小説を書く上で大切な事
皆さんは小説を書く上で何に重点を置いて執筆されていますかね?
いえ、人それぞれですし、どんな意見でも「それは違う」と言うつもりはありません。
物語の設定を重視して書いている。
なるほど、他に無い設定であればその設定を好む人は少なからずいるでしょう。
逆にテンプレものであるならば、そのテンプレ設定の作品を読み漁る方もいる筈ですし、そこを重視するのは分かります。
キャラを重視して書いている。
なるほど、キャラを立て、個性を出してそのキャラ達から入って貰おうとの考えですね。
個性の出し方も語尾や口調、仕草の描写や掛け合いなど多岐にわたります。
上で挙げた設定ともう一つの小説を構成する重要な部分であり、キャラを重視するのも分かります。
展開を重視して書いている。
なるほど、サクサクテンポ良く進み、勢いで読ませる。といった事や、逆に丁寧に描写してゆっくり時間をかけて読んでもらうような展開。そこを重視すれば作品として深みも、読みやすさも、流れも自在ですし上記2つに比べれば「飽き」を感じられにくい作品に仕上がるのかもしれません。
パッと思いついた事を挙げてみましたが冒頭で申し上げた通り人それぞれです。
これ以外に「自分はここを重視している」や「これこそが一番大事だろう」なんて意見は本当にたくさんあるかと思います。
ここまで何を「重視」するか。という点で書き、かつあえて使わなかった言葉があり、それこそが自分が小説を書く上で一番重要であり、重視すべき部分であり、大事な事だと思っているのですが。
ずばり「面白い事」です。
いや、何言ってんだ。って思うかもしれませんし中には「そんなの当たり前だろ」と思う方も居るかもしれません。
その通り、「当たり前」であり、面白い事が「前提」なわけです。
でもここが日本語の難しい所で、「面白い」という言葉だけなせいで勘違いをされている方が多いな。というのが自分の印象です。
遅くなりましたが自分は有名でも無ければ書いた小説は最高でも総合ポイント3桁のまだまだ若輩者。
その若輩者の戯言、と思ってください。
何を勘違いしているか、という話ですが……「面白い」と思わせる対象でしょう。
小説を書いて投稿、公開している時点で読者が居て、読者を楽しませる為に書いている。という方がほとんどだと思います……
自分は、になりますがまず自分が面白いと思える、読み返した時に楽しくなれる小説を書いています。
そうです。「面白い」と思わせる対象はまず自分、なのです。
自分で面白いか分からぬまま首を傾げ、読者の反応をビクビク待つ。
そんな方もひょっとしたら居るかもしれません。が、この際ですしハッキリ言わせていただきます。
小説を書いた時点で、少なくとも自分自身がその小説のファン1号であり、例え読者が付かずとも、どんな小説になろうとも、最後のファンもまた自分でなければなりません。
故に、面白いと自分で感じられない内容は書くべきではなく、自分すら楽しめないなら他に誰が楽しむんだよ、というのが自分の考えです。
自分で面白いと思って書いた話に感想が来たと思ったらボロクソに叩かれた。
滅多にないシチュエーションとは思いますがもしかしたらあり得るかもしれません。
そんな時は、こう、思うんです。
「面白いと思うかは人それぞれ。この人には合わなかったんだろうな」
と。
誰も面白いと言わなくても、最低でも一人、自分自身は面白いと思っているのですから自信を持っていいんです。
面白くないんだから変えろよ。という意見は全て却下。
たかが一個人の意見を真に受ける必要はなく、それを気にしすぎるあまり執筆に嫌気がさして未完のまま終わる、なんて最悪です。
現にそのような作品が悲しいかな、存在しているのですが、非常に勿体無いなと思います。
辛口な感想なんかは全部鼻で笑ってやればいいのです。
どこの馬の骨とも分からないやつから言われた事など、気にする方がおかしいのですよ。
しかも相手はド素人。読者というだけで何故か自分の方が立場が上、と勘違いしている方がそのような辛口感想なんかを書くのだと思いますが、ぶっちゃけあんた誰? 何様? と思いますよね。
何度も言っていますが面白いと思う定義など人それぞれ。
最初から読者を楽しませるために計算して書いた小説なんてほぼほぼ無いはずです。
というかそんな話はとっととどこかの出版社の公募に出してください。
書籍化したら買いますので。
少し話が逸れてしまいましたが、結局のところ
「周りの評価は気にせずに自分が面白いと思うように書く」
という事が自分の考える小説を書く上で一番大事な事だと思います。
初めてのエッセイ、拙い文で読みづらい箇所もあったかもしれませんが、言いたい事は書けたつもりです。
このエッセイを通して何が言いたいかと言うと
「面白い小説が読みたい」
であり、その面白い小説が未完のまま、というのが許せなかったわけです。
途中にも書いた通り有名でもない一作家の戯言ですが、このエッセイがもしかしたら心の支えになる人だって居るかもしれません。
そんな方の目に留まれば、なんて自分の想いを書いた所で、筆を置かせていただきます。
ご拝読、ありがとうございました。




