をする。お客さんに対する顔見世らしい。
午後からは今日と同じようにトリーネの実験に付き合えばいいらしい。
給料は明日より支払われ。毎日、夕食後に手渡しで受け取れるそうだ。振り込みなんて無いだろうが。
ふとそこで、ステータスウィンドウなりアイテムボックスのシステムウィンドウを出せば最低限の光量は稼げるかもしれないと思い、手持ちの燭台を持ち上げロウソクの火を吹き消した。
燭台を寝ぼけて蹴飛ばしたりしないよう、壁際の床、布団の枕元に置いた。枕なんて無いが。
そして、座り直し先程と同じように両手を胸の前にかざし唱える。
「ライト」
全く光ってない。イメージが足りなかったのかもと思い、今度はゆっくりと集中しイメージを強める。
「ライト」
全く光らない。トーチはあっさり火が出たし、ウォーターも少しだが水が出たので気にならなかったが、何の反応も無いのにライトとか厨ニ病っぽくてちょっとへこむ・・・。
ふぅ~。っと息を吐き、布団に横になる。
「はぁ~。「ライト」・・・おぉ、ぼんやりとだけど光ってる。あ、消えた」
一瞬だけだが仄かに光りテンションが上がる。
そして、何度か繰り返すと倦怠感が身体を包みMPが枯渇したのを知る。
しばらく待てばMPも回復するだろうし。と、目を瞑り待っているウチに気づけば眠りに落ちていた。
「へっぷし・・・・さみぃ・・・」
昨晩、ライトの練習後布団も掛けずに眠ったために寒さで起きたようだ。
「ぺぷし・・・あー、寒い」
モゾモゾと足元にある掛け布団を足で手繰り寄せ布団に包まる。
その黒くてシュワシュワしてそうなクシャミは怖いので勘弁してもらいたい。
「まだ暗いけど何時だろ?・・・ふぁ・・ふぁ・・ふぁ・・ふぁんた」
よし、ストップだ。それ以上はいけない。
布団に包まり少しずつ暖かくなり再び眠りに落ちていった。
再び目を覚ました時、日の出が近いようで採光窓から覗く空は微かに白みだしていた。
トイレへ行こうと思い部屋を出、1階へ下りて行くと、すでにメディン婆さんが朝食の準備を始めていた。
「あ、おはようございます」
「おはようさん。昨夜は良く眠れたかいの?」
「はい、寒くて1回起きましたけどグッスリでした」
「トリーネが起きてきたら掛け布団をもう1枚出させるからの、2枚あれば大丈夫じゃろ」
「あ、いえ。布団を掛けずに寝ちゃっただけなんで大丈夫です」
「そうかい?」
「はい。あ、トイレ行ってきます」
「あいよ」
キッチンを抜け庭に設置されたトイレへと向かう。
用を足しながら、トイレに行くたんびに毎回外に出るのってめんどくさいよなぁ。この時期ならまだいいけど冬場とか地獄っぽい。などと、いつまでここに住み着く気なのか分からないような事を考えていた。
キッチンへ戻ると。
「さっさと朝ご飯を済ませたいからトリーネを起こしてきてくれんかの」
「はい、分かりました」
2階へ上がりトリーネの部屋の前へ。流石に年頃の女の子の部屋に入る訳にもいかず、軽くノックする。
反応がない。ノックを続けながら。
「トリーネー。朝だよー。起きてー。トリーネー」
しばらく続けると「え?なんで?え?ナギト?え?」などと聞こえてくる。そうしてしばらくすると、少しだけ扉が開き。
「起きたから、先に下に下りて待ってて」
だそうだ。花も恥じらう乙女としては寝起き姿を見られたくないのだろう。
指示通り1階へ下りキッチンへ向かう。
「すぐ下りてくるそうです」
「そうかい。それじゃあ先に朝ご飯済ませとくれ」
「はい、いただきます」
朝食のメニューはパンとミルク。まずパンをかじる。固い。そして味がない。うん、金の稲穂亭で食べたのと一緒。ミルクで流し込む。もしかしたらミルクも同じやつかもしれない。
昨日の事のはずなのにもう既に懐かしい。
そんな事を思いながら食事を続けていると、トリーネが下りてきて俺の方をチラっとだけ見てメディン婆さんに朝の挨拶を済ませ庭の方へと去っていった。
花も恥じらう乙女と言えど生理現象には勝てn・・・・え?終わり?はい。
今話はここまでのようです。お読みいただきありがとうございます。それでは次話でお会いしましょう。
サブタイトルは異世界の神様ではなく物語の神様である作者が介入するって意味でした( ´ー`)
我は創造神なり٩( ᐛ )و




