青年 学園行きを決意する。
「オギャアー!オギャアーー!」
(お、産まれたみたいだな。さて記憶が正しいか確かめて見るか。えー、俺の名前は如月響哉、19歳、童貞、彼女いない歴2年、有名大学の理数系、後は何かあったかな?ま、いいや。取りあえずステータスとか見てみたいな。どうやって見るんだろ。)
「奥さん元気な男の子じゃよ。」
「はぁ、はぁ。あ、ありがとうございます。」
「ルミヤ良く頑張った!今夜は宴だー。」
「ありがとう、貴方。明日からもいっぱい頑張りましょうね。」
(子供の前で何つう話しとるんだ。この見るからに新婚な熱々な夫婦の元に生まれたくねぇーな。取りあえず情報収集だな。)
数年後
「ふーむ、なるほど。「魔力」はぶったい、じげん、じくうにかんしょうできるのか。」
(あれから数年経って体を変える魔法は使えるようになった。村人の家にしては少し大きい家に、これだけの本。これは両親のどちらかに何かあるな。)
「なーんて、おもいながらまりょくのじょうげんをあげるきょう、このころ。」
(これは神に言われた事だが、魔力の上限の上がりやすさは成人の儀前は後の10倍程あるらしい。)
「キョウヤー、ご飯よー。」
「はーい、おかあさん。」
(何故か日本の時の名前なんだよな。)
テーブルの真正面に座っているお母さんに、アイリスに会うための口実を吹き込む性格が糞悪い響哉。
「おかあさん。ぼく、トマシアドたいりくのりょうせいのがっこうに行きたいんだ。おねがい!おかあさんとおとうさんをしょうらい、らくさせてやりたいんだ!」
※全然そんなこと思っていません。
「ま、まぁ貴方どうしましょう。」
「キョ、キョウヤそんなこと考えて本を頼んだり。奴隷について聞いていたのか!ウゥ、父さん嬉しいよ!」
「おとうさん、ということは?」
「あぁ、行って来い!トマシアド学園。あのアイリス様がいる学園に!」
「ありがとう!おとうさん!」
「あぁ、今伝書鳩を送った。2週間後には出発出来るはずだ。」
「はやーー!!!」
「もう、貴方ったら。夜はあんなに激しくて遅いのに~。」
「今夜も遅いのぶち込んでやるさ!」
(だから子供の前でそんなこと話すんじゃない。)