11話 金の稲穂亭で朝食を
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10話を飛ばしてくださった方。ありがとうございます。
11話は読んでいただけると嬉しいです[壁]∀・)
部屋の外から聞こえる生活音で目を覚まし、身体を起こす。
「2度寝したからか逆に身体がダルい・・・」
身体を伸ばしていると覚醒と共に朝ご飯が出る事を思い出し、スニーカーを履き鍵を手に1階へと向かう。
「あ、おはようございます」
「ん?ナギトか。おはよーさん。朝飯ならまだだぞ?」
「え?いや、分かってますよー」
「トイレなら中庭の手前にあるぞ」
「あ、いや、あの、そうだ、服買いたいんですけどこの辺りでどこか安くてオススメの店ってあります?」
「んー、そうだな。メディン婆さんの所がいいか。服屋っつーか雑貨屋だがな。場所はウチの店を出て北門、まぁ、右の方だ。に行って1個目の通りを右に入ってすぐの所にある。ニーナに案内させるか?」
「いやいやいや、そこまでは大丈夫ですよ。あとで行ってみますね」
「他には何か聞きたい事あるか?」
「うーん、・・・朝ご飯あとどれぐらいですか?」
「はっはっは。やっぱ飯か。すぐ出してやるから座って待っとけ」
「あ、すいません」
しばらく待つとマグナスが朝ご飯を持って現れ、礼を言うと「おう」とだけ応え昨夜と違い向かいには座らずカウンターの奥へと戻って行った。
「いただきます」
一人だが手を合わせ呟く。朝食のメニューはパンとミルクだけだ。寝起きで喉も乾いているのでまずミルクから。
うん、めちゃくちゃ美味い。昔1回だけ飲んだ事がある1リットル1000円ぐらいすると言うヤギのミルクに近い味わいだ。それよりも味も濃くて甘みも強い。うん、めちゃくちゃ美味い。
次はパンだ。うん、固い。そして、味がない。不味くはない、ただ味がない。
味のないパンをミルクで流し込みあっさりと完食。
食器を手に取りカウンターへ向かう。
「ごちそうさまでしたー」
「おう、悪いな」
「いえ、こちらこそ無理を言って」
と食器を手渡し。
「その雑貨屋さんって何時ぐらいから開いてます?」
「その日によるが大体8-9時ぐらいだな」
「なるほど、ありがとうございます」
「あ、そうだ。俺の名前出せよ?」
「へ?」
「メディン婆さんの所だよ。そしたらぼったくられないからな。はっはっは」
「・・・なるほど。マグナスさんの名前を出さないとぼったくられる可能性が・・・」
「まぁ、そこそこ高いな」
「・・・オススメなんですよね・・・?」
「名前出せば大丈夫だから心配すんなって」
「分かりました。用心して向かいます」
「するに越したこたぁねぇな。はっはっは」
「それじゃぁ、ごちそうさまでした」
「おう」
部屋に戻り、ベッドに腰掛けこれからの予定を考える。
遅くても9時に開くなら、9時頃雑貨屋に行って買い物を済ませ、そこからギルドに行っても間に合うな。
ってか、今何時だよ・・・時計もないのに分かる訳ないじゃん。あ、でも皆しっかりと時間指定してるって事は時計あるのか。んー,まぁ、あとで聞いてみるか・・・。と、その時。
ゴーン───ゴーン───。
あ、なるほど鐘か。それで時間の把握をしてるのか。って事は今6時・・・7時?5時ではないよな・・・うーん、あとで聞かないとだ・・・。
その時、ある物が視界に入る。
「あ、ロウソク」
ベッドの横に置かれたサイドテーブルの上に手持ちの燭台とロウソクが鎮座していた。
「まぁ、あるよね。日が沈んだからってすぐ寝る訳じゃないんだし。あって当たり前だよね」
気恥ずかしさからか立ち上がり鍵を手に取り部屋を出る。
階段を下りるとテーブル席では数名が朝食を取っており、配膳に来たニーナを捕まえる。
「ニーナちゃんおはよう」
「あ、おはようございます」
「今って何時か分かる?」
「6時をちょっと過ぎたぐらいですね」
「そっか、ありがと。あと、これ鍵ね」
「はい」
「それじゃ」
「はい、ありがとうございました」
金の稲穂亭を出、とりあえず場所の確認をと右へと向かう。
それにしてもニーナちゃん礼儀正しいよなぁ。鍵渡しただけでしっかりと頭を下げてありがとうございました。だもんな。
この時はまだ気づいていなかった。本人はただの散歩のつもりで、買い物をしギルドへ行き職業訓練を受けまた宿に帰る気満々だったが、1泊の予定だったのでこれは完全なチェックアウトであると言う事に。
正直、ここまで続くと思ってなかったので設定等色々と急ピッチで構築中です( ´ー`)




