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リーティアの領地経営  作者: 優義
第2章 荒れ果てた故郷
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第9話 ゴブリン討伐

戦闘回難しい。

 北を進んで数分、開けた場所が見えたので約10M前から木陰に隠れて接近する。開幕魔術で先制攻撃、という手もあるが私の魔術属性は炎なので森とかでの使用は控えたい。


 少し観察すると普通のゴブリンが28体、あとは職持ちであるゴブリン・ソードマンにゴブリン・ウィザードにゴブリン・ソーサラー、ゴブリン・アーチャーが一体ずつがいる。おし、作戦は決まった。


「ふむ、この辺りでいいか」


 私は近くにあった石を拾うとゴブリン・ソーサラーに投げつける。


「グガャッ?! ギャァーーグッ!!!」


「グギャグァッ!グギャグァッ!」


「ゲギャッ!ゴベゴグッ!!」


 おし、殺せはしなかったがしばらく痛みと脳震とうで動けなさそうだな。ソーサラーという職は味方への援護魔術に長けているため真っ先に標的にされる。オーソドックスだが援護されてる敵と戦うのは避けたい。


 普通のゴブリンたちはゴブリン・ソーサラーが倒れた事で慌てだしたがすぐにゴブリン・ウィザードやゴブリン・ソードマンの指示で私の方へ向かう。

私もこれ以上隠れる気も無いので木陰から身を乗り出す、刀は既に抜いてある。


「ギャァーーゲギャ゛ッ!!!」


 相対した4体のゴブリン、奴らは棍棒を持って襲いかかる。


「フッ」


「ゴギャァッ!」


「ベゴッ!!」


「グガャ?!」


「ガギョッ!」


 しかし私は肩を斬って、首を斬って、胴を真っ二つにして心臓を抉る事で絶命させた。


「ギャギャ!!」


「あっぶな」


 4体のゴブリンが倒れたと同時に矢が飛んでくる。ゴブリン・アーチャーが放った矢だ。私は跳ぶことで難を逃れるが次は《水の魔弾》が飛んで来た。これは複数の水の礫を放つ魔術なのだが魔弾系魔術の嫌な所は躱してもある程度ホーミングしてくることだ。

恐らくゴブリン・アーチャーの矢のすぐ後にゴブリン・ウィザードが《水の魔弾》を詠唱したのだろう。そうすることで例え矢が避けられても油断した所をホーミングで当たることも出来る。隙が無いな。


「《炎の盾》!!」


「グガャ?!」


 まぁ、そんなの防げば良いだけの話。炎の力を宿した盾が《水の魔弾》を蒸発させる。その隙に刀を構えて着地と同時にゴブリン・ウィザードの首を刈り取る。


「お前も」


ガギンッ!


「__っ!!」


そして私の予想外の反応に動揺しているゴブリン・アーチャーの首も頂こうとしたがゴブリン・ソードマンに防がれた。やろうと思えば剣ごと斬れるがここは下がっておく。


「ギャァー!!ギャァー!!」


 速くかかってこいとでも言うのか?ゴブリン・ソードマンは剣を構えることで体を守っている。


「そっちがその気なら、《炎の行進》!」


 私は《炎の行進》の推進力で真っ直ぐ跳んでいく、言うなればロケットのような突撃が出来る魔術だ、かなり速い移動が出来るが真っ直ぐしか進まない。でも今回はこの推進力が重要だ。


「グガャ?!」


「ギャギャァッ!!」


 私の刀はゴブリン・ソードマンを剣ごと貫いた。どこかの漫画で見たことある突き攻撃だが気にしないことにする。そして速度を維持したまま後ろにいたゴブリン・アーチャーも貫く、ゴブリン・ソードマンの後ろで弓を引いてるのはすぐに分かった。なので一緒に貫くことで反撃の隙を与えずに倒したのだ。


「後は........」


「グゲッ!」


 奥まで貫いたせいで抜けにくくなってた刀を何とかゴブリンから引き抜き、蹲ってたゴブリン・ソーサラーの首を落とす。


 ゴブリン討伐に5分もかからなかったな。


「念の為巣を探しておくか」


 ゴブリンの死体を片付けてから10分ほど探してやっと巣穴を見つけた。巣穴は中を調べてから炎の魔術で中を焼いて、その後土を崩落させて塞いだ。中には普通のゴブリンしか居なかったが、残しておいても百害あって一利無しなので全滅させた。


「すまねぇが、これも共存戦争を生き抜くためだ。南無南無」


 少し手を合わせた後、村に戻り群れの全滅を報告した。半信半疑なので証拠にゴブリンの耳を見せる。全員に引いてこそいたが討伐自体はとても感謝された。

これでアレクサンドラ領は安泰だとも。


 泊まって欲しいと言われたが先を急いでたのですぐに村を発った。村人に見送られて私たちはアレクサンドラ領の主要都市エヌットへ向かった。

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