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ボルカノ物語  作者: winger86
第1章 始まりの地 アパランティア地方
3/10

第3話 チャコルドズファミリー

 その女性が服についた泥から視線を上げたとき、僕と目が合った――


「あら、お客さんかしら? いらっしゃい。せっかくこのピーツ村に来たっていうのにあいにくの天気だわね~」

「あの~こちらの女性は?」

「ああ、紹介しますよ。こちらは私の妻のオキシールです。普段は、街のギルドで受付をやっていますよ。」

「初めまして! 山下理鳳と言います。リオって呼んでください!」

「じゃあリオ君よろしくね~ ちなみに今日はどういう用事でここを訪ねたのかしら?」

「実はここだけの話なんですが…」


僕はオキシールさんにこれまでの経緯を説明した。


「まあ、それは災難だったわねぇ~今日はこんな天気だしぜひ家でゆっくりして言ってちょうだい~」

「ありがとうございます!」

「そういえば、今あなたいくつ?」

「え?今19で、あともう少しで20になるところでした。」

「あら、それならうちの子と同じじゃないかしら? あなた」

「もうカボディアもそんな年になるのか。年月が過ぎるのは速い。おっと失礼しました。カボディアとは私たちの娘のことです。今は隣の大きな町で冒険者として働いていますな。」

「娘さんもいらっしゃったんですね。隣町っていうことはあまり家には帰ってこないってことですね。」

「そうなのよ~やっぱりおじさんおばさん二人だけはやっぱり寂しくてねぇ~」

「私はそんなこと思わなかったがな。久々に二人きりで生活できているんだから。」

「今はそういうのはいいから。」


奥さんが強い家なんですね~あははは~と思いつつ、改めて懐の深いこの二人に心から感謝した。その後は、オキシールさんから前の世界での出来事や恋愛事情など様々なことを根掘り葉掘り聞かれた。オキシールさんは息子というものに憧れがあったらしく、かなりぐいぐい来られたので結構疲れた。


「そろそろ夜なのでお風呂をお借りしたいです。いいですか?」

「もちろん、構いませんよ。着替え等は以下がしますか?私の衣服でしたらお貸しします。」

「じゃあお言葉に甘えて~お願いします!」

「分かりしました。お風呂場に案内します。」


そういってお風呂場に案内され、身支度を済ませてから中へ入る。お風呂場は、シャワーのようなものが壁から突き出しており、その部分は金属、床は石畳、湯舟は磨かれた白い石をベースに作られており、壁は木でできているといった様子だ。とても西洋風な感じがする。もちろんあっちの世界のようなシャンプーやボディーソープといったアメニティーは存在しない。そりゃそうか。あっちの世界と同じようにシャワーで体を流し、湯舟に浸かり、のぼせるちょっと前で風呂を上がった。ちょうどお風呂のドアを開けたと同時に、リビングとつながるドアが開いた――


「は? あっっ……!!!!」

「え?」


バタン!!!!

ドアの向こうにいた人と一瞬目が合ったのも束の間、そのドアが勢いよく閉じられた。もしかしてさっき話してた例の娘さんだったりしないよな…? いやそうに違いないな…はは! 生まれてこの方家族以外の異性には裸見られたことないのに! それはともかくとして、浴槽近くにあるバスタオルと着替えを取り、着替えをさっさと身に着け、恐る恐るドアを開けた。案の定金髪ボブの若い女性が仁王立ちでこちらを睨んでいる。


「この勝手にうちのお風呂を使った露出狂は誰?」

「誤解が過ぎますね…なんと申し上げればよろしいかと…」

「ああ、ティア、この人はお客さんのリオ君だ。ちょうどお風呂を貸していたところだったんだ。いや~私としたことがすでにお風呂に先客がいるのを伝え忘れてしまったな!あっはっは!」

「いや笑い事じゃないでしょ、ただでさえパパの裸ですか気持ち悪いのに知らない男の裸と来たら…」

「まあ、いいじゃないの、将来ママの息子になる人かもしれないからねぇ~」

「絶対こんな人と結婚なんかしないから。」

「なんだろう、典型的なツンデレタイプってやつか」

「なんか言った?」

「いえ、なんでも!」


逆ラッキーなんちゃらなんてあまり聞いたことないな、何ならこれで嫌われたのマジで理不尽だな。あと、耳良すぎ、こっちの世界にもツンデレって言葉あるんだ。これは覚えておこう。


「気持ち悪いから今すぐにでも出てって欲しいけど、今日は1日中こんな天気みたいだから、今日は勘弁してやるわ。でも、明日晴れたらすぐに出て行って!」

「いや無理っす、家無いっす」

「じゃあ野宿ね」

「そんな~残忍な~」

「もうそんなに仲良くなったのなら、そう時間はかからないわね」

「これのどこが仲良くなったよ! こんな男はなから願い下げだわ!」

「さすがに酷すぎるんじゃない? 一応僕にも人権は用意されているはずなんだけど…」

「人権?何それ? まあとにかく明日にはさっさと出ていって!」


こんな形でピーツ村村長の娘カボディアには最悪な第一印象をあたえることとなってしまった。

基本的に毎日投稿をしようと考えていますが、基本的に不定期投稿になる予定です。

よろしくお願いします。

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