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202話 交互

「ナギト起きろ。おい、ナギト」

「へ?あれ?・・・あぁ、寝てました?」

「あぁ、グッスリだったな」

「どれぐらい寝てました?」

「そんなでもないぞ?トムも今帰った所だからな」

「あ、トム君おかえり」

「はい、ただいまです」


何か物凄い長時間寝たような気がする。

寝すぎて逆に疲れる時の感覚。


「何か、夢の中でもダンジョンに潜ってましたよ。そのせいか帰ってきた時よりも疲れてる気がするんですよね・・・」

「「はっはっはっはっは」」

「すまんな、そりゃ俺等の所為だ」

「え?」

「ここでずっとダンジョンの話してたからな、それの影響だろ」

「あー、かもですね」

「トム、買ってきたヤツざっと広げてくれ」

「はい」

「ナギトも飲むか?」

「俺は良いです・・・」

「量さえ見誤らなければ良いモンだぞ?」

「見誤った時の代償が大きいんですよね」

「そんなにか?」

「はい」

「まぁ、体に合わないのかもな」

「とりあえず飲もうぜ?」

「あぁ、そうだな」

「酒はいいですけど、小腹が空いてるんで俺もちょっと食べて良いですか?」

「あぁ、良いぞ。トムも腹減ってるだろ?」

「はい、少し」

「食え食え」

「はいっ」


大人2人は飲みながら、子供2人は軽く摘みながらの反省会を開く。


「ナギトの戦闘に関してはとりあえず言う事は無ぇな」

「本当ですか?ありがとうございます」

「トムはまぁ。まだまだっつーか、これからだ」

「はい」

「そういや、採集はどうなんだ?金になりそうか?」

「まだ分からないですけど、時間がある時はやろうと思ってます」

「午前中だ」

「?」

「明日から毎日。午前中を採集に当てて、午後からはブラッドとダンジョンに潜れ」

「は、はい」

「何、勝手に決めてんだよ」

「逆でも良いぞ?午前中にダンジョンに潜るか?」

「勘弁してくれ・・・」

「ならそれで良いな?」

「お、おう・・・」

「まぁ、毎日が辛いなら俺と交互でも良い」

「それなら出来なくもねぇか・・・」


ブラッドさん・・・ハメられてる事に気付いてー。

そこそこの条件を提示されて、次に悪い条件。そこから比較的良い条件になって「あ、それならいけるかも?」ってなってるけど、騙されてますよー。


いや、でも。

毎日、午後から数時間ダンジョンに行って後ろで見てるだけの仕事ならだいぶ楽か。

おい、もっと働け。


「採集で金貯めて。自分用の武器と防具、ちゃんと良いヤツ買わねぇとな」

「はい」

「こないだナギトの取りに行っただろ?貯まったらあそこ紹介してやるからな」

「はいっ」

「修理ってどれぐらいの頻度ですれば良いものなんですか?」

「剣で言えば、欠けたり切れ味が鈍ったりしたらだな」

「ガントレットだと?」

「分からん」

「え・・・」

「ガントを防具として見るなら、着け心地が悪くなったり、見た目でも分かる変化があった時だな」

「盾とか他の部位の防具もそんな感じですか?」

「あぁ」

「予備とかもあった方が良いですよね?」

「あるに越した事ぁ無ぇな」

「だったら、近い内に注文に行かないとですね」

「ガントで良いのか?ナックルは試してないだろ?」

「ナックルはどうも、スカスカすぎて不安なんですよね」

「まぁ、基本は変わらんが種類は色々あるぞ?」

「そうなんですか?」

「ナイフが付いてるヤツとかな」

「あ、あー・・・。機会があれば見てみたいですけど、ガントで良いかな」

「鋲が付いてるヤツとかもあるぞ?」

「あー、何て言うか・・・ガントが良いです」

「そうか。まぁ、武器なんて好みなヤツが1番だからな」


ナックルはなんて言うか・・・メリケンサックって言うのもだけど。

イメージがどんどん、世紀末にヒャッハーしてそうな人が好きそうなイメージになっていく。


「それで、ナギト」

「はい」

「お前は明日から1日置きに俺とダンジョンだからな?」

「え?俺もですか?」

「ん?何でお前は自分だけサボれると思ってたんだ?」

「いや、トム君がある程度慣れるまでは無いのかと思ってました」

「なんでだよ」

「いや、だって。マリオンさんが2人護衛に付くのが条件って言ってたじゃないですか」

「今日やってみて2人も必要だと思ったか?」

「あの辺りだと全然ですね」

「だろ?」

「でも、マリオンさんは良いんですか?」

「ナギトの安全を確保する為の条件なんだから、余裕な階層までなら問題無いだろ」

「んー、まぁ・・・そうなんですかね?」

「細かい事気にしすぎなんだよ」

「まぁ、俺の方は1日置きだし。トム君が慣れて合流出来れば問題無いですね」

「それに募集はまだ掛けたままだから、即戦力が来る可能性もあるからな」

「そうか。ジョーさんとかブラッドさんクラスの人が来れば常に2人は確保出来るんですね」

「って事だから、トムは1日に1階ずつは下りてって貰うぞ」

「は、はい・・・」

「なんでそんなに急いでるんですか?って言うか。焦ってる様にも思えるんですけど」

「はぁ?別に焦ってなんか無ぇよっ!」



べ、べ、別に焦ってなんか無いんだからねっ!

って、ツンデレな女の子だったら良かったのに・・・。

ほろ酔いのおっさんにマジギレされてしまった・・・。



いつもお読み頂きありがとうございます。


ナックルダスターを検索したらアパッチ・リボルバーなる物が出てきました。

別名アパッチ・ナックルダスターとも言うそうですが中々ファンキーな見た目をしてます。

気になった方は画像検索してみて下さい(゜∀゜)アヒャ


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