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102話 続・ビリー無双

不意にブラッドさんがムクリと起きあがった。

そして、ビリーさんが殺人光線をブラッドさんに向けたようだが、まだ目が開いていないのか反応は無かった。


ブラッドさんはしばらくして意識が覚醒してきたのか。あー、なるほどな。といった感じで得心がいったかのような表情になり。


「ビリー、その辺にしといてやれ。ジョーも謝ってるじゃねぇか」

「おい、ブラッド・・・」

「ブラッドあんたがそれを言う?」

「え・・・」

「元はといえばブラッドがジョーの相手をしてたからじゃないの?」

「え?いや・・・え・・・?」

「リーダーのクセにメンバーを制御出来ないで何がリーダーよ」

「え?ジョー・・・どうなって・・・」


標的がブラッドさんに移ったようで、今度はブラッドさんが頭を下げ続けている。

ターゲットから外れたのを良い事にジョーさんがゆっくりとスティーブンさんの居る方へ避難しようとしている。


「ジョー?どこに行く気?」

「え?いや、ちょっと」

「ちょっと何?まだ話は終わってないわよ?」

「お、おう・・・」



それから、またジョーさんとブラッドさんが2人並んで頭を下げ続け、どれぐらい時間が経ったのか分からなくなってきた頃。


「お腹空いてきたわね。あれ?ナギト君は?」

「あ、はい。ここです」


ずっと気配を殺していたので隣に居たトリーネは突然現れた俺にビックリしているようだった。


「お昼にしましょ」

「はい」

「何がいいかしらね。サラダを作るからいくつか野菜出して貰っていい?」

「はい」

「あと、お皿の用意とかもよろしくね」

「はい」


葉物野菜をいくつかと包丁やまな板、ボウル等を渡すと野菜を洗いに通路側へ向かって行った。


「お疲れ様です・・・」

「あぁ・・・」

「おう・・・」


2人共目を瞑り項垂れたまま動けそうになかった。

すのこをテーブル代わりにして皿やコップを並べていき、次に来る時はテーブルクロスかランチョンマットみたいな物も揃えるべきだと思い。


「次に来る時はテーブルを持って来るか、テーブルクロスとかランチョンマットとか欲しいですよね」

「いや、それよりも。さっきナギト君消えてたよね?いきなり現れたりしてたし」

「あれ何なの?いきなり私の横にワープしてこなかった?」

「あー、何か加護の効果っぽいんだけど。気配を消そうと思うと見つからないっぽい?良く分からないんだけど、隠れるのが上手くなるって言われたんだよね」

「ちょっとやってみて?」

「うん」

「居なくなった」

「もしかしてハイド&シーク?」

「あー、どうなんでしょう」

「うわ、ビックリした」

「動いてなかったのよね?」

「うん」

「次は消えた状態で私に触ってみて」

「うん、いくよ?」

「居なくなったわね・・・」


肩をトントンと叩く。


「・・・ッ!」

「どう?」

「う~ん。たぶん、喋ったり何かアクションを起こした時には見えるようになるって感じかしら?」

「へー、俺からは普通にしてるだけだから良く分からないんだけどね」

「アクロスキルのハイド&シークじゃないのはたしかだねー」

「そうなんですか?」

「ハイド&シークはクールタイムがあるから、そんなに連発出来ないしー」

「スティーブンさんナギトと並んでハイド&シークやってみて下さい」

「無理だよー」

「なんでですか?」

「まだ覚えてないから・・・」

「はぁ~・・・」

「そのタメ息は傷つくー」


「お待たせー。って、どうしたの?」

「大した事じゃないです」

「うん、僕がトリーネちゃんに傷付けられただけだから」

「じゃあ大した事じゃないわね」

「ビリーにも傷付けられたー」

「五月蝿いわね。ナギト君スープも出して貰っていい?」

「はい」

「サラダは各自好きな様に取ってね。それじゃあ頂きましょう」

「「「「いただきます」」」」

「ジョー、ブラッドいつまでボーっとしてるのよ。食べるわよ」

「「いただきます」」


「干し肉をお湯で戻しただけのスープとかじゃなく、ちゃんとしたスープが食べられるのは良いですよね」

「そうね。頑張って作った甲斐はあったけど、やっぱりナギト君のおかげよね」

「そうですね。やっぱりダンジョンだと巡回する階層かその周辺のドロップばっかり食べる事になりますけど、ナギトが居たらバランス良く食べれますからね」


女性陣は楽しくお喋りしながらの昼食タイムで、逆に男性陣はお通夜の様な状況になっている。

ジョーさんとブラッドさんは完全に心が折れているのだろう。口を開く気力さえ無い感じだ。

スティーブンさんはヘタに口を開くと口撃?攻撃?の対象になるのを恐れて黙ってるっぽい。

俺が黙っている理由は、ここで会話に混ざると男性陣を敵に回しそうな気がしたから・・・。


「ごちそうさま」

「ごちそうさまでした」

「あんた達まだ食べてるの?さっさと食べて狩りに行くわよ」



完全にビリーさんのペースだ。

気まずいけど、ビリーさんが仕切ってる方がダンジョンでの狩りは安定するかもしれない。

それはそうと、今晩の見張りがどうなるのかトリーネに頼んで切り出して貰った方がいいかな?俺からはとてもじゃないが言い出せないし、いざその時になって揉めるのはもっと怖いから・・・。




いつもお読み頂きありがとうございます。


3話完結の短編連載「男が滅亡して女しか居ない世界に召喚されてハーレム生活を送る男の話」を投稿しました。

1話目だけ長くて後はちょー短文です。

よろしければお読み下さい┏◯


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― 新着の感想 ―
[一言] 今更だけど、今までよく男ばっかの中に女一人で平気だったよな いくら男たちが悪人じゃなくても、さすがに躊躇すると思うが
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