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夏生詩集

嫉妬

作者: 夏生

誰かに嫉妬したとき


自分の周囲が見えなくなる


相手の恵まれた部分だけが


クローズアップされて


これでもか、これでもかと


迫ってくる



ポケットに手を突っ込んで


小銭だけしかなくて


途方に暮れたような気分が


四六時中、つきまとって



鏡を見るのも嫌になる


見ても自分は見えない


見たくないものが


クローズアップされて


目を背けるから



愛する人がいて


愛せる自分がいて


何不自由ない生活をしていても



すっかり忘れてしまって


相手の恵まれた部分を


飛んできたボールの行方を追うような目で


見てしまう



自分は相手の恵まれた部分に気づいているが


相手は気づいていないかもしれない


喜んでいないかもしれない



嫉妬に捕らわれた自分のように




















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