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転生したらまさかの蜂の魔物って、噓でしょ……?  作者: 風遊ひばり
天災の誕生
20/74

殺戮の衝動

評価・ブックマークありがとうございます!

遅ればせながらの投稿ですが、読んでいただけるとありがたいです。

傷ついて瀕死の我が子を見て、目の前の光景が信じられなかった。

身体の表面が焼け焦げ、何本もの矢が刺さり息も絶え絶えな状態でこちらを見る子供達。

HPの多いカブトムシの子が他の子の盾になったのか、刺さっている矢の数が多い。



何で子供達がこんなことに?

何で人間がここに?

何で子供達に攻撃を?


《飛翔》を全開にして、一瞬で子供達の下に移動する。

なぜか人間は動かないが、今はどうでもいい。

まずは、子供達を回復させることが先決。

子供達をそっと抱き上げ、ウサギの毛皮の上に移動させる。


とっ、とりあえず《女王の下賜》で《過食》と《自動再生》を与えてっ

た、食べ物!何か食べられるもの……。ぅ……ウサギも魚も食べちゃった……。

どっ、どうしよっ、えっと、えっと……。


あっ、私の身体(・・・・)でいいか。



自分で自分の腕を二本切り落とし、子供たちに与える。

子供達が目を丸くしたように見えたが、今はとにかくHPを回復させたい。


私の心配はいらないよ。

あなた達の痛みに比べたらこんなの何ともない。

食べれば《過食》でHPを回復するから、とにかく今は食べて。


私の思いが伝わったのか。子供たちは千切った腕を食べ始めた。

その間に、矢を抜いて傷を塞ぐように糸を巻く。



そうこうしている間に、人間どもが声を上げ始めた。

何て言ってるのか分からないけど、これ以上なく、私の神経を逆撫でする。

どうやら、後退を始めたようだ。



あれ?まさか、逃げるの?

子供をこんな目に遭わせておいて?

ふざけるなよ。逃がす訳ないじゃん。


殺すよ?



『スキル:禁忌の憤怒を獲得しました』



《飛翔》を全開にし、逃走を始める人間どもの真ん中を突っ切って最前列まで移動する。

人間どもを振り返る私の両手には、二人の人間の頭部がついてきた。


弓を持っていた人間一人と、杖を持っていた人間一人。

子供達に攻撃を行ったであろう二人を、すれ違いざまに爪で刺してやった。

後頭部から額まで爪が貫通して、そのまま勢いで首が千切れちゃったけど、別にいいよね。



女王魔蜂ディアボロヴェスパ・カラリエーヴァのレベルが8に上がりました』

女王魔蜂ディアボロヴェスパ・カラリエーヴァのレベルが9に上がりました』

『スキル:言語理解 を獲得しました』

『スキル:火魔法 を獲得しました』

『スキル:風魔法 を獲得しました』

『スキル:光魔法 を獲得しました』

『スキル:急所撃ち《クリティカルヒッティング》 を獲得しました』

『スキル:一点突破 を獲得しました』

『スキル:思考加速 を獲得しました』



頭の中に何度も声が響くが、今はどうでもいい。

身の程知らずの馬鹿どもにお仕置きしなきゃ。



腕を振るって人間の頭部を捨てると、それは地面にぶつかってスイカのように弾けた。

最前列でそれを見ていた人間の一人が、歪んだ表情で弓を構える。



鬱陶しいなぁ……《蜘蛛糸》、《操糸》、《斬撃波》。


発射した無数の糸が生き物のように殺到し、弓を構えた人間に巻き付いて自由を奪う。

そして、私が糸を引っ張ると、《斬撃波》によって斬撃の特性を持った糸が人間を切り刻んだ。

装備など関係ない。全身を覆う鎧ごと、一瞬で元の形が分からなくほどの微塵切りとなった。



女王魔蜂ディアボロヴェスパ・カラリエーヴァのレベルが10に上がりました』



ん?魔法陣?

それ、子供達にも使った《火魔法》だよね。

確かに《火耐性》無いけど、対処できないと思った?

私、《水魔法》持ってるんだよ。


一人の人間が放った火球を、水を撃ち出して相殺する。

一瞬で水が水蒸気となり、白い煙が視界を奪う。


《熱感知》を持っている私には、多少視界が悪くなっても関係ない。

水蒸気の向こうで隙だらけの人間に飛びつき、首筋を噛み千切る。


大きな悲鳴と共に、血飛沫が勢いよく舞って人間が地面に崩れ落ちた。



女王魔蜂ディアボロヴェスパ・カラリエーヴァのレベルが11に上がりました』



物理的に『首の皮一枚繋がった』状態の人間を見下ろし、はたと気づく。


私の大きさ、人間の上半身ぐらいあるんじゃね?

一噛みで首のほとんどをバッサリいったからね。

ハチにしては滅茶苦茶でかい。

まぁ、今に関してはありがたい。

こいつらを殺しやすいから。



次、狙いは剣を握って叫び声を上げながら向かってくる剣士と、弓を構える弓士。

遅いよ。それに、力も無さそう。

そんなので私に傷付けられると思ってるの?


《水魔法》に《斬撃波》と、さっき覚えた《一点突破》を乗せて放つ。

弾丸のように放たれた五寸釘のような水は寸分違わず剣士の胸に突き刺さり、鎧も軽々貫通してその命を奪った。



直後、飛来した矢を掴んで止める。

単発で放った矢が当たるわけないよ。

《思考加速》と複眼の動体視力で、矢でさえ止まって見える。

もちろん、あんたの恐怖に歪んだ顔もね、見えてるよ。


MPを多めに消費した《超音波》とさっき覚えた《風魔法》の複合。

弓を放った人間に、強力な空気の振動を与えると、体中の穴という穴から血を噴き上げて絶命した。



女王魔蜂ディアボロヴェスパ・カラリエーヴァのレベルが12に上がりました』



今のは我ながらエグかったなぁ。

電子レンジと同じ要領で攻撃してやったもん。

多分、彼の脳ミソは液状になるまでグチャグチャになってると思う。

もちろん即死。



これで六人殺った。

あと、七人。


子供達もエサが足りてないし、すぐに肉団子にしてあげるよ。


コメントもありがとうございます!

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― 新着の感想 ―
[一言] いい虐殺だな、一切合切容赦なく殺すゾクゾクするねこれだから人外主人公は面白い
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