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怒り


「皆!ただいま」

少し暗い顔でココが話しかけてくる。

「セリナさん、どうでしたか?ハナさんは…」

「ごめん..見付からなかった。」

途中で変なやつに会ったけど、それは言わないでおこう。

「そうですか..でもセリナさんだけでも戻って来てくれて、私は嬉しいです、それと、その人は誰ですか?」

そう言えば、おんぶしてたの忘れてた。

「確かに、そうですにゃ、それ誰ですにゃ?」

「それは~…」

どうしよう、この人の事話すとなると、あのやばい奴の事も話す事になってしまう、それはココを心配させてしまうし、どうしよう?

「セリナさん?どうかしましたか?」

「も、森で迷子になってから、連れてきちゃった」


そんな事を話していると、クローシュもやって来た。

「そうなのか?まぁ、別に良いが」

「い、良いの?追及しなくて…」

「そんな事するかよ、お前にだって隠したい事とかあるんだろ?だったらそれでいいじゃねぇか、別にな…」

クローシュが少し恥ずかしそうに言った。

「そう…ですよね、私もセリナさんの事信じてますから!」

「ココ…」

「どういう事にゃ?よく分からないにゃ」

猫は少し戸惑う。

「ま、お前にはまだ早い話だからな」

「てか、眠いから寝るわー」

そう言って、草原に横になるクローシュ、私も眠い…

「じゃあ、私も寝るから。お休み」

「今から寝るんですか?」

「うん、眠いからね。」

「そ、そうですか、疲れてますもんね、おやすみなさい。」

「うん、おやすみ。」

「そんな無防備で寝てると俺が襲うかもな」

「流石にそれは無いでしょ~。」

水無月ちゃんを、おろし私は寝に入る。



「ん~、おはよぉ~?」

「何で疑問系?もしかして寝ぼけてるのか?」

「セリナさん、起きてくださいよ〜。」

「ふふ~、おきてるよぉ~、」

「寝ぼけてるな、これは」

「あれをやりましょう!クローシュさん」

「てか、そろそろさんは止め無いか?せめて君だな。」

「く、君ですか、分かりました!クローシュ君…こうですよね?」

「それで良い、やるんだろ、あれを?」

「はい」

「ふぇ~?」

「セリナさん!起きてください」「セリナ起きろ」


二人につねられた。痛い

「痛いよ~、ココ、クローシュ!」

私は涙目になる。

「あっ!セリナさん!」

「おっ、セリナ起きたか」

「え〜と、所で今何時なの?」

「今ですか?今は~」

「夜だ」

「いや、夜なのは分かるよ。さすがに」

結構暗くて辺りがあまり見えないし。

「今は、大体8時位ですね。」

ん?二人?あれあの子が居ない。

「あのさ~、猫は?」

「ん?ミシャーナか?知らん、どっか行った。」

「え、良いの?てか、ミシャーナって誰?」

「いつも何処かに行ってしまうので、別に気にしないでにゃ〜って言ってましたよ。」

「そ、そうなんだ。」

それで良いのかな?

何で?ミシャーナって誰って聞いたら無視されたんですけど…

「あぁ、いつもこのぐらいの時間になると居なくなるんだよ。」

「え〜、それは別に良いかな?それよりも…」

「それよりも?何か俺達に質問でもあるのか?」

「ミシャーナって誰?」

「ん?何だミシャーナの事か、ミシャーナってのはあの猫の事だ。」

「あの猫、ミシャーナって言うんだ…」

「はい、そうですよ、可愛いですよね〜」

あまりにも知らなすぎたので、私は、森に行っている時の事を教えてもらう事にした。



「なるほどね、大体分かったよ」

「はい!それぐらいですね。」

あのミシャーナの事やこれからの事を私が居ないうちに話していたらしい。

流石はしっかり者のココ…すごいなぁ。



「う~ん、仕方ない..よね。」

「何が仕方ないんだよ、セリナ」

「やっぱり話しておかないとなって思ってね」

「何の事だ?よく分からんぞ」

「まぁ、私が森の中で何をやっていたか」

面倒だったけど、私は森での出来事をすべて話した。

「そんな事が…」

「そうか、そんな事があったのか…」

二人とも下を向いて何かをつぶやく。


「なぁ、セリナ、そいつはお前の知ってるやつだったのか?」

「ううん、知らないよ」

「そう何ですか…私は、セリナさんが生きて帰って来てくれただけで、すごく嬉しいです」

ココは私に抱きついてくる。

「セリナ…いや、二人とも、何かに狙われてる」

クローシュがつぶやく、私達が何かに狙われてると。

「え?誰…に?」

恐る恐る質問する。

「分からない…だか狙われてるのはわかる」

「そんな…じゃあ、これからもこんな事が起こるの?」

「多分だけどな、それは俺には分からん事だ」

「どうして…どうしてですか?何で私達が、狙われちゃうんですか?」

「分からない、すまん」

ココはそれを聞いた途端に怒り始めた。

「ふざけないで下さい!どうせ、ハナさんが居なくなったのもセリナさんを殺そうとしたのも全部クローシュが企んだことですよね?返して下さいよ!ハナさんを…そうやって私からまた何かを奪うつもり何ですよね?あいつみたいに!そうやって誤魔化しても無駄です、分からないなんて言って…本当は全部知ってるくせに!」

ココが、こんな事言うなんて…

「本当に知らないんだ!ただそう感じたから言っただけで…」

「ココ、クローシュは…」

「セリナさんは黙っててください!その人は嘘を言って騙そうとしてるんです!どうせ記憶喪失も嘘ですよ、私達に近付いて殺そうとする為の…」

「ココ…クローシュは違うよ」

「どうしてそう言い切れるんですか?セリナさん」

いつもと違うココを見て少し後ろに下がる。

「それにクローシュが怪しいって言うなら、私も怪しいんじゃ無いの?あの時、ココを助けたのはあなたに近づく為の演技だったかも知れないし」

自分が何を言っているかあまり良くわかっていない、けどココを止めるために何とか説得する。

「違います、セリナさんは違うって分かります、だって私の名前を聞いても優しくしてくれたから、セリナさんとハナさんは私の大好きな友達です、私一人だったら学園に入学したいとは思いませんでした、でもセリナさんの剣術やハナさんの魔術を見てすごいって思って、私もこんなふうに出来たらなって思って、それにあんなに命がけで私の事を守ってくれた、ハナさんの事で一生懸命になってくれた、そんな人が私に嘘をついてるなんてこと絶対無いからです!」

ココ、そんなふうに思ってたんだ。

「何でだよ?じゃあ何で俺の事は信じてくれないんだよ!なぁ、ココ!」

「そ…れは」

ココは黙ってしまう、そりゃそうなるよね、だって理由が無いんだもん。

「ねぇ、ココ、ココはさクローシュの事…そんなに信用できない?」

「当たり前です!だって…」

「理由なんて無いんだよね?だってココはただ怖かっただけなんだよね、怖かったから錯乱して、誰かに当たっただけなんだよね?これからも、誰かに狙われて私が傷つくかも知れないから」


「そう、ですよ、怖いんです、突然私達の中に入って来て壊されるの、不安なんです、セリナさんが死んじゃうんじゃないかって」

「そ…うなのか、怖かったのか、でも俺は本当に何も知らない」

「少しは信じても良いんじゃないかな?ココ」

「セリナさん…分かりました、少しだけ信用します」

そう言ってどこかへ行ってしまった。



「マジで、助かった〜、ありがとなセリナ」

「こっちこそごめんね、いつもは違うのに…」

本当にいつものココとは違う気がした。

「いや、知ってるって、あいつがそう言うやつじゃないのは」

でも、ココの言うとおり何だよね、怖いって言うのは。

これからも狙われる…か






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