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特技の使い方 〜吸えない煙草〜  作者: cozy
吸えない煙草 第一章 入局
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女王蜂

女王蜂


四人は扉の前に立つとドアに手を掛ける。鍵は掛けられてなく、あっさりと開いた。


【自動拳銃創造】


拳銃を手にした元を先頭に部屋に入っていくと、多量の大雀蜂が飛びかかってくるが特局特性の殺虫剤を撒いて数を減らし、服のおかげで刺される事も気にせず先へ進み部屋の扉を開ける。

そこには男二人に挟まれた異様な女の姿がある。全身に雀蜂の巣の外皮のようなものを纏っている、白岡日出美であった。


元は銃を構えながら油断せずに言う。


「特局だ。白岡日出美か?だいぶ写真と違うような気がするが。」


資料にあった白岡はだいぶふっくらしていたはずだが、目の前にいる女は顔こそ変わらないが、無駄な肉がそぎおとされている。


「そうよ。出産にはエネルギー使うの。こんな風にね。」


口を大きく開けると、蜂の群れが飛び出し白岡の頭上を飛び回っている。四人は蜂が出てくる様子から目を離す事ができない。


「あなたたち四人に逢いたかったのよ。昨日の事は横にいるこの働き蜂が教えてくれたわ。私の可愛い我が子と大事な養蜂所を壊してくれた敵をうたなきゃね。」


白岡が蜂の群れを四人にけしかける。殺虫剤を撒き撃退しようとするがあまり効果はないようだ。


「私から直接生まれた子はそんな殺虫剤ぐらいじゃやられないわよ!」


フルフェイスや麦わら帽子のネットに蜂が多量に纏り付き、前を見る事もままならない。勇司は器用にもぞもぞとネットの中で火をつける。


【緑煙】


緑の煙をネット越しに広範囲に吹き出した。蜂は煙に触れるとバタバタと落ち、その数を多少減らすしていく。

それを見た白岡は二人の男もけしかけるが、久信が容赦なく踏み出した男の足にスタン警棒を当て、バランスを崩した所にさらに首元にスタン警棒を押し当てると男は意識を失った。もう一人も突っ込んでくるが、霰が軍手の先から爪を伸ばす。


【爪化粧・紫】


男の伸ばしてきた手に爪をたてると、爪から麻痺毒があっという間に侵入し男は動きを止め、倒れこんだ。

元はその間も銃口を白岡から外さない。


「なあ、ここら辺であきらめないか?このままじゃ逮捕じゃすまなくなるぞ。」


元のその言葉に、白岡は険しい表情を浮かべている。


「あなた達が悪いんでしょ!人の巣に勝手に入ってきて。行きなさい。」


白岡は残った蜂を四人に押し掛け、ベランダへと走って逃げる。また視界を埋めるほどの蜂に囲まれるが、元は気にする事なく二発の銃弾を白岡の背中に叩き込んだ。

白岡はベランダから落ち、姿を消す。元は蜂を振り払いながらベランダに行き、下を確認するが白岡の姿も血痕も確認することはできない。


「あの蜂の巣硬いな。下に逃げられたか。」


勇司はもう一本緑煙を使い、蜂の数をなんとか減らす。


「親父どんな感じだ?やったか?」


「駄目だな、下に逃げられた。急いで追うぞ。」


四人は走って階段を降りると、一階の踊り場で白岡と操られている五人の子供を見つけた。



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