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16話 お馴染みの場所

よく気絶しますね。そして、気絶して終わって起きた所から始まるってマンネリが止まらない。

止める気もあんまり無い( ´ー`)

気が付くと馴染みのあるベッドに寝かされていた。


「ここ、冒険者ギルドの医務室か」


なぜマジシャンでもない自分がマジシャンのスキルであるファイヤボールを使えたのか。もしかしたら転生者特典的なやつ?実はチャラ神様が言語スキル、鑑定、アイテムボックス以外にもくれてたのか。溢れ出る才能を抑えきれずに・・・これは違うな。考えても答えが見つかる気もしないので、とりあえずベッドから降り医務室のドアを開ける。


ガチャ──。


「あ、サカグチ様。具合はいかがですか?」

「あー、大丈夫だと思います。何度もご迷惑お掛けしてすみません」


こんな美人に心配して貰えるのなら倒れるのも悪く無い。シフさんマジ天使。


「なんでもファイヤボールを使われたとか」

「そうなんですよ。俺にも何で出たのかサッパリ分からなくて・・・」


「あーーーーー、アンタ、ホントはマジシャンのクセにマジシャンの講習とか受けて私の事バカにしてるんでしょっ!」

「いやいやいや。俺本当に転職してないんで何で出たのかも分からないんですよ」

「だったら何で使えたのよっ!」

「だから分からないんですって・・・」

「まぁまぁ、トリーネさん落ち着いて下さい。サカグチ様も分からないと仰ってますし」

「でもっ!」

「トリーネさん?」 (にっこり)

「う・・うん、ごめんなさい落ち着きました」

「ここではなんですから続きは応接室でお話しましょうか」

「「はい」」


応接室に入りシフさんとトリーネさんが並んで座り俺だけが向かいに座る形になった。もしかして尋問でも始まる感じ?


「このままではトリーネさんも納得されないと思いますので。申し訳ないのですがステータスウィンドウをお見せいただけませんか?見せたくない部分は隠して頂いて結構ですので」

「はい、分かりました。ちょっと待ってくださいね」


と一旦席を立ち2人に背中を向ける形で。


「ステータスオープン」


[ステータス]

名前:ナギト・サカグチ

年齢:18歳

職業:放浪者

Lv.342

HP10/10

MP10/10

SP10/10

スキル:言語スキルLv.10 アイテムボックスLv.99 鑑定Lv.10 生活魔法Lv.1


うーん、見せられないのはレベルとスキル3つだけどこの部分だけ手で隠せばいいか。

トーチを1回成功して2回目は暴発しただけなんだけど生活魔法がスキルに追加されてるな。これで他のも使えるようになってるのか気になる所だけど今はそれどころじゃない。

レベルとスキルの項目全てを手で隠してから2人の元へ歩み寄り、「どうぞ」と声を掛けると。


「ホントに放浪者だ・・・。ウソじゃなかったのね。HPもMPもSPも初期値だし、もしかしてアンタ18でレベル1なの?」

「え・・・いや・・・まぁ、そんな感じです」

「ふ~ん。どっかの貴族様なのか箱入りなのか、なんでそんなのが冒険者になろうなんて思ったの?」

「えーっと・・・色々ありまして・・・とりあえずお金を稼ぐ手段として・・・って感じですかね・・・」

「楽して良い物食べて。って、思ってたけど貴族様ってのも色々と大変なのね」

「ハハハ・・・」

「あっ、分かったわ!あれでしょ?子供の頃から冒険者に憧れてて家出してきたとか?」

「いや、あの・・・」

「違うの?ん~、そうね。それじゃあ、社会勉強的な感じで、お金だけ持たされて1年ぐらい旅をしてこ~い。みたいな?」

「いや・・・貴族でもないですし、お金も無いです」

「え~?じゃあなんで?」


そんな可愛く首を傾げられても困る。可愛くて。


「なんででしょう・・・とりあえず所持金も全然無いので早い所依頼をこなしたりしてお金を稼がないと装備も整えらえないですし」

「それは困りましたわね。サカグチ様が壁に穴を空けられたので修理代を頂かないとと思ってましたけど、どういたしましょう」

「え・・・銅貨・・・4枚で・・・足りますか・・・?」

「困りましたわね。講習代金もまだ頂いておりませんし」

「どうしましょう?」

「どういたしましょう?」

「何かっ仕事をくださいっ」


「私の弟子って言うか小間使いになるなら貸してあげてもいいよ」

「えっ、じゃあお願いしますっ」

「住む所も無いんでしょ?だったら住み込みでいいし」

「住む所は金の稲穂亭でお金もはらっt・・・そうか、1日分だからもう帰れないのか・・・住み込みでお願いします・・・」

「私の研究の手伝いとお店の手伝い。お給料はちゃんと出すから、そこから返済していくって感じでいい?」

「はいっ、よろしくお願いします」

「私も今は手持ちが無いから修理代がいくらかわかったらお店まで取りに来て貰っていい?」

「はい。その時に修理代と講習代金をお支払い頂き、トリーネさんへの講習代金もその時にお支払い致しますね」

「うん、お願いね。そろそろお昼でお腹も空いたから講習終了って事でいい?」

「はい、わかりました。お二人共お疲れ様でした」

「お疲れ様でした~」「お疲れ様でした」


「それじゃあウチの店に行こっか」

「はい」


冒険者ギルドを後にし、大通りを南へ進む。


「そう言えば、トリーネさん何のお店やってるんですか?」

「私がじゃなくて、おばあちゃんがやってるんだけどね」

「ん?もしかして」

「あ、ここの通りを左ね」

「もしかして」

「もしかして?」

「メディン婆さんの所?」

「そ~だよ。って知ってるの?」

「今朝行きました」

「そっか~。ぼったくられた?」

「ぶっ、ぼったくられかけたけど大丈夫でしたよ」

「そっか~。意外としっかりしてるんだね」



マグナスさんからだけではなく孫からもこの評価のメディン婆さんの店で住み込み働く事に恐怖を覚えながらも借金返済のためと宿の確保のためだと自分に言い聞かせ、異世界生活も楽じゃないなと深いため息を吐いた。



ようやく主人公のステータスが公開されましたね。

いくつか潜ませてある伏線だったりネタが回収されていくのかいかにっ!(しろよ

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[気になる点] レベルだけ異常に高いが、ステータス低くて意味ない 職が放浪者のせい?
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