表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/43

年明け

新年が明けてしまいましたが、今年もよろしくお願いいたします!


(注:リッシャ―王子とハデン王子は出ません)


「巫女様、年明けです! いい一日から今年も乗り切りましょう!」

「ふぇっ!? な、なにがですか……!?」

 明朝早く、勢いよく開け放たれた扉から現れたキッシュさんの高らかな宣言に、吃驚して起きた私は問いかける。

「巫女様にはお伝えしていませんでしたが、昨日は年終わりの日でして、今日の夜明けから新しい年が来たのですよ」

「え、ちょっ……て、えぇ……。それで年明け……ですか?」

「申し訳ありません。昨日一昨日は忙しかったですし。そうなんですよ。そして朝一番、今年の抱負を決めて相手に教えるのが一番いいとされているんですよ。……ただの迷信みたいなものですけれど」

「そうなんですか……」

「巫女様は今年の抱負とかありますか?」

 キッシュさんに問われ、私は首を傾げて抱負を考えてみる。


 この世界に来てから、あまり時間が経っていないようにも思えるけれど、唯一の願いなら、私の記憶を取り戻すこと、そして元の世界に帰ること、だけど――――。


「巫女様?」

「え、あ、いえ。そうですよね。抱負、ですよね……」

 抱負を考えるはずだったのにそれと言えるものじゃないことを思案していると、キッシュさんは不思議そうに首を傾げられ、私は思い出したように話を戻し、頭に思い浮かんだ言葉を口にした。 

「今年の抱負は、頑張る……ですかね」

「頑張る? ですか」

「はい。まだ、慣れないことやしなければならないことが沢山あると思うんです。ですから、これからの出来事を精一杯頑張っていこうかなって……」

 まだ、これからどうなっていくのか、考えも及ばないからこそ、これから起きていくであろう事を思いながら、私なりに考えてみた結果をキッシュさんに教える。

「なるほど、いいと思いますよ。自分自身の抱負を他人が決めていいということはないですからね」

 キッシュさんはにこやかに頬を緩ませた後、パンッと手を打った。

「さて、それでは巫女様、今年もよろしくお願いいたいします」

「はい! こちらこそ!!」


 新年の挨拶を交わし、いつもとはちょっと違った日常が始まった。


おわり

 



ヒロインの抱負の話をしましたが、私の抱負は「曜日を跨がないように更新する」です。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ