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食の革命児  作者: 亜掛千夜
第七章 おつかい編
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第118話 ケイネスとチムール

 それは数十年前のこと。ヤメイトの父──ケイネスは必要とされる素材を採るべく、セルパイク大陸の雷山へと訪れていた。

 わざわざ来たのは、自分の目でしっかりと素材を確かめるため。だが1人では危険なので、雷山での行動経験のある冒険者の護衛を連れている。


 ケイネス自身も最低限身を守る準備をしていたこともあり、目的の雷山にしかないとされる魔物の素材や鉱物の採集に成功。

 けれどそこまでの道中、大過なくことが進んだことが逆に気の緩みにつながることになる。


 護衛の冒険者の中にはテイマーが1人がいた。

 彼の連れている魔物は2体。索敵と隠密に優れた闇属性の精神体。そして毒属性の小妖魔。

 2体ともなかなかに強力な魔物で、特に小妖魔は魔物を結晶化させて自己強化するという特殊なスキルまで保有していた。

 彼のレベルでは本来テイムは難しい魔物たちだったが、精神体などの魔物のテイムに対し優位に働く初期スキルを持っていたので、2体ともしっかりと契約を結べていた。


 さて、そんなテイマーが属するこのパーティだが、雷山に来たのはケイネスの護衛以外にも目的があった。

 それは精神体と小妖魔という、有用な従魔2体の強化。


 ここの雷山は完全に雷山化しているため、周囲にあふれる属性エネルギーも豊富。

 そのため周囲のエネルギーに影響を受けやすい2体の魔物に、この環境に触れさせることで、もしかしたら新たな力に目覚めるかもしれないと思ったのだ。


 以前このパーティが探索した雷山は、ここよりも小さく属性エネルギーが少ない場所だったからか、なんの恩恵も得られなかったが、ここならいけるかもしれないと──。


 けれどここまで安全だったのは、リアの装備品を手に入れた小妖精たちでも避けて通るような、雷山最強格の魔物が彼らに目をつけてしまったから。

 他の魔物たちは、その魔物が獲物と定めたものに手を出すことなど、そもそもできなかったのだ。


 その魔物が恐ろしいのは、力があるのに狩りに恐ろしく慎重で罠も張る知恵まであるところ。

 ここまでケイネスたち(獲物)に味方している従魔の索敵に引っかからないよう慎重に距離をとり、ときに周囲の魔物を近寄らせてルートを変更させたりしながら追い込み、ついにケイネスと護衛の冒険者たちを自分の罠に嵌めることに成功した。


 所詮は魔物の罠だった。もっと慎重に動いていれば、この護衛たちなら気が付けたはずだった。


 道中なんの危険もなく来れたことで生まれた油断。

 自分たちのパーティが、さらに強化されるかもしれないという浮かれた思い。

 その2つが合わさって、普段ならば対処できるような突発的なできごとへの行動を誤った。


 テイマーが結晶化させるのにちょうどいい、手ごろな弱い魔物がいると深く考えずに突出。

 それは魔物がこれまでの行動を観察して使えると用意した生餌であり、普通に考えれば不自然に見える現れ方だった。


 そのことに他のメンバーたちは少し遅れて気が付くも、そのテイマーの軽率な動きによってドーム型の雷の檻に飲み込まれて捕らわれてしまう。この護衛たちでは抜け出せないほど強力な──。


 だが腐ってもここを護衛しながら探索できると、冒険者ギルドに判断された冒険者たち。

 ケイネスと盾使いの2人だけは、檻が完成する一瞬の間に外に蹴り出せた。

 

 護衛たちの一瞬の判断により、ケイネスはその盾使いと一緒に逃げることに。

 けれど魔物からしたら、全員お腹の中に収めたいところ。

 逃がすものかと、檻の中の護衛たちはそのままに追ってくる。


 相手のほうが足が速く、今度は盾使いが何とか時間を稼ぐとその場に残ってケイネスだけになる。

 盾使いは自分が耐えている間に仲間たちが、どうにかして来てくれることを願いながら奮闘するも1人ではやはり無理があった。数分程度で押し負け殺される。

 当然、仲間たちはまだ檻の中。魔物はケイネスの逃げた先を追っていく。


 戦闘職ではないためケイネスの足は並みの冒険者より遅く、盾使いが稼いだ時間も意味をなさず追いつかれる。

 絶体絶命かと思われたそのとき、空から1人の小妖精が降ってきた。



「ちっ、一撃では無理だったか」

「──!?」



 ケイネスを食らうことに頭がいっぱいで、周囲への警戒がおろそかだった。

 また自分に攻撃を仕掛けてくるような存在は、そうそういないというおごりもあった。


 その魔物は小妖精のナイフによって、うなじのあたりを切り裂かれていた。

 魔物は怒り狂い小妖精ごときがと何度も攻撃を仕掛けるが、小妖精もなかなかに手練れだ。


 相手が空を飛べないこともあって、かすり傷は負いながらもギリギリのところで致命傷を避けつつ、じわじわと魔物にも傷をつけていく。

 ──やがて。



「……ふぅ、逃げたか」



 決着はつかなかった。このまま戦っていれば、ほぼ確実に魔物が勝っていたはずなのに。

 けれど餌1つのために小妖精と無駄に争い消耗し、傷を負うのはリスクが高いと判断し、ついに向こうが撤退してくれたのだ。

 戻れば同じエサが何体も残っている。無理をする必要もない。


 小妖精はなんなら狩りとってやるくらいの意気込みで挑んでいたのだが、冷静に考えれば無茶なことをしたと背筋が今更になって寒くなる。

 手に持ったナイフを杖のようにして地面につきながら、地に立ち雷木にもたれかかり一息ついた。


 恐々としながら戦闘を見ていることしかできなかったケイネスが、そろそろいいかと彼におっかなびっくり話しかけた。



「その……助けてくれたのか?」

「ん? 少しはその気持ちもあったが、あいつは我々にとっても目障りな存在でな。

 油断だらけの背中が見えたものだから、狩れるかもと思って突撃しただけだ。

 いなくなってくれれば、あいつを目撃するたびに逃げるように行動しなくても済むからな。

 まあ、その結果、このざまなわけだが」



 逃がしてもらったというニュアンスのほうが強く、ボロボロに傷ついた小妖精が強がるようにおどけて見せた。



「手当をさせてくれ」



 そんな人間味あふれる姿にケイネスは小妖精に親近感がわき、手当を買って出た。

 護衛の中には生魔法使いもいたが、こういう時のために最低限の応急手当ができる道具は持ってきている。



「…………できるのなら、頼もうか」



 小妖精もケイネス相手ならば、今の状態でも逃げるのはたやすいと少し警戒をしつつ手当てを受けることに。

 そこでいろいろと話しているうちに、2人は仲良くなった。意外と気が合ったようだ。


 護衛たちの生存は、小妖精──名を『チムール』という彼の話や状況から見ても絶望的。

 このまま下山したほうが賢明だろうと判断し、チムールに護衛してもらいながらケイネスは下り道を選択した。


 そうしてケイネスは、無事に危険地帯から抜け出すことができた。

 別れ際、ケイネスは助けてくれた恩を返すために何かできないかと口にする。



「礼というわけではないが、ヤミャト……もしくはヤミェート? だったか。そんな名前の国を知らないか?

 知っていたら教えてほしい。恩人が暮らしている国なんだ。

 昔、聞いたきりの名だから、発音なんかも違っているかもしれないから、似たような名前の国でも構わない」

「ヤメイト? …………すまない、心当たりはないな」

「そうか……」

「他には何かないか?」



 別に何もいらないと言うのに引き下がらないケイネスに、昔大人たちが竜郎たちに何かしたいと言っていたときのことをふと思い出した。


 恩を受けたのに、何も返せないというのは存外心地悪いものなのは自分も幼いながらに理解していた。

 だからこそ、チムールは何かしてもらいたいことはないかと考える。そして手に持っているナイフが目に入った。



「ケイネス、お前は鍛冶師なんだろう? ならいつか気が向いた時でいいから、またここにきて俺くらいの背丈の妖精でも使えるような武器を、もっと用意してくれないか?」

「それはいいが……、もしかして今手に持っているレベルの物を期待してないよな?」

「ん? それなりに名の知れているという、お前でも無理なのか?」

「そんなの作れる鍛冶師なんて俺は知らねぇぞ。一体、誰が作ったんだ」

「先に言った恩人が、これと同程度の物を何個も俺たちのために使えと渡してくれたんだ」

「これが他に何個もあるのか!? ますます、その恩人とやらが気になるな。そんなすげーもんが作れる鍛冶師がいるのなら、ぜひ話してみたいもんだ。

 ──よし、分かった。とりあえず、いつか俺はまたここに帰ってくる。

 それまでにその……なんだっけか、ヤメイト? って場所についても、いろいろあたって調べておく。

 そんでもって、そのときの俺ができる最高の武器もいくつか持ってこよう。それでいいか?」

「ああ、これ以上ない恩返しだ。だが無理はするなよ。既に身をもって知っているだろうが、ここはお前たちにとってはいるだけで危険な場所なんだからな。

 ……だがそうだな、恩を返しに来てくれるというのなら、これを渡しておこう」



 チムールはケイネスに、紐の付いた雷属性の力が宿る石の欠片を渡してきた。



「これは?」

「紐の先端をもって、ぐるぐると石を振り回してみてくれ」



 言われた通り振り回してみると、石のかけらがキラキラと淡く光り、かすかに振動しはじめる。

 それを見ながら、チムールは懐から同じような紐の付いた小石を取り出した。すると、その小石も同じように光り振動していた。



「これはそれと対になっていてな。この山の範囲内くらいなら、反応してくれるはずだ。

 もしまた来ることがあったら、このあたりで来たことを知らせてくれ。そうすれば俺が迎えにこよう」

「そいつは助かるな。正直またここに分け入って、チムールを探すってのは厳しいかもって思ってたところなんだ」



 護衛に連れ来た冒険者たちとてケイネスほどではないが、ここいらでは名の知れた冒険者パーティだった。

 それが壊滅。ケイネスだって、本当なら死んでいたはずなのだ。


 恩義のためならと思う気持ちもあったが、それでも躊躇するのはしょうがないことだろう。


 そうして簡易的な連絡手段を入手したケイネスは、チムールと再会を誓いイルファン大陸へと戻っていった。




 一方、捕まった冒険者たちはみな仲良く魔物に食べられ死んでしまう。


 けれどテイムされていた小妖魔だけは、主の死に動揺している仲間であった精神体を結晶化し、それを逃亡のために全力で使ったおかげで1匹だけ難を逃れていた。

 魔物からしても腹も十分膨れ、それなりに満足しており、食いでの少ない小妖魔を執拗に追いかけるのも面倒だと思った結果でもあるのだが。


 そうして逃げ延びた小妖魔は、この雷山に元からいた小妖魔と番になり、たった数日のうちに子をなした。

 その妖魔同士の等級、相性、それらがうまくかみ合った末に生まれたのは、親よりも上位種で体も大きい妖魔。


 雷に強い耐性を持ち、普通の妖魔よりも豊富な状態異常攻撃に催眠スキルを持つ強力な個体。

 さらに親となった種の片方が持っていた結晶化スキルも、さらに上位のものを覚え、この山で蠢動しはじめることになる。




 ──十数年後。妻の死からも立ち直り、息子のヤメイトも大きくなった。

 今こそ恩義を返すときとケイネスは思い立ち、ヤメイトなる場所が分からなかったお詫びもかねて、チムールたちでも扱えそうな装備品を《アイテムボックス》に詰められるだけ詰めて出立した。

 息子と最後の別れになるとも知れずに──。


 記憶にあるチムールと別れた場所に立ち、あの紐の付いた石をポケットから取り出し振り回しはじめる。

 するとあのときと同じように光り震えはじめた。



「ずいぶん遅くなってしまったが、これで気づいてくれるだろうか……」



 間を置きながら何度か振り回し続けていると、向こう側から見覚えのない小妖精がやってくるのが見えた。

 その小妖精はチムールの半分ほどしかなく、顔つきも幼い。明らかに別人である。

 少し警戒をしながら後ろに下がると、その小妖精はニコリと笑ってケイネスが光らせていた石と同じ石を見せた。


 試しに自分の持っているものを振ってみれば、それが光りだす。あのときチムールに貰ったもので間違いないだろう。

 鍛冶師の目から見ても、昔に見たものと同じだと確信できた。


 さらに彼は小妖精という存在に強い好印象を抱いていた。だからこそ、疑う心は薄れ、あっさりと嵌められる。小妖魔の罠に──。



「付いていけばいいのか?」

「──」



 その偽小妖精は言葉など理解していない。主たる妖魔が指示するままに動いているだけに過ぎない。

 持っていた石も、本物なのだが小妖精たちを襲撃したときに奪取しただけ。

 反応を示したので何かあると、妖魔が自ら差し向けてきたのだ。


 そうとも知らずケイネスはノコノコと付いていく。だんだんと周囲に小妖精に見える小妖魔が増えてくる。

 歓迎されているのだと思い込み、何重にも催眠をかけられ、さらに深みに嵌まっていく。

 そして彼は雷山の勢力図を塗り替えようと野心を抱く、1匹の妖魔の前までやってきてしまった。


 体は140センチほどで、濃い紫色。黄色い刺青のような幾何学模様が胸に入っている。

 汚い腰巻だけ身につけた細身で筋肉質な体躯に、虫のような翅を背中からはやすゴブリンのような見た目をした存在。


 そんな妖魔は、彼を見て当たりだと笑う。

 この獲物は妖魔たちのためになる『道具』を持っているうえに、餌にもエネルギーにもなるからだ。


 さっそく本来は相手の精神を犯し自分の駒とするスキルを用いて、ケイネスへと全て差し出すように暗示をかける。

 術中にはめるには難易度の高いスキルなのだが今の彼には抗う術もなく、もともと小妖精たちに渡そうと思っていた武器全てを《アイテムボックス》から取り出し渡してしまった。


 妖魔はこれに大喜び。小妖精たちから奪った『道具』の中で、妖魔も気に入っている『道具()』に似たような形のものが何本もある。それも自分の配下である小妖魔たちでも扱えるような大きさの物ばかり。

 これで戦力は大幅に増強される。近い将来、この山全てを自分の縄張りにすることだってできるだろう。


 ニタリといやらしく笑い、妖魔はケイネスに右手を向ける。褒美に餌ではなく、結晶化で使い潰してやろうといったところだろう。しかし──。



「──っ!?」

「──ちぃっ! 全員かかれっ!!」



 本来約束していた小妖精──チムールが空から舞い降りる。

 首を狩り取るつもりで振りぬいたナイフによる一撃は、惜しくも直前に気が付かれ軽傷しか負わせられていない。

 けれどこの機を逃すまいと、他の小妖精たちも一気に空から襲撃し小妖魔たちを薙ぎ払っていく。


 首魁である妖魔には、結晶化された同胞や魔物などを使われないように数人で取り囲む。

 これは、この時はまだ防衛網に穴があったからこそできた襲撃。

 もともといつ襲撃を行おうかと機をうかがっていたときに、チムールの見覚えのあるケイネスが連れていかれるのを知った。


 彼が来たということは、武器を持ってきたということ。ケイネスの命も心配だが、このまま放っておけばより厄介になる。

 そんな考えもあって、今回の襲撃に踏み切ったというわけである。


 戦場が混沌と化す中、チムールはケイネスをひっぱたき正気に戻させる。



「はっ、なにがどうなって──」

「説明は後だ! 広げた武器をできる限り回収してくれ。あいつらに渡すわけにはいかない!!」



 言われるがままにチムールが護衛について、ケイネスは現状も分からないまま持ってきた装備品を回収していく。

 けれど妖魔にとっては冗談ではない。せっかく便利な道具が沢山手に入ったというのに失ってたまるものか。

 周囲の小妖魔たちを自分のフォローに回し、全力で小妖精たちを振り払いケイネスに襲い掛かる。


 チムールが前に立ちはだかり、ナイフを構えケイネスをかばう。

 けれどチムールの後ろにいたはずのケイネスが自分よりさらに前に出て、その身を無防備にさらす。



「なに──っくそっ!!」

「──ゲビビビッ!」

「──がっ」



 何故と振り向けば、またケイネスは正気を失い妖魔の操り人形になっていた。状況説明もないままに、混乱状態のままだったのがよくなかった。

 それは一瞬だけの洗脳効果しかなかったが、ケイネスの心の隙間をつき妖魔の射程内に招き入れた。

 そして鋭い爪で、その首を掻き切った。


 ケイネスの頭がポーンと向こう側へと飛んでいく。首から血が噴き出し、チムールと妖魔に降り注ぐ。


 そのころになると小妖精たちをかいくぐって結晶体を持ってきた小妖魔たちが、ボスへと渡しはじめる。


 こうなってしまえばゲームオーバーだ。

 結晶体を消費し全力でブーストされてしまうと、この妖魔は一時的にとはいえ手に負えなくなる。


 それに同胞たちの結晶体が使いつぶされてしまっては意味がない。

 リアやケイネスの武器をいくつか奪取できた。仲間の結晶体も全部ではないが、いくつかは回収できた。

 相手の戦力をある程度そぎ、大量の武器をそのまま渡すことも防いだ。


 戦果としてはゼロではないと、小妖精たちは撤退を決めた。

 チムールも妖魔に怨嗟の視線を向けながらも、それに従い逃走を図る。



「いつか絶対に殺してやるっ」

「ゲヒィイイイイイイ!!」



 来るなら来いと挑発気味に結晶体を使った雷が降り注ぐ。

 それを素早くよけながら、チムールは落ちていたケイネスの首だけを回収し、妖魔のもとから完全に見えない場所まで撤退した。






「すまない……。俺があんな約束をしたばっかりに……。

 あのとき何もいらないと言っていれば、こんなところに再び来ることはなかっただろうに……。本当にすまない……」



 山のふもと。せめて首だけは人里に返そうと、妖魔から逃げたその足でチムールはここまでそれを持ってきていた。



「──ひぃっ!? ひとごろしっ」

「────っ」



 ここなら誰か現地の人間が見つけてくれるだろうという場所に置き、後悔と懺悔を口にしているところを目撃される。


 体中血まみれ、目の前には生首。誤解されても仕方がない。弁解したところで、あの恐怖に染まった顔では信じてくれはしないだろう。


 首はここにおいておけば、あの現地民が回収してくれるだろうと判断し、チムールは逃げるように雷山へと帰っていくのであった。

次話は日曜更新です。

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