捜索
「ここが広場なんだよね?」
私、誰に質問したんだろ。
やっとの思いで広場の中心までやってくる。
ここまで来るのに一時間以上掛かった。
「まぁ、良いか。それより、あの三人を探さないと。」
どこから探せば良いんだろう。地道に聞いていくしか無いかな。
「セリナ、やっと見つけたぞ。」
私が数分悩んでいると、クローシュが人混みから出てくる。
「あ、クローシュだ、今まで何してたの?」
「それは、こっちの台詞だ。」
頭をわしゃわしゃされた。
「な、何で私の頭を撫でるの?」
「撫でやすいからだ!」
理由すら、なって無い!
「それで、ハナとココは?」
「知らん、人混みに飲まれたからな。」
あ~、なるほど、私と同じなのね。
「じゃあ、探さないと行けないね。」
「あぁ、そうだな、どこから探す?」
「そうだなぁ、アクセサリー屋に居そうだけど。」
「アクセサリーか..よし!じゃあ、行くぞ。」
決断が早い、ほんとに早い。
「ちょっと待って、アクセサリー屋がどこにあるか知ってるの?」
「いや、知らん、地図とか見れば何とか。」
それに無計画、一人だと道に迷いそう。
「う~ん、どうしよう。」
「じゃあ、ハナから探さないか?ココが駄目でも、ハナなら何とかなるかも知れないし」
「二人とも一緒に行動してるでしょ。多分、それにココの方が探しやすいと思うよ」
「じゃあ、聞いてみるしか無いか」
クローシュはまた話掛けに行く。
羨ましい能力だなぁ〜。
数秒で帰ってきた。
「クローシュどうだったの?」
「アクセサリー屋めっちゃ近くにあるって事が分かったよ。」
「え~と、ほんとに?」
「マジ、聞いたんだからそうだろ。」
「近くにあるんだ、一番当てに出来そう…」
「行くのか?」
「じゃあ、行きますか、そこしか当てにできるとこ無いし」
私達はアクセサリー屋に向かった。近くにあった、広場から歩いて5分位の所に。
「ココ達居た?」
「居ないな、一応聞いてみるか?」
「そうしよう。」
来てないらしい、どこ行ったんだろ。
「う~ん、他に行く場所って無いよね?」
「いや、知らねぇよ!俺が女が行きそうなとこ何て知るか。」
まぁ、そうだよね、知ってたら逆に怖いし。
「そ、そうだよね、てかさ、疲れたし休まない?少し…」
「あぁ、何か俺も疲れた。」
私達は、近くにあるベンチに腰掛ける。
こんなにベンチが楽な所なんて〜、あ〜、楽だなぁ〜。