森からの生還
何で私っていつも倒れてるんだろ?
「はぁ~..」
とりあえず帰らないと行けないし
「ハナ..帰って来るよね?」
私は一旦森から出て、ココ達と合流する事にしたい、けど帰れるか分からない。
「また、面倒くさいことに..」
来た道を戻るだけだから何とかなる。
そう言えば、さっきの良く分からない力..身体には負担が大きいけど、練習すれば使いこなせる様になるかな?ちょっと期待してみても良いよね?
魔法もハナに教えてもらえば私!最強になれたりして..
ん?来る時には気付かなかったけど血の跡があっちにもある。
誰かが引き摺った跡があるんですけど。
行った方が良いかなぁ。
とりあえず行きますか、ココなら絶対行くだろうし。
人が居る、気絶してるのかな?血だらけで良く分からないけど。
「大丈夫ですか?あの~」
「..はぁ..」
相当消耗してる。これは…魔法の使いすぎだね。多分
「待っ..て」
「どうしたの?私は何処にも行かないけど」
「あ…の、ここは…危険…だから」
あ〜、多分さっき危ない人の事を言ってるのかな。
「あなた、名前は?」
一応怪しいから名前は聞いておこう。
「あなたは?」
えっ、もしかして、こっちから自己紹介しないと駄目なのかな?
それはちょっと嫌なんだけど。
血だらけで迫って来るので更に怖い。
「え、え~と、私はセリナです。」
「そう..セリナね、よろ…しく。」
「よ、よろしく..ね」
早く帰りたいな、また変な人に会っちゃった。
ホントに最近ついてないなぁ。
「あ…そうだ…名前…教え…ないと…」
「む、無理に喋らないで」
「わ…たしは…水無月…だ…よ」
「水無月?聞いたこと無い名前…」
多分、ここら辺の名前じゃない、どこの国の人何だろ?
それにどことなく、クローシュに雰囲気が似てる気がする。
「そ…そう…かな?普通に…良く…聞くと…思う…けど」
結構辛そう、私が、回復魔法使えたら直せたんだけど…
「ねぇ、大丈夫?私に出来ることある?」
これは多分失敗した、私はそれを数時間後に知る事になる。
「大丈夫…だよ…あなたは…早く…」
これは気絶かな?よく分からないけど、と、とりあえず連れて帰ろう、ここはすごく危険だから。
「狐さん…」
ここは、狐に助けてもらった所..狐…
ううん、今はそれを考えてる時じゃない、前に進まなきゃ!
「後は、ここを真っ直ぐ進めば」
そして私は森を抜けて、草原に出る。
久しぶりの朝日、すごく綺麗で眩しい。
そしてココと猫が手を振って待っていてくれた。