私が一番子離れできていないんじゃ……?
評価・ブックマークありがとうございます!
休日はちょっと早めに投稿なのです。
目指せ一日1万PV。
うーん、やっぱりゴブリンって頭良いかも?
前世のラノベとかでもズル賢いイメージあったけど、まさか耕作や牧畜の概念まであるとは。
まぁ、無くてもある程度は教えるつもりでいたけどね。
ゴブリン達を配下にしてまず行なったのが、住処の確保。
適当に木を伐採して縄張りを広げ、ついでにその木で柵を組んで周りをぐるりと囲んだ。
私とラクネアの糸を使ってるから、よっぽどのことがない限り突破はされないと思う。
それに、この周辺の魔物は減ってるしね。私が縄張りを広げ始めたら、当たり前だけど周囲の魔物は襲いかかってきたよ。
え?もちろん私が美味しくいただきましたよ。
ヒョウみたいなやつとかワシみたいなやつとか。
私を避けて子供達やゴブリンを狙うもんだから、つい本気で殴っちゃったけど。
吹き飛んだとかじゃなかった……その場で破裂して木端微塵だよ!
加減しなきゃダメだと思いました(棒)。
そんなこんなあって、私がゴブリンを配下にして3日は経った。
縄張りを囲むバリケードも完成したし、ゴブリン達が住む家にも着手している。
でも、このゴブリン達は4、50体の集団だったようで、まだ家は全然足りていない状態だ。
まぁ、一度教えれば自分達で進められるぐらいには頭良いから、結構楽なもんだけど。
だから、私は今食料の調達と家畜になりそうな魔物の捜索に出ている。カローネと一緒にね。
ゴブリン達の守護も必要だけど、バエウスとラクネアがいれば大丈夫でしょ。
あの子達、メキメキ強くなるんだもん……。
私みたいにステータスの奪取はできないけど、私が奪取する度に《女王の下賜》によって1割ほど還元されていく。
しかも、色々と魔物を狩りながら開拓している途中で、私と同じように成体になってから一段階進化を遂げたのだ。
お陰で、多分トンボを相手にしても一匹で勝てると思う。
いやー、子供の成長は早いねぇ。
そんなわけで、私は安心して狩りに出掛けられるわけだ。
……もしかして、巣立つのももうすぐだったり?
いやだぁ! 私はもっと子供たちと一緒にいるんだもん!
そんなわけで獲物を探していたんだけど、なかなかすごいのがいたねぇ。
黒い鱗に全身を包み込み、ズルズルと小さく音を立てて木々の間を進む巨大なヘビ。
多分、昔私も食べたことのあるヘビの進化形だ。なんとなく面影あるし。
でも、大きさよ……。
胴体の直径が、私の身長と同じぐらい。
くっころさんと比べた時、私は人間と同じサイズだと判明したから、直径だけで160cmか170cmぐらいあるはずだ。なら全長何m……いや、何十mあるんだって話だよ。
それにステータスも……《鑑定》!
名前:無し
種族:ヴェノム・バジリスク (成体)
Lv:42
状態:普通
HP:24782/24782
MP:14950/14950
STR:18166
VIT:13672
AGI: 8390
DEX:10473
RES:13738
スキル:『過食Lv7』、『身体強化Lv5』、『空間把握Lv6』、『熱感知Lv6』、『猛毒生成Lv8』、『威圧Lv7』、『クラッシュバイトLv6』、『ベールLv4』、『水魔法Lv5』、『土魔法Lv6』、『闇魔法Lv4』、『堅守Lv3』
称号:《下剋上》、《悪食》、《天災》
『クラッシュバイトLv6』
非常に強力な噛み付き攻撃を行い、当たった相手のVITを一定時間低下させる。
『ベールLv4』
状態異常を回復し、一定時間状態異常耐性を得る。
『堅守Lv3』
『硬化』の上位派生スキル。一定時間自分のVITを上昇させる。
はえー、強い。
私自身以外でこんなに高いのは初めて見た。このエリアではダントツかも。というか、もう一、二階下層のエリアの魔物じゃないの?
そんなやつがここに来て楽して食おうだなんて、それはズルい。
もちろん食われる覚悟もあるんだろうね?
私も持っていないスキルを覚えてるあたり、私も食べるのが楽しみだ。
初手、《威圧》。
大ヘビは突然現れた私の威圧に怯むことなく、巨大な首を持ち上げ牙を剥いて《威圧》を返してくる。うーん、効かないか。
なら、《水魔法》+《一点突破》!
貫通力を高めた水弾が、鼻先や目を狙い撃つ。
でも、硬っ!
軽く撃ったとはいえ、私の魔法を受けて鱗に傷がつく程度なんだけど!
まぁでも確かに硬いけど、傷がつくということは壊せない硬さの鱗ではない。それに、身体が巨大だから狙いやすくもある。
『堅守』とかあるからかなぁ、ダメージは多少あるけど、本当に微々たるものだ。
おっと、私の弾幕を受けながら襲いかかってきた。
まぁ、当たらないけどね。
ただでさえ冗談みたいな高さのAGIなのに、《韋駄天》まであるんだし。
その上《立体起動》と《空間把握》があり、当たるわけがない。
大蛇の《クラッシュバイト》が発動した時には、すでに私の姿はそこには無い。
それどころか、《急所撃ち》と《斬撃波》を組み合わせた爪の攻撃で、鼻先から尻尾の先まで切りつけてやった。
ちょっと強めに攻撃したのに、鱗がはがれる程度に収まったのは、流石のVITと言うべきかな。
しかし、流石に痛かったのか、巨大な身体をうねらせてのたうち回る大蛇。
ちょっ、暴れないで!
そんな大きさだと暴れるだけでちょっとした災害だから!
うーん、遊んでないでさっさと決めた方が良かったかな……。
でも、あと一個使ってないスキルあるしね……。
という訳で、《闇魔法》!
地面に伸びる木々の影がずるりと伸び、大蛇の身体を縛りつける。
うおぉ……MPがゴリゴリ減っていく。
流石に、こんな巨大な大蛇を押さえつけるほどの強度で維持し続けるのは、やはりMPをかなり消費するようだ。
まぁ、消費すると言っても、元々が5万あるから全然余裕なんだけどね。
大蛇は身を捩って何とか抜け出そうとするが、ぎちぎちと鱗が軋む音が鳴るだけで、私の《闇魔法》はビクともしない。
じゃ、終わらせましょうかね。
大蛇の正面に移動し、《急所撃ち》と《斬撃波》に、チートスキル《禁忌の憤怒》を乗せる。
これで、大蛇のVITが如何に高くても、0とみなして攻撃が通る。
つまり、私の5万超えのSTRが直接撃ち込まれることになるってこと。
HPが2万超えていても、即死だ。
大蛇の脳天目がけて腕を突き下ろす。
いくら威力が高いと言っても、ヒットの瞬間は音も衝撃もなかった。
私の爪が何の抵抗も無く、大蛇の鱗や頭蓋骨を貫通し、脳を破壊する。
《闇魔法》で縛り付けている大蛇の身体がビクンと大きく跳ね、そして動かなくなった。
『女王魔蜂のレベルが20に上がりました』
おぉ!
トンボ並かそれ以上の魔物を三日間倒しまくって3レベルしか上がらなかったのに、大蛇一体で一気に2レベルもあがった!
流石に経験値ハンパないね。
さて、大蛇運んでいこうかな。
お腹いっぱい食べさせてあげるから待っていてね!
誤字報告ありがとうございます!
気がついたらPVが5万を越えてるのですよ、この前3万だったのに……。
自分もビックリしています。応援ありがとうございます!




