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食の革命児  作者: 亜掛千夜
プロローグ
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とあるお話

 とあるところに、異世界に落ちてしまった少年と少女がいた。


 少年の名は波佐見はさみ竜郎たつろう

 身長は170センチより少し高い程度で髪色は黒。

 一般的に見て男らしく、それなりに整った顔立ちの少年。

 

 少女の名は八敷やしき愛衣あい

 身長は160センチより少し高い程度で、完全に耳が隠れるくらいの長めの黒髪ショート。

 童顔で目が大きく、それなりに整った愛らしい人好きのする顔立ちで、嘘のない笑顔が魅力的な少女。


 この二人は元々恋人同士ではあったが、異世界で様々な出来事を経験し乗り越えながら、その愛情をより深めていった。


 そして二人は、その世界で得た仲間たちの助力も受けて、なんとか元の世界に帰る事が叶う。

 それも途中で得たチートスキルを、地球でも使えるよう準備をしてから──。




 その結果。竜郎の持つスキルによって、いつでも異世界へと転移できるようになった。

 これにより二人は行きたい時に異世界へと赴き、帰りたい時に地球に帰って来られるようになったのだ。


 面倒事が全て終わった今、その異世界は二人にとって気ままに過ごせる愉快な世界。

 こちらで過ごした時間も、地球に帰ればほぼ行った時間に戻って来られるので地球での生活にも支障はない。


 そして何より、その世界には二人を魅了する素晴らしいものがある。


 それは──美味しい魔物。

 こちらの世界では味わえない程の、まさに泣くほど美味しい魔物が十数種類存在する。


 その内の一種を手に入れ食べた時には、本当に衝撃的だった。

 食べることでここまで感動できるのかと、恐れすら抱くほど。


 そこで竜郎のチートスキルを使い、その魔物の養殖を始め、今では異世界の人々に少数ながらも販売できるところまでこぎつけた。


 けれどまだ、それは十数種いるうちの一体にすぎない。

 同じくらい美味しい魔物は、食べていない魔物は、まだまだ存在するのだ。


 さらにそこまで美味しくはないけれど、こちらの世界のあらゆる高級食材にも勝るほどの美味しい魔物も多く存在している。



 これはもう──全てそろえるしかない。



 肉に野菜、魚介に果物。その異世界は美味しい魔物の宝庫。

 けれど、普通の人間ではその全てを手に入れることはできない。

 何故なら、既に絶滅している魔物もいるからだ。


 しかし──竜郎ならば、手間がかかるものもいるが、それでもその種を全て復活させることも可能。

 ならば甦らせましょう。美味しい魔物全部を。

 そしてこの感動を仲間たちと分かち合い、さらに異世界の人達にも味わってもらおうじゃないか──。


 そんな気持ちから、竜郎と愛衣は地球と異世界を行き来しながら、美味しいものを見つけるための活動を始めることになる。


 これは後に、『食の革命児』と呼ばれる少年と、その仲間たちの物語である。

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