『あんたたち生臭いわね』
御早う御座います!また書いてみました!宜しく御願い申し上げます!
あんた、生臭いわね。 御近所の姉ちゃんがいつになく強い口調で透君に言ったとしましょう。 透君はお魚屋さんのひとり息子で、いつも忙しいおうちのお魚屋を手伝って店先に出ているものだから、いつでもぽわん ぽわんと サンマやまぐろやタイやイカや鮭やいくらや白子やタコの匂いを漂わせていたのです。 それは事実なのだから仕方ないのかもしれないのだと思うとしましょう。 でも、透君は、言われてちっとも恥ずかしいとは思わないのです。透君は自分はおとなになったら、お父さんのこのお魚屋さんを継いで、色んなお魚を売っていっぱいの人たちに、マグロやサバやカツオやハマチの美味しさを知ってもらいたいと願っていて、そう願う自分の志に誇りを持っていたからです。
御読み頂きまして、誠に有難う御座いました!