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楽しいお話会

「お話合いをしましょう!」

ココが唐突に話しかけてくる。

「ん?話し合い、そ〜だな良いんじゃねえか、これ以上ややこしくはしたくないしな」

「話し合いって何するの?」

質問するとココは少し悩み、口を開く。

「え?分かりませんよ」

「え?」

「え?」

みんなココがおかしいと言うような顔をする。

「どうしました?セリナさん」

そう言って不思議そうな顔でこっちを見てくる。



「そう言えばさ、そのさっきはごめん」

私はココ達にさっきやってしまった事を謝る。

「何のことですか?さっきって何の話を?」

「えっと、私さっきココの事殴っちゃったからそれで」

私は何度ココ達に謝るのだろう。

「まぁ、良いんじゃね?本人が知らないって言ってるし、俺も別にさっきの事は良いし」

「えっ?良いの?」

まさかあんな事をやって許してくれるなんてそう思い私は涙ぐむ。

「ちょ、そう泣きそうな顔するな」

「ご、めんね、グスッ、本当に」

私ココに抱きつく、少し動揺したような感じがしたけど。

「別に良いんですよ、セリナさんがわかってくれたのなら、それで」

「お、俺じゃねぇのかよー!」

突然クローシュが叫ぶ、みんな少しびっくりした。

「駄目ですよ、クローシュ、あまり大声で叫ぶと二人が、起きてしまいます」

それを静止するかの様にココが注意する。

「何の〜、話ししてるの〜?」

「は、ハナ起きちゃったの?」

「うん!うるさくて〜、起きちゃった〜」

ハナは緩い口調で言っているが、何故かすごく怖い。

「は、ハナも、もう少し寝てても良いんだよ」

「ねぇ〜、そんな事より〜、水無月ちゃん起きないね〜」

ハナは私の言葉を無視して、隣で寝ている子の事を気にかける。

と言うか…何でハナ、知ってるんだろ?水無月の事…えっ、こわ。

「えっ、何で知ってるの?水無月さんの事…ハナはまだ合ってなかった気がするけど…」

もしかして…ハナじゃない?もしかしたらまた敵…なのかな?

「ふっふっふ〜、この〜ハナ様に〜、分からない事など〜無いのだ〜」

と言って突然良く分かんないポーズを取り始める。


「は、ハナさんは、やっぱり面白いですね、突然こんな事考えられるのってや、やっぱり才能ですか?」

ココが笑いを堪えながら質問する。

「むぅ〜、ココしか笑ってくれなかった〜」

そう言って、私の事をぽかぽか叩いてくる…す、すごくカワイイ!

「わぁ〜、ハナ可愛いよ〜、それものすごく可愛いよ〜」

頬が緩むのを感じる。やっぱり年下は可愛い〜。

「怖、セリナ、今のお前の顔やばいぞ」

「やった〜、笑ってくれた〜、嬉しい〜わーい」

そう言ってハナは喜び、ジャンプする、ぴょんぴょんと。

「お、良いな、確かに…」

クローシュも少し微笑む。


「ぐぅ〜」

誰かのお腹の音が聞こえた。

「腹減った~。セリナ何か持ってないか?」

クローシュだった、ちょっとがっかりしながら答える。

「何も持ってないよ。」

「残念だ、セリナなら何か持ってると思ったんだかな。」

私ってそんなに食いしん坊なのかな?

「そんな事言われても。」

「じゃあ、ココは?」

「何も持ってないです、本ならありますよ。」

「んだよ、本かよ。そういうのは後でな。」

簡単に受け流され落ち込むココ。

そう言えば食料不足だなぁ。明日町に行かないと。

「皆、明日町に行かない?」

「町ですか、良いですね!また服とか..」

ココが何か恐ろしいことを言った気がしたけど無視しておこう。

「町か、良いな、ドラゴン倒すのにも武器とか必要だしな!」

「ま、まあね、明日行きますか。ハナはどうするの?」

「私も~、一緒に~、行くよ~。」

「なぁ、セリナ、今から行かないか?」

「えっ?今から?それは流石に。」

「酷いな!セリナ、俺とは行きたく無いのか」

ちょっと、何言ってるんだろ、この人は。

「いや、そう言う意味で言ったわけじゃ・・」

「ま、冗談だけどな。」

冗談じゃなかったら、ただのやばい人じゃない。

「ねぇ、ココ、町って何処にあるの?」

「町ですか?ちょっと待ってください。」

「地図持ってたんだ、ココは流石だね」

そんな事ありませんとココが顔を真っ赤にして答える。



「あっ、ありました、え~とここから歩いて二日で着きます。」

「二日って遠くね?近くには無いのか?」

「う~ん、無いですね。」

「ココ~、名前は~?」

「名前ですか、え~と、エルドルフですね!」

「エルドルフね~、分かったよ~。」

ハナ、名前なんて聞いてどうするんだろ。

「今から~、行くよ~。」

今から行くの、さっき行きたくないって言ったのに…それに猫とか水無月どうするつもりなんだろ?


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