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ケセラセラ  作者: ほるまりん
第一章〜物語は動き出す〜
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001『何とかなる』

初めまして私"ほるまりん"と申します。

小説等は前々から書いてみたいと思っていたのですが、構想だけで最終話までかけた試しがありません。

原因は飽きやすい所と言う。

ものづくりをする上では圧倒的欠点な訳でございます。

その欠点を克服する為に、公の場に投稿してみて自らの首を締めるという所業に及んだので御座います...。

さて、本作は異能バトルもので、昔から書いてみたいと思っていたジャンルでした。

当初は戯曲の様に、セリフのみで進めようと思いましたが、

開始15分で断念...先人は凄いですはい...

昨今は高校生前後の年齢の主人公を題材にしているラノベが多いですが、本作品は20代中盤くらいの男性が主人公です。

ちょっと大人な内容を目指して行きますので、どうぞ生温い目で見守って頂きますようお願い致します...!

「えーはい?こちら"ケセラセラ"。依頼で?.......はい。....................................................................詳細は後でファックス等で送っておいてください。では。あ、頭金は例の銀行口座へお願いします。」

今時珍しい黒電話。受話器を置いた時のチンッ...という音が好きで使っているらしい。

しかし、依頼が入ったというのにそのチンッ...は何故か何時もより重く感じた。

「どうした?ネームレス。依頼だろ?」

ネームレスと呼ばれた女性は物憂つげにサングラスを外して3人がけソファーの背に腰を下ろす。

「そうなんだけど...ちょっとねぇ...まぁ受けない訳にはいかないんだけど」

「なんだ?珍しく煮え切らない。このエルミア様に何でも言ってみな。ん...?今日のはお姉さんキャラか?」

ここは、昔お世話になったコーヒー屋のマスターが隠居するので引き継いだ店を改造している為、雰囲気は中々の佇まい。

エルミアはそんな中、ソファーに寝そべってネームレスの尻を見ている。

「気分転換よ...とある廃棄された研究施設。」

ネームレスは変装の名人である。その変装は身長、体重、骨格、声帯、肌色、髪の色、目の色と自在である。それは宛ら変身。固定の名を持たない事から通称ネームレス。彼女の変装を見破れるのはエルミア位である。どうして見破れたのか聞いても教えてくれない。だから共に行動している。

「ああ」

「その研究施設では新薬の開発と表向きには唱っており、裏では数々の人体実験を行っていた」

「今じゃよくある話だな」

恐らくフィクションの話をしているのだろう、腕を枕にしてエルミアは冗談混じりに相槌を打つ。

「...そこを壊滅させて欲しいってのが」

「今回の依頼?ふざけんな!うちは解体業者じゃねえってんだよ!!」

足の反動を使って上体を起こすエルミア。

「そこに居る失敗作達が私達にしか手に負えないんですって」

「....」

沈黙。その間2秒ほど

「報酬は弾むそうよ?」

「そこまで言われちゃあやらなきゃな!」

エルミアは瞳をランランと輝かせ仕事の準備に取り掛かる。

(全く...単純よねぇ...)

ネームレスは煙草を取り出してゆっくりと、くわえた。

天井のシーリングファンが恨めしそうにこちらを睨んでいる様だった。

      ◆

「して?今回の依頼はこの研究施設の制圧で良いのだな?」

身長180cm程。細見だが筋肉質なのは服を着ていても見てわかる。髪は短髪で白髪。それは歳からくる白髪なのか元々なのか今では分からない。落ち着いた男性特有のバス。細目が少しだけ開き、眼下の研究施設を睨む。彼はオールド。

「すみませんご隠居。手伝わせてしまって。」

そう言ったのは先程登場したエルミアだ。

黒髪にすらっとしたジャケット。カウボーイが被るような白帽子。傷一つなく毛羽立っていない所を見ると新品か、それともとても大事にしているものか。

後者なら職人が泣いて喜びそうだ。

ネームレスと話していた時とは雰囲気が違い、フランクさはなく生真面目さが漂う好青年だ。

それは彼が多重人格者であって、上手く人格の入れ替えが居てっているから。

前述の人懐っこい方の"フランク"。今現在の生真面目で冷静な"ブレイン"。まだ有るのかも知れないが今のところはこの二人を使い分けている様だ。

オールドは生真面目で礼儀を慮る。その為エルミアは生真面目な"ブレイン"で対応しているのだ。

オールドはエルミアの武術の恩師であり、命の恩人である。

ケセラセラを立ち上げた時も正式なメンバーへと勧誘したが彼はそう言うのは苦手で、属そうとしない。

手は貸してくれるようで、エルミアが手に余る場合は、声をかけている。

少々ゴネるが結果的に折れてくれるとても優しい人だ。

戦闘技能はエルミアの師と言うだけあってずば抜けて居るし、右に出るものは居ないとエルミアは思っている。

そうこうしてる内に崖下にある研究施設に辿り着く。

普通、こういう所へは研究施設を作らないと思うが、崖崩れ、雪崩、浸水を危惧してもここに建てる必要があったのだ。

人目に着かない。

恐らくこの一点に限るだろう。ここは、市街からは相当離れているし、この研究施設に辿り着くには崖を越えていくか、一本道しかない。

一本道は見晴らしが良く、そこを渡っているだけで即座に研究施設に補足されそうな程。

今回は隠密という訳でもなく、別段普通の人間が居るという情報もない為その一本道を1時間程かけて歩いてきたのだが。

その研究施設。

迷彩を採用しているのか結構な距離まで接近しないと解らない。

まるで背景と同化していて並の人間では視認すら危うい。

まぁ、この二人は別格だが。

ネームレスと言えば既に侵入済みだ。

彼女は変装のプロ(変装というより変身に近い)だが、無機物にだって化けられるし、化物にだって化けられる。

『見えているもの、想像出来るものだったらなんにでも成れる』と言うのが彼女の謳い文句だ。

そう言う能力で言えばエルミアも似たような所があるし、変装を見破れるのはエルミアくらいなものだ。だから長い間相棒として付き合っている。

彼女を先に潜行させたのは、その変身能力。

施設内に化物が居るという話だが、彼女は無機物にだってなれるのだ。

あまりに本体と大きさが違うなら別だが。

化物に視認されることなく仕事が出来ると踏んだのだ。

依頼は研究施設の消滅だ。爆弾や火を着けてしまえばいいが、それだけでは実験動物が世に放たれる可能性がある。

ダイナマイトの設置がネームレスの仕事。(先に潜行すると云ったのは彼女である)

内部の実験動物及び、ダイナマイト等で破壊できそうに無いものを直接破壊するのがエルミアとオールドである。

「ああ...早速お願いします。ご隠居。右は任せますが大丈夫ですか?」

「戯けたことを...弟子に遅れを取るものか。ぬしこそ死ぬなよ。中々やるぞ。そこの」

「無論です。無傷とは行かないでしょうが...」

オールドは腰に手を当てたままゆっくりと、エルミアは帽子を人差し指でクイッとあげる。

両者の目は獣であり、威圧感から万人が逃げ出す。

方や、目前にいるのは、化物。

人型で有りながら明らかに人では無い雰囲気。

あちらも威圧感はばっちり。

普通の人間では睨まれただけで死にそうな程。

「中々いい殺気ですね。」

「無駄口叩くでない。征くぞ」

二人は個々を引き付ける様にバラバラに散った。

どうも初めまして"ほるまりん"と申します!

最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

まさか本文読まないで後書きを読むなんて言う変態さんはいらっしゃらないと願いますが...

如何でしたでしょうか?

世界観はなるべく語らず、想像していただき徐々に明白にしていきたいと思っていますので、どうぞ生温い目で見守ってください...

誤字や修正案がございましたらどうぞご教授下さいませ...!

では2話書けるように頑張ります。

新年早々大変だ...

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