表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

煙~anothER stoRy ~


ベランダを見ても、

そこにあなたはいなかった


代わりに黒と灰色だけで縁取られた

私だけが写っている


あなたは出て行ってしまった

たくさんの思い出とあなたの匂いを残して


いつもと同じ部屋で、

何も変わらない夜に、私だけが取り残された


テーブルの上にあるのは、

まるで我が物顔で置かれた煙草だけ


何で一緒に持っていってくれなかったの。

そう呟くと、あなたを真似てベランダに出た


煙草は嫌い。

それでもあなたの匂いに触れたかった



静かに明かりを灯し、そっと息を吐くと、

あなたが私を包み込んでくれたみたいだった


私はもう一度、いつか吐き出したものを

取り戻す様にそっと息を吸った


二人で過ごしたあの時を想い出しながら、

灰色の夜に小さな光りが灯った


それは私を微かに照らし、

優しく包み込んでくれた後、

匂いだけを残して夜と混ざっていった




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ