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特技の使い方 〜吸えない煙草〜  作者: cozy
吸えない煙草 第五章 次代
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火事場

火事場


燃え盛る家の前で消防隊が活動をする中、勇司と久信は周囲を見渡していた。集まる野次馬の中から怪しい人物を探すが、真っ昼間の火事のため集まってくる人の多さに判断がつけられない。

更には強くなる火の勢いに、消防士達は火事場に入る事が出来ないでいた。


「勇司さん、火事の方はお任せします。見て見ぬふりは出来ませんし、特局より断然向いている消防士の力を見せつけて来て下さい。」


「それもそうだな。大勢の中から誰かを見つけ出すよりは、火事場のほうが向いてそうだ。じゃあ行ってくる。」


燃え盛る一軒家に近付きIDカードを消防士に見せると、中にまだ人が取り残されている事を聞かされ、勇司は銀色に輝く煙草を取り出し火事場の前で煙草に火をつけていた。


【真銀煙・甲冑】


吐き出した煙によって勇司は全身甲冑を身に纏うと、燃え盛る家へと躊躇することなく進んでいく。


「驚く程あっさり行きましたね。では私は頑張って見つけましょうか。」


【思金神の眼鏡】


集まっている野次馬全てを視界に収め、行動を読み取り、更には読唇術で口の動きを読み、口を隠しているものは頬の筋肉の動きで読み解いていく。


本来であれば人一人の脳では処理しきれない膨大な情報を、知恵の神の名を持つ眼鏡を使って処理を推し進めていく。

すると深々とカーキ色の帽子を被り、ブツブツ呟く一人の男の口の動きに吸い寄せられていた。


「・・・余計な事を余計な事を余計な事を。助ける必要なんてないだろあんなやつ。余計な事を余計な事を・・・。」


横に立つ野次馬にも聞こえないような男の声を久信の視界は確実に捉え、見失わないように自分だけに分かるマーキングを施す。


(当たりでしょうか?少し動くのを待ってみましょう。)


眼鏡を外し一度目薬をさすと、男を視界の端に入れつつ久信は存在感を消し人混みに紛れ込んでいくのであった。


野次馬が見つめる炎の広がる住宅の中では、勇司が煙の中を突き進んでいる。


「中は外ほどは燃えてないな、そしてかなり広い。誰かいませんかー?」


煙をものともせず進む勇司は一人での捜索を諦め、周囲に立ち込め増えていく煙に特技を使う。


【煙人形】


いくらでも増える煙が寄せ集まり濃密に形作られると、五体の煙で出来た人形が立ち並ぶ。


「ゴーだ、煙君達。一生懸命に誰かを探すんだ。誰を探すのかは知らないがとりあえず頑張れっ!」


敬礼を見せる五体の煙人形達は、散り散りに捜索に入っていくとあっさり煙人形は結果を残す。指差しで方向を伝える煙人形に促され部屋の扉を開けると、倒れている女性を発見する。

部屋の煙を外へ追い出し、女性に息があることを確認すると勇司は再び銀色の煙草に火をつけた。


燃え盛る家の中から、甲冑を背負った甲冑が出てくると駆けつけていた救急隊へと近付き、ギョッとしている救急隊員を無視して背負っていた甲冑を下ろし、甲冑を霧散させる。


「中にいたのはこの人だけだったよ。後はお任せします。」


怪しまれないようIDカードを示しながら伝える勇司の言葉を聞き、救急隊員達はすぐに措置を開始していく。


救助された女性を見て未だブツブツ呟く帽子の男は、野次馬の中から移動を開始し人混みから離れていく。少し離れた後方から久信が動き出し、尾行を始めるのであった。



少々立て込んでいましたが、なんとか投稿です。今回の事件は久信に頑張っていただきたい。そう思いながらもここからどう話しが進んでいくのかは作者にも謎です。

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