表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
103/564

103話 ビリー無双Z

食事を終え、本日の狩りがようやくスタートしたのだが。

めちゃくちゃ順調。トリーネもペースが掴めたようで「あと3回釣ったら下がります」や「あと2回倒したら釣りに戻ります」といった感じで事前に報告する事によってポジションチェンジもスムーズになった。

ただ、問題は必要な事以外誰も口を開かないので緊張感がハンパない。

ギスギスした感じでは無いので全員が集中も出来ていて良い感じなのだが空気が重い。


「一旦休憩にしましょうか」


鶴の一声というか、この休憩中に流れが変わって欲しい。


「中々良いペースで狩れましたよね。連携も昨日より取れてましたし」

「そうね。いつもこれくらい集中してくれてたらね」

「ははは。そうですね」


どうしたものか・・・。この流れは良くない。


「ナギト君。蜂蜜入りのジュース飲みたいんだけどー」

「あ、はい。皆さんもどうですか?」

「私も貰える?」

「はい」

「ナギト、私も」

「うん。ジョーさんとブラッドさんもどうですか?」

「おう、悪いな」

「すまん、ありがとう」


ちょっとマシになったかな?スティーブンさんGJ。


「そういえば、戻ったらお菓子を作ろうかと思ってて」

「ナギト君、お菓子作れるの?」

「いや、作った事は無いんですけど・・・」

「え?作った事無いのに作れるの?」

「最初は失敗すると思うんですけど、ちょっと試してみようかと」

「へ~。成功したら食べさせてね」

「はい」

「僕も僕もー」

「はい、成功したら持って行くんで皆さんの感想お願いしますね」

「私も食べれるのよね?」

「トリーネは手伝ってね」

「仕方ないわね」


小麦粉と蜂蜜と油でクッキー的なのが出来ないかなー?と。

この世界では甘味はそこまで定番じゃないみたいだし。いや、この街では、かもしれないけど。

もしかしたら、これも商業ギルドに持っていけるネタになるかもしれないし。

お金を貯めてお店を出すのも良いかもしれない。

現時点でメニューは蜂蜜入りのフルーツジュースとクッキーしか無いけど。

いや、クッキーもまだ作ってないから出来るのかも分からないけど。


さっきまでよりは空気感も柔らかくなったし、切り出してみようかな。


「ところで今晩の見張りってどの組み合わせになるんですか?」

「予定通り私とジョーよ?」

「あ、そうなんですね」

「え?俺もか?」

「そうよ。何か問題でもある?」

「う・・・いや、無ぇよ」


よし、気まずい空気が帰ってきた。

完全にタイミングを見誤ったようだ・・・。


「それじゃあ、そろそろ狩りに戻りましょうか」


皆、ごめん・・・。

心の中でめちゃくちゃ謝ってるからそんな視線を向けないで下さい・・・。


その後の狩りは言わずもがな、めちゃくちゃ無言でした。

ジョーさんとブラッドさんはそうでもなかったけど、スティーブンさんからの視線が痛かった。


効率が良くなった事が仇となってトイレ休憩や水分補給の休憩はあったが階段まで戻ってガッツリと休憩を取る事はなく。

挽回するチャンスは与えて貰えなかった。



「ちょっと早いけどそろそろ切り上げて今日の狩りは終了にしましょうか」


階段の所に戻り、各々が装備を外し楽な格好になる。

身体の疲れはそこまでじゃないけど精神的な疲労は限界に近かったので、ここはもうしょがない。とスウェットに着替えた。

皆、限界だったのか俺の事はチラ見しただけで一切触れてこなかった。


淡々と夕食の準備を済ませ。夕食の際も一切会話はなく。

重々しい空気のまま夕食も終わり。後片付けも終わり、挽回することが出来ないままアクションを起こすことさえ出来ないでいた。


「あ、そうだ、ビリーさん」

「ん?」

「先に渡しておきますね」

「あぁ、ありがとう。見張りだから寝ないけどお肌ぐらいはリラックスさせないとね」

「はい。・・・見張りよろしくお願いします」


うん、何も気の利いた事が言えなかった。


「そろそろ寝ようと思うので皆さんの分も布団出しておきますね」


ブラッドさんもスティーブンさんも布団を渡すと目を瞑り小さく頷いた。


「それじゃあ、お先に失礼します。おやすみなさい」

「俺も寝るかな。おやすみ」

「ぼ、僕も。おやすみー」

「流れ的に私も寝ますね。おやすみなさい」


疲れからだと思うけど、目を瞑るとほぼ同時に眠りに落ちた。




目が覚め布団の中でもぞもぞしながら意識が覚醒していき、それと同時に今日もあの重苦しい空気の中で狩りをしないといけないのか。とタメ息を吐く。

それでも起きない訳にもいかないので。


「おはようございます」

「おう、ナギトおはようさん」

「ナギト君おはよう」


あれ?何かおかしいぞ?違和感がある。


「あの・・・何か雰囲気が・・・」

「あのね。ジョーがね。ふふふふふ」

「え?何がどうなったんです??」

「まぁ、こんな所で言うのもアレなんだがな・・・」

「はい?」

「俺達、結婚する事になった」

「うふふふふ」

「・・・・・・・・・」

「ん?どうした?」

「えーーーーーーーーーーーーーーーーー」



昨日までの殺伐とした空気からピンク色の空気に変わってるし意味が分からないよ・・・。

この狩りが終わったら俺達結婚するんだ。みたいなフラグなの?

釈然とはしないけど、何だろう。とりあえずおめでとうございます。




いつもお読み頂きありがとうございます。


ビリー無双編これで完結です(○゜∀゜)ガハッ∵∴

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ