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転生したらまさかの蜂の魔物って、噓でしょ……?  作者: 風遊ひばり
天災の誕生
28/74

私が一番子離れできていないんじゃ……?

評価・ブックマークありがとうございます!

休日はちょっと早めに投稿なのです。

目指せ一日1万PV。

うーん、やっぱりゴブリンって頭良いかも?


前世のラノベとかでもズル賢いイメージあったけど、まさか耕作や牧畜の概念まであるとは。

まぁ、無くてもある程度は教えるつもりでいたけどね。



ゴブリン達を配下にしてまず行なったのが、住処の確保。

適当に木を伐採して縄張りを広げ、ついでにその木で柵を組んで周りをぐるりと囲んだ。


私とラクネアの糸を使ってるから、よっぽどのことがない限り突破はされないと思う。



それに、この周辺の魔物は減ってるしね。私が縄張りを広げ始めたら、当たり前だけど周囲の魔物は襲いかかってきたよ。


え?もちろん私が美味しくいただきましたよ。

ヒョウみたいなやつとかワシみたいなやつとか。


私を避けて子供達やゴブリンを狙うもんだから、つい本気で殴っちゃったけど。


吹き飛んだとかじゃなかった……その場で破裂して木端微塵だよ!

加減しなきゃダメだと思いました(棒)。



そんなこんなあって、私がゴブリンを配下にして3日は経った。

縄張りを囲むバリケードも完成したし、ゴブリン達が住むっぽいのにも着手している。


でも、このゴブリン達は4、50体の集団だったようで、まだ家は全然足りていない状態だ。

まぁ、一度教えれば自分達で進められるぐらいには頭良いから、結構楽なもんだけど。


だから、私は今食料の調達と家畜になりそうな魔物の捜索に出ている。カローネと一緒にね。

ゴブリン達の守護も必要だけど、バエウスとラクネアがいれば大丈夫でしょ。



あの子達、メキメキ強くなるんだもん……。

私みたいにステータスの奪取はできないけど、私が奪取する度に《女王の下賜》によって1割ほど還元されていく。


しかも、色々と魔物を狩りながら開拓している途中で、私と同じように成体になってから一段階進化を遂げたのだ。



お陰で、多分トンボを相手にしても一匹で勝てると思う。

いやー、子供の成長は早いねぇ。

そんなわけで、私は安心して狩りに出掛けられるわけだ。


……もしかして、巣立つのももうすぐだったり?

いやだぁ! 私はもっと子供たちと一緒にいるんだもん!



そんなわけで獲物を探していたんだけど、なかなかすごいのがいたねぇ。

黒い鱗に全身を包み込み、ズルズルと小さく音を立てて木々の間を進む巨大なヘビ。

多分、昔私も食べたことのあるヘビの進化形だ。なんとなく面影あるし。


でも、大きさよ……。

胴体の直径が、私の身長と同じぐらい。

くっころさんと比べた時、私は人間と同じサイズだと判明したから、直径だけで160cmか170cmぐらいあるはずだ。なら全長何m……いや、何十mあるんだって話だよ。


それにステータスも……《鑑定》!



名前:無し

種族:ヴェノム・バジリスク (成体)

Lv:42

状態:普通

HP:24782/24782

MP:14950/14950

STR:18166

VIT:13672

AGI: 8390

DEX:10473

RES:13738

スキル:『過食Lv7』、『身体強化Lv5』、『空間把握Lv6』、『熱感知Lv6』、『猛毒生成Lv8』、『威圧Lv7』、『クラッシュバイトLv6』、『ベールLv4』、『水魔法Lv5』、『土魔法Lv6』、『闇魔法Lv4』、『堅守Lv3』

称号:《下剋上》、《悪食》、《天災》


『クラッシュバイトLv6』

非常に強力な噛み付き攻撃を行い、当たった相手のVITを一定時間低下させる。


『ベールLv4』

状態異常を回復し、一定時間状態異常耐性を得る。


『堅守Lv3』

『硬化』の上位派生スキル。一定時間自分のVITを上昇させる。



はえー、強い。

私自身以外でこんなに高いのは初めて見た。このエリアではダントツかも。というか、もう一、二階下層のエリアの魔物じゃないの?


そんなやつがここに来て楽して食おうだなんて、それはズルい。

もちろん食われる覚悟もあるんだろうね?

私も持っていないスキルを覚えてるあたり、私も食べるのが楽しみだ。



初手、《威圧》。


大ヘビは突然現れた私の威圧に怯むことなく、巨大な首を持ち上げ牙を剥いて《威圧》を返してくる。うーん、効かないか。


なら、《水魔法》+《一点突破》!

貫通力を高めた水弾が、鼻先や目を狙い撃つ。


でも、硬っ!

軽く撃ったとはいえ、私の魔法を受けて鱗に傷がつく程度なんだけど!

まぁでも確かに硬いけど、傷がつくということは壊せない硬さの鱗ではない。それに、身体が巨大だから狙いやすくもある。



『堅守』とかあるからかなぁ、ダメージは多少あるけど、本当に微々たるものだ。

おっと、私の弾幕を受けながら襲いかかってきた。

まぁ、当たらないけどね。


ただでさえ冗談みたいな高さのAGIなのに、《韋駄天》まであるんだし。

その上《立体起動》と《空間把握》があり、当たるわけがない。



大蛇の《クラッシュバイト》が発動した時には、すでに私の姿はそこには無い。

それどころか、《急所撃ちクリティカルヒッティング》と《斬撃波》を組み合わせた爪の攻撃で、鼻先から尻尾の先まで切りつけてやった。


ちょっと強めに攻撃したのに、鱗がはがれる程度に収まったのは、流石のVITと言うべきかな。

しかし、流石に痛かったのか、巨大な身体をうねらせてのたうち回る大蛇。



ちょっ、暴れないで!

そんな大きさだと暴れるだけでちょっとした災害だから!

うーん、遊んでないでさっさと決めた方が良かったかな……。

でも、あと一個使ってないスキルあるしね……。


という訳で、《闇魔法》!



地面に伸びる木々の影がずるりと伸び、大蛇の身体を縛りつける。


うおぉ……MPがゴリゴリ減っていく。

流石に、こんな巨大な大蛇を押さえつけるほどの強度で維持し続けるのは、やはりMPをかなり消費するようだ。


まぁ、消費すると言っても、元々が5万あるから全然余裕なんだけどね。

大蛇は身を捩って何とか抜け出そうとするが、ぎちぎちと鱗が軋む音が鳴るだけで、私の《闇魔法》はビクともしない。


じゃ、終わらせましょうかね。



大蛇の正面に移動し、《急所撃ちクリティカルヒッティング》と《斬撃波》に、チートスキル《禁忌の憤怒》を乗せる。

これで、大蛇のVITが如何に高くても、0とみなして攻撃が通る。

つまり、私の5万超えのSTRが直接撃ち込まれることになるってこと。

HPが2万超えていても、即死だ。


大蛇の脳天目がけて腕を突き下ろす。

いくら威力が高いと言っても、ヒットの瞬間は音も衝撃もなかった。

私の爪が何の抵抗も無く、大蛇の鱗や頭蓋骨を貫通し、脳を破壊する。

《闇魔法》で縛り付けている大蛇の身体がビクンと大きく跳ね、そして動かなくなった。



女王魔蜂ディアボロヴェスパ・カラリエーヴァのレベルが20に上がりました』



おぉ!

トンボ並かそれ以上の魔物を三日間倒しまくって3レベルしか上がらなかったのに、大蛇一体で一気に2レベルもあがった!

流石に経験値ハンパないね。


さて、大蛇運んでいこうかな。

お腹いっぱい食べさせてあげるから待っていてね!


誤字報告ありがとうございます!

気がついたらPVが5万を越えてるのですよ、この前3万だったのに……。

自分もビックリしています。応援ありがとうございます!

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