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リーティアの領地経営  作者: 優義
第2章 荒れ果てた故郷
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第23話 挑発

「お前のお株を奪うようで申し訳ないね」


「小娘..........」


 おー、おー、厚化粧にヒビが入ってらぁ。


「これでも高ランク冒険者だからね、例え戦士職でも魔術もそれなりに出来ないといけないんだ」 


「巫山戯るなぁぁぁぁぁっ!!!この!王国の上級魔術師であるこのロベリア様に逆らうかぁっ!!!」


 お、げろったわ。噂、本当だったんだな。

このまま巧い具合にアイツを拘束出来れば良いんだが、いや盗賊なら殺しても良いんだけどね。出来れば皇帝に引き渡したい、恩が売れるだろうし中央貴族の覚えも良くなるだろう。それに運が良ければ報償金も貰える。


 問題は今、刀がアイツの近くにあるって事だけど。ちょっと魔術と格闘だけじゃキツい。


「死になさい!!《炎茨》!!!」


 鞭が伸びて、無秩序な動きをして襲ってきた。のたうつ蛇って言えば分かるだろうか、当たったらヤバそうだな。


「フッ」


 ぎりぎり見てから回避できるが掠っただけでも重傷になるだろう、あの鞭マジックアイテムってだけじゃ無さそうだな。


「いつまで逃げ回れるかしら?!!」


 回避に徹しないといけない鞭と炎の攻撃の嵐、今は人質の女の子を見向きもしないが早く檻から解放しないとまた脅されそうだ。

さて、どうしたもんか。思案していると女の後ろから少年少女がやって来た。そして私の方___いや、女の子の方を見ているのか?

女の子の方が女にしがみついたな。


「棟梁!なんでベアトリーチェを檻へ?!」


「私たちはあなた様の指示にキチンと従っておりますのに!」


「お兄ちゃんお姉ちゃん!」


 なるほど、兄妹か。女の子を人質にして脅していたのは私だけでは無かったらしい。攻撃をする隙にはなったが攻撃したら間違いなく女にしがみついている少年少女にも被害が及ぶ。


「だまりな!借金医者のガキ風情が!!」


「うっ!」


「きゃっ!」


 うわ、蹴りやがった。いや、これで完全に隙が出来た。これを利用して____


「狙ってるのバレバレなんだよ!!」


 バシンッ!!!!という音が私の脇腹からした。そのまま壁に叩きつけられる。


「ゴホッ! コホッ」


防具のお陰で大したダメージは無いが呼吸を乱された。息を止めて無理矢理呼吸を整える。

 やっぱり刀が無いとキツいな...............


「どいつもこいつも私の役立たず!!!良いわもういっそのことここ全部吹き飛ばしてやる!!!」


 熱い魔力が膨張する、洞窟崩壊させる気かよ!!


「我が力よ!大いなる炎よ!完膚なきまでの爆炎を____」


 しかもよりにもよって#《超爆発》__上位魔術__#かよ!巫山戯るな!


 捕まえようと思ったがダメだ!ここで殺して__は?


「なっ???」


 女の腹を刃が貫いていた。。

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