あぁぁぁっ!最高っ!もう、めっちゃ好き!
評価・ブックマークありがとうございます!
今回は鑑定結果が多めです。
おはようございます!
なんて元気よく言ったけど、良い目覚めって訳ではない。
あれだけ人を殺したしね。
首を握りつぶして肉を食いちぎる感触は今でも残ってる。
それを感じてブルーになるなら、逆に人間の精神は無いほうがよかったかも。
今さら言っても遅いけど。
あと、やっぱり視界は真っ暗。
蛹っぽい何かに包まれてるのは知ってるけど、何回目よこれ。
成体になってから進化しすぎな件。
ま、それは置いといて……とりあえず子供たちの容体を見たい。
怪我とか大丈夫かな?
バリバリバリッ!
蛹を破って、いざ外の世界へ!
まず視界に飛び込んだのは、巨大なカブトムシ。
ヘラクレスオオカブトのように前に伸びた上下一対の角と、クワガタのような左右一対の角の合計二対の角が生えている。
私も見上げるほどに巨大で、脚の一本一本が人間の胴体と同じぐらいに太い。
赤黒い金属光沢が特徴的で、外骨格はあの古代魚よりも分厚そうだ。
そんなカブトムシは、私の姿を見るや否や、甘えたような声を出しながら擦り寄ってきた。
その鳴き方……もしやおチビちゃんの一人のカブトムシの子!?
マジ!?成体になったの!?
あぁぁぁっ!いいっ!!
すごくカッコいい!男前になっちゃって、このっこのっ!
カブトムシを夢中で撫でまわしていると、蜘蛛とハチがやって来た。
おぉ!君達も成体になったんだね!
あぁ、カッコいい……。
ハチの子は、私が知ってる働きバチよりも大きくてシャープで、複眼も切れ長のイケメン。赤い複眼とか見惚れちゃうし、黄色と黒の警戒色に焦げ茶色の翅とかファッションセンスあり過ぎん?(魔物的感覚)
体長は私と同じぐらいかな?
蜘蛛の子は全身の黒い模様が妖しい雰囲気を醸し出しつつ、八つの目がクリッとしていてキュンッとしちゃう。八本の脚は全て、ツルハシというか……槍を取り付けたみたいな鋭く厳ついものだけど、頭のウサ耳カチューシャのような突起が可愛らしい。
体長は私より少し大きいかも。もうギャップ萌えの塊かよ!
あぁもうっ、好き!みんな好き!
我が子をぎゅっぎゅっ撫で撫でしていると、私自身の変化にも気づいた。
まず、胸元のモフモフ。
白い毛だから、おそらくこれはウサギを食べたことで奪った特徴だ。
そして、少し太くなった腕と五本の指。
ふ、太ったとか言うなよっ!違ぇよ!
人間を結構食べたことで、体つきが人間に近づいているっぽい。
指も五本あるしね。
あと、無意識にやってたけど、二足歩行してる。後ろ足が発達したのかな。
千切った腕も復活したみたいで、後ろ足も合わせると八本脚だ。
いや、頭身が人間に近いってだけで、複眼とか触角とか蛇腹とか……魔物の特徴を挙げればきりがないけどね。
魔物としては、かなり常軌を逸した姿なんじゃない?
人間の姿に近い魔物なんて、猿ぐらいしかいないだろうし、虫が人間の姿に近いなんて異常以外の何でもない。
あ、それならステータスどうなってるかな?
……楽しみにしていてあんまり見ていなかったけど、今見てしまおう!『ステータス』!
種族:女王魔蜂(変異体)
Lv:15
状態:上機嫌
HP:82398/82398
MP:9678/51842
STR:58620
VIT:59528
AGI:53706
DEX:57044
RES:54166
スキル:『禁忌の暴食Lv――』、『禁忌の強欲Lv――』、『禁忌の憤怒Lv――』、『女王の下賜Lv――』、『言語理解(new)Lv――』、『女王の支配Lv8』、『魅了Lv6』、『過食Lv7』、『猛毒生成Lv8』、『熱感知Lv7』、『飛翔Lv10』、『超音波Lv6』、『鑑定Lv7』、『自動再生Lv7』、『身体強化Lv5』、『毒耐性Lv6』、『斬撃波Lv7』、『空間把握Lv5』、『威圧Lv6』、『蜘蛛糸生成Lv7』、『操糸Lv8』、『隠密Lv5』、『遠見Lv4』、『アナフィラキシーショックLv5』、『遊泳Lv3』、『水魔法Lv4』、『危険察知Lv1』、『火魔法Lv1(new)』『風魔法Lv1(new)』『光魔法Lv1(new)』『土魔法Lv1(new)』、『闇魔法Lv1(new)』、『召喚魔法Lv1(new)』『急所撃ちLv1(new)』『一点突破Lv1(new)』『思考加速Lv1(new)』
称号:《禁忌を犯せし者》、《魔虫の女王》、《下剋上》、《恐怖の権化》
ご、5万!?
ば、化け物ですか!?
いや、化け物でした。すみません。
新しいスキルも増えてるし……。
『禁忌の憤怒Lv――』
称号:《禁忌を犯せし者》を持つ者に与えられる、憤怒を司るスキル。
攻撃の威力を大幅に上げ、攻撃の際に敵のVITとRESを無視してダメージを与える。
はえー、防御貫通攻撃ができる訳か。
つまり、この世界のシステムを正面からぶち破るチートスキルだ。
他のスキルは見なくても何となく分かるけど……このステータスならドラゴンはともかく、トンボには勝てるんじゃね?
後でシバきに行こ。
さて、いよいよ楽しみの、子供達のステータスである。
よーし、《鑑定》!
名前:無し
種族:ポイズン・アラネイド (成体・変異体)
Lv:5
状態:上機嫌
HP:7544/7544
MP:5820/5820
STR:5489
VIT:4387
AGI:5830
DEX:4590
RES:5125
スキル:『過食Lv2』、『猛毒生成Lv5』、『熱感知Lv4』、『自動再生Lv2』、『身体強化Lv3』、『毒耐性Lv5』、『空間把握Lv3』、『蜘蛛糸生成Lv5』、『操糸Lv5』、『隠密Lv3』、『危険察知Lv1』、『急所撃ちLv1』、『思考加速Lv1』
称号:《女王の配下》
名前:無し
種族:メガロ・ヘラクレス(成体・変異体)
Lv:5
状態:上機嫌
HP:10530/10530
MP:3676/3676
STR:8456
VIT:6815
AGI:2490
DEX:5648
RES:5237
スキル:『過食Lv2』、『熱感知Lv4』、『飛翔Lv1』、『自動再生Lv2』、『身体強化Lv5』、『毒耐性Lv3』、『空間把握Lv3』、『威圧Lv3』、『危険察知Lv1』、『急所撃ちLv1(new)』、『思考加速Lv1』
称号:《女王の配下》
名前:無し
種族:魔蜂(成体・変異体)
Lv:5
状態:上機嫌
HP:7521/7521
MP:5068/5068
STR:6252
VIT:5523
AGI:5640
DEX:5074
RES:5186
スキル:『過食Lv2』、『猛毒生成Lv4』、『熱感知Lv4』、『飛翔Lv5』、『超音波Lv2』、『自動再生Lv2』、『身体強化Lv3』、『毒耐性Lv4』、『空間把握Lv3』、『遠見Lv3』、『アナフィラキシーショックLv2』、『風魔法Lv1』、『急所撃ちLv1』、『思考加速Lv1』
称号:《女王の配下》
え、あなた達強すぎない?
私が成体になった時の何倍も強いんだけど?
流石は我が子……血は繋がってないけど。いや、ハチの子は姉弟の関係になるのかな?
あっ、名前まだ決めてなかった……。
うーん、どうしよう。
と思考に浸ろうとしたその時、ふと声が聞こえてきた。
「悪夢でも見ているの……?」
またまた誤字報告ありがとうございます!
自分では見つからないので助かってます。




