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汐加のベリーショートだいたい500文字シリーズ

深夜のタクシー 終電を逃した客とタクシードライバーの会話

作者: 汐加

 週末。同僚と呑み終電を逃したケイ氏は、タクシーを拾い帰路についていた。


 外の景色を見ながらケイ氏は思う。


 家まではあと半分といったところか……まだまだかかりそうだ。


 そして暇をもてあましていた彼は、暇つぶしにと運転手に話し掛けた。


「こんな時間まで仕事とは大変ですね」


「ええ……」


 ケイ氏の質問に運転手は適当な感じに答える。


 なんだか感じの悪い運転手だな。


 少し不満を感じたが、彼は暇なので話を続けた。


「ところで……やっぱりこのくらいの時間だと、酔っ払いが多いでしょ?」


「ええ……」


「僕みたいにいくら呑んでも素面(しらふ)と変わらない人だったら良いけど、そうじゃない人が相手だと大変だ。特に同じ話を繰り返す人の相手なんて、どうすれば良いのか悩むでしょ?」


「ええ……」


「ちゃんと聞いてます?」


「ええ……」


 反応のつまらない人だな……そう思いケイ氏は口を閉じる。


 そしてしばらく――


 ぼんやりと外の景色を見ていたケイ氏は思う。


 家まであと三分の一といったところか……まだかかりそうだ。


 暇をもてあましていた彼は運転手に話し掛ける事にした。


「こんな時間まで仕事とは大変ですね。ところで……やっぱりこのくらいの時間だと、酔っ払いが――」


「ええ……」

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汐加のベリーショート その5

『悪役令嬢? エリザベスの猫なで声』

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