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俺の名前は「佐藤 竜二」どこにでもいる17歳の高校2年だ。
俺は自分が特別だとは一度も思ったことがない。
顔は10点満点で4点くらいの顔、髪は癖もなく長くもなく短くもない普通の髪型。
身長は平均より少し高い175cm。運動は一応バスケットをやってるのでできる方だが
運動部のなかでも平均的な身体能力、頭は要領がいいとは思っているが成績は真ん中より少し上。
これだけ言えば分かるように俺は普通だ。見事な平均点。
そんな俺の唯一周りから見て特質すべき点といえば「神崎 翔太」と仲が良いということだ。
何故仲が良いかというとただ家が近かったからだ。
「
神崎 翔太」こいつは一言でいえば天才だ。成績は常にトップクラス。
運動をすればその部活のやつが自分の才能のなさに泣くレベルだ。
それくらいのやつは探せば何人かは見つかるだろう。そしてその人たちは確実といっていいくらい
嫌われている、そこまでいかなくても避けられたりしているのは確かだろう。
人間は自分に無いものにたいして強く当たるものだ。
しかしこいつは違う。「必ず」みんなから好かれる。ソレな何故か。
性格が聖人かというくらいに良いからだ。
分け隔てなく接するのは当たり前、人が困っていれば必ず助ける。
人を助けすぎてこの町でコイツを知らないやつはほとんどいない。
道を歩けば声をかけられる。手を振られる。挙句の果てに写真を求められることもある。
つまりほとんど完璧人間なのだ。
まあ俺と翔太はいわゆる幼馴染になるわけだ。
結局小中高と同じ学校に通い今に至る。
ファミレスで少し話をしていると外からでかい声で{おーい!しょうたーーー」
「あ、大樹だ。部活終わったみたいだね」
声の方を向いてみると部活終わりの少し汚れた野球部らしいかっこをした男がきた。
コイツの名前は「菅原 大樹」野球部でよく俺たちと一緒に行動している
ムードメーカーみたいなやつだ。
「いやー、ほんと今日の部活はしんどかったぜ」
そういいながらも笑顔な感じを見るとよほど野球が好きなのが伝わってくる。
大樹を含めた俺たち5人な大体いつも一緒にいる。
もちろん翔太の周りに集まっているだけなのは分かっているが。
いつも通り部活終わりの大樹を含めた5人で帰っているとある交差点で信号に引っかかった。
「いつもこの信号変わるの遅いんだよなあ」
大樹がだるそうに言っていると。俺たちの横断歩道の正面に
風船を持った5歳くらいの少年とお母さんらしき人がきた。
子供が手を放したのだろう、風船が子供の前の方へ飛んで行った。
すると子供は風船をおうように道路へ飛び出した。
そこへ運が悪いことにトラックがスピードを出して向かってきた。
{あっ!」
(これは間に合わないな)
俺が冷めた目でその光景を見ていると横から何を考えたのか
翔太が子供に向かって飛び出していた。
「「「翔太!!」」」
凄い音を立てながらトラックが翔太と子供にぶつかった。
俺たちは急いで翔太の方へ駆け寄った。
すると子供がいない。
急いであたりを見回すとトラックに隠れてみえな